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ギャルが来た!!
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chapter.6 一触即発!
「ガチでありえねーし!」
ギャルたちは、せっかくの楽しみを台無しにされて一気に不機嫌になっていた。
「つか酒欲しくね?」
ギャルたちはあろうことか、アルコールの用意を促した。酒の力で、気分を上げようというところだろうか。
しかし、今でも充分うるさいのに、お酒が入ればよりうるさくなるのは目に見えていた。周囲の人たちも、一段と険しい表情を見せている。
「……気持ちよぉく日向ぼっこしていたのに、ド低脳が騒いでるねぇ」
海岸に居合わせた
骨削 瓢
も、そんな中のひとりだった。
「そもそも、中途半端な迷惑なぞ面白くもなんともない。どうせなら振り切ったことをやるべきさぁ」
言うと、瓢はやや離れたところにいるギャルたちを嘲ったような笑みで見つめる。
「連中をナンパするヤツも、同罪さね」
そして、瓢のろっこんが発動した。
ろっこん「悋気の独楽(りんきのこま)」。恋愛模様を確認することによって、局地的な竜巻を発生させる力だ。
この力で、網を囲んでいる連中をまるごと海に放り落とそうという算段である。
だが、結果は彼が望むようなものではなかった。竜巻の規模があまりに小さく、竜巻というよりはつむじ風程度のものが彼らを撫でていっただけだったのだ。
こうなった原因として考えられるのはふたつ。ひとつは周囲の目が多くろっこんがうまく発動しなかった場合。だが、人でごった返しているわけでもなく、ましてや少し強めの竜巻が局地的に発生するくらいは現実に起こり得ることであるなら、ここまで力が制限はされないのではないか。
となれば、可能性は、残るひとつだ。そう、確認したものが、恋愛模様とまで呼べないものであった場合。
「……へぇ、なるほどねぇ。恋愛ではないってことは、あのナンパ連中も何かしら考えがあって近づいてるってことかねぇ」
瓢は現状をほぼ完璧に推測すると、顎に手を当てた。
「ま、あのへんが何を考えていようが、あっしには関係ないことさねぇ」
言うと、瓢はすっくと立ち上がり、ギャルたちの元へと歩いていった。
「ん? 誰こいつ?」
スズナが、自分たちの近くに来た瓢を見て言った。昌也と信彦も同時に振り向く。しかし瓢は、ふたりの横をすっと通り過ぎ、スズナの前に立った。
「何? おめーもゴミ拾いか?」
馬鹿にしたような口調で、彼女が言う。その直後だった。
「っ!?」
突然、本当に突然、瓢が拳を突き出したのだ。スズナの顔面めがけて放たれたそれは、スズナが驚き尻餅をついたことで運良く直撃はしなかった。が、ギャルたちに衝撃と緊張を走らせたのは言うまでもない。
「な、何すんだよおめー!」
「あぶねーだろ、ガチで!」
取り巻きのアヤとサエが罵るが、瓢は聞いているのかいないのか、無表情で真っ直ぐスズナだけを見下ろしている。
「とりあえず、あんたらは後だよぃ。まずはリーダーからやっちゃる」
グッと、拳に力を込める瓢。その様子からは、寸止めで済まそうとか殴るフリをしようといったものは感じられない。本気で、殴りに来ているのだ。
昌也と信彦が咄嗟に間に入るが、瓢は引く気配がない。と、そこに思わぬ助っ人が登場した。
「女の子たちをいじめるヤツは、許さないよ!」
爽やかなセリフと共にやってきたのは、なんと先ほど退場させられたばかりの下心だった。手には、ツタタ屋で借りたと思われるDVDがある。
「一緒にこれを見て、その後流れでおっぱい揉ませてもらおうと思ってきたらなんでこんなことになっているんだい!?」
ギャルたちの胸を凝視しつつ、下心は問いかけた。
「いや、しらねーよ、そいつが急に殴りかかってきたんだっつの。あと胸見てんじゃねーよ」
「つーかなんで来てんだよガチで」
突然の暴漢と、再度現れたセクハラ男。思いつく限り最悪の板挟みに遭い、ギャルたちは非難の声を上げた。もちろん、下心はめげない。
「なんでって、だってここでかっこよく助けたらおっぱい揉ま」
「揉ませねーよ!」
ギャルが反論したと同時、瓢の蹴りが下心の無防備な背中にヒットした。
「ぐはっ!?」
前のめりで倒れる下心。瓢は邪魔者が消えたとばかりに、スズナに一歩近づく。が、下心がその足を掴んだ。
「倒したと思った? 残念、エロは不滅だよ。さあお嬢さんたち、ここは俺が食い止めるからその隙におっぱいを……」
「揉ませねーよ! その隙にってなんだ、頭おかしいんじゃねーのか!?」
下心とギャルが、ぎゃあぎゃあと揉め出す。瓢は、ひとつ溜め息を吐いた。
「……なんだか、茶番になってきたねぇ。ま、あっしはあっしの思ったことをさせてもらうだけさぁ」
再度殴りかかろうとする瓢。が、彼は足に違和感を覚え瞬時にその場から飛び退いた。見れば、彼の履き物の先端部分が破けていた。
「これは……なにかねぇ」
いつの間にかついた、謎の傷。その正体は、すぐに明らかになった。
「やれやれ……」
ぽつりと聞こえた声。瓢が振り返ると、そこには千秋が立っていた。ゴミ拾いに行くと言い、ギャルたちの元へとひとり向かっていたあの彼だ。なぜこのタイミングで彼が?
答えは単純、「ゴミ拾っとく」と言ったはいいものの、袋がなく、調達するのに時間がかかっていたからだ。
そして今。千秋の手にはゴミ袋があった。今の今まで、大きく切り裂かれていた袋だ。
ろっこん「スカー」。
傷を移動させるその力で千秋は、ゴミ袋から砂浜、砂浜から瓢の履き物へと傷を移していたのだ。
「女の子に拳を向けるなんて、てめー地球上にいていい生き物じゃあないな……」
ギャルだの女の子だと言っていた時とはまったく違う、真面目な表情で千秋が言う。しかし当の瓢は、へらへらと笑っていた。
「まったく、どいつもこいつも女には手を挙げるなって……フェミニストが多いねぇ。残念ながらあっしは男女平等主義だよぃ。それはもちろん、暴力ですら区別はつけちゃいかんってことさね」
瓢の主張は至ってシンプルだった。迷惑をかけている者がいる。ならばそれが男であろうと女であろうと、慈悲を施すべきではないというものだ。
性別も人種も、身長も体重も何もかも、彼の前では区別の対象にはなり得ない。スズナに向けた拳に戸惑いがなかったのも、そのためだ。
◇
「どうにも、妙な展開になってきたようですね」
そんな彼らの模様を、離れたところから見ていた男がいた。携帯を片手に撮影をしていた透だ。彼は出来ることなら、彼女たちのフルネームなども調べてから解決に乗り出したかったが、状況が状況だけにそうも言っていられなくなってきた。
「まだ不充分な気はしますが、仕方ありません。行きますか」
そう呟くと、透は騒ぎの中心へと向かっていく。
ただならぬ緊張感の中、透は穏やかな声と態度でその場へと参入した。
「すみません、少し落ち着いて話をしませんか」
言うと、一同の視線が彼に集まった。きっちりとした服装と言葉遣い、それに外見から考えるに社会人であろうか。
思わぬ大人の介入に驚いた彼らは、その口から出てくる言葉を待つ。透はまず、瓢の方を向いて言った。
「確かに、この女性たちは周囲に迷惑をかけていたかもしれません。しかし、暴力による解決は本当の解決にはなりませんよ」
「それを言うなら、こっちの男にも言ってもらわにゃ困るねぇ。あっしはもう少しで、足を怪我するとこだったよぃ」
言って、瓢が自分の足と千秋を交互に指さす。
「そうですね、発端がどこにあるかはさておき、暴力をふるっては罪に問われてしまいます。いずれの方のお気持ちも、感情としては大変理解できますけれど」
なだめるように、感情を逆なでないように説いていく透。しかしその心中では、真逆のことを思ったいた。
——すぐ暴力に頼るとは、やはり人は愚かで仕方ない。
もちろん態度にも、表情にもそれは表れていない。だがこの場で瓢だけは何か近しいにおいを敏感に感じ取ったのか、はたまたただのブラフなのか、「さすが、大人だねぇ」と食えない態度を示していた。
透はそんな瓢にも「分かっていただけましたか」と笑顔で対応した後、今度はギャルたちに顔を向けた。
「あなたたちも、被害者ではありますが同時に今回は加害者でもあります」
「はぁ? ウチらが加害者!?」
「はい。暴力はいけないことですが、ごみのポイ捨てもまた罰則がありますので」
「ウチらがゴミ捨てたって証拠があんのかよ!」
相手が大人だろうと、引く様子を見せないギャルたち。が、その反論は想定済みであった。
「証拠としては、こちらでどうでしょうか」
言って、透が見せたのは先ほど撮影した画像だった。そこには、確かにゴミを捨てているギャルたちが写っていた。
「……」
一瞬沈黙するスズナ。しかし、彼女の頭はこの場をどうにか乗り切ろうと言葉を生んだ。
「つーか、何勝手に撮ってんの? これ盗撮じゃね? 逆に訴えたいんですけど」
「いえ、これは近隣の方から苦情が来ていたため、あくまで証拠として撮影したものですので」
「そんなこと言って、ウチらの水着撮りたかっただけなんじゃねーの?」
服装を盾に、言い逃れを始めるスズナ。しかし透が「警察に提出してみましょうか」と言い出すと彼女は焦って方向転換を図った。
「あ、つーかさ! これアレだし。このナンパ君たちがそのへん捨てろよっつってきただけだし!」
「え、ええっ!?」
スズナはそう言うと、驚きの声をあげる昌也と信彦をよそにアヤとサエに同意を求める。ふたりも、慌てて首を縦に振った。
「だから、なんつーの? これウチらは指示されただけなんだよね、ガチで」
いきなり矛先を向けられたホストたち。もちろん明らかな濡れ衣なのだが、スズナたちは責任を逃れようと必死だ。
すると信彦が、ゆっくりと口を開いた。
「……よし、じゃあ本当のことを話すよ」
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担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月11日
参加申し込みの期限
2013年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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