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Gペンの付喪神、現る!~霊界漫画雑誌を廃刊から救え!
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●カリスマ美人霊界漫画家を救え!その2
ラッセルは吹雪く部屋を換気し、雪を箒で掻きだして、散らばった仕事道具も机の上にキチンと並べた。
それからキッチンへ行って湯を沸かし、サンドイッチとパスタを作りにかかった。
その間にまゆらも雪緒先生を落ち着かせるすべを考えた。
「どうしたらいいかしら……そうだ、先生の漫画を読みながら、主人公やそのライバルなどのキャラの名台詞を演技してみるっていうのは?」
我ながらいいアイデアだ。声優志望の自分だからできることでもある。
まゆらは漫画を手に取り、自分がグッとくると思ったシーンを読んでみた。
(この漫画がアニメ化されたら、きっとこのキャラのこのセリフは、こんな風に紡がれたりするんだろうな)
そんなふうに想像しながら心を込めて。
はじめに感嘆の声をあげたのはクモ吉だった。
「まゆらさん、すごいです……! 雪緒先生のキャラが生きているみたいです!」
その声につられるように、どん底オーラを纏って白目になっていた雪緒先生の瞳に光が灯って来た。
「タンダロウ……?」
タンダロウ、とは雪緒先生の漫画の少年主人公の名である。
次の瞬間、我に返って、まゆらにすがりつく雪緒先生。
「アナタ! 今のセリフをもう一度!」
まゆらは雪緒先生の様子に驚きつつも、もう一度主人公タンダロウのセリフを演技した。
「諦めるな……、諦めるな……! 絶対に俺は諦めない!」
部屋に入ってきた軽食を手にしたラッセルも、まゆらのセリフに聞き入る。
「そのシーン、いいですよね。先生の迫力ある表情大好きですよ! そのあとの必殺技シーンなんて痺れた~」
ラッセルの、よいしょではない素のセリフが、雪緒先生をさらに蘇らせる。
「あ、あ、ああああ……! そうよ、そうだわ! タンダロウは諦めない!」
先生はラッセルが作ったサンドイッチとパスタを勢いよく食べ尽くすと、バッと机にかじりついた。
「エネルギー充填! タンダロウの物語を、私は諦めない!」
雪緒先生は、ものすごい勢いで真っ白な原稿に下書きを入れていく。
その様子に、クモ吉の声も弾んで来た。
「きたきた、来ました! 先生のスイッチが入りました! みなさん、そちらの席についてください。時間がありません。集中線、ホワイト、ベタ、背景、サブキャラを手分けして入れていきますよ!」
仕事場は、一気に執筆モードに入った。
(夢を叶えて働いてる背中はやっぱ眩しいな……)
ラッセルはものすごい勢いでペンを走らせる雪緒先生の丸まった背中を眩しく見る。
「漫画家、クリエイターか」
「ラッセルくん、そういう方向興味あるの?」
「あ、原稿何度か描いてて趣味の範囲だけど」
「へえ、どんなの?」
「今思うと見せれるレベルじゃないし……黒歴史だけどさ……ペンタッチやばすぎて。話もまとまらなくて創作は一本しか完走したことないんですよね」
ラッセルは苦笑する。
(段ボール箱に二次創作同人誌もあるけどな、流石に言えない。興味もってほしくない)
ラッセルの苦笑いに、まゆらはにこ、と微笑んだ。
「はじめはみんなそうだよ。私もアニメが好きで声優の道を目指したけど、最初はホントに人に見せられないくらい下手で。でも、そこから誰でもそこからスタートなんだってことを、いま通ってる学校で教えてもらったんだ。だから、黒歴史、上等! ね、ラッセルくん」
「うわ……先輩の言葉、響くなー。俺もマタタビ大で美術の道を目指したくて。気持ちをどうにも抑えきれなくてこれから頑張りたいって、思ってるんだ」
八本の手を動かしながら聞いていたクモ吉が顔を上げる。
「そういうことでしたら、雪緒先生のアシスタントはいい経験になると思いますよ。どん底のときはダメダメですが、雪緒先生はプロ。あやかし読者を魅了するタソガレーン一の売れっ子漫画家なんですから」
「はい。しっかり学ばせてもらいます。手先とか眼差し、道具だって……。俺は一枚絵や木彫りが得意で、こっちの道は行くかはわからねーけど、学ぶことはきっとあるはずだって思うから」
「私だって。原作者の想いや仕事への姿勢は、声のお仕事をするときにも通じると思うんです」
そう語るラッセルとまゆらは、いっぱしの表現者の顔になっている。
カリカリと、四人のペンを走らせる音が仕事場に響く。
原稿はみるみる仕上がっていく。
そうして――。
「みなさん、ありがとうございました。お陰様で原稿が仕上がりました」
雪緒先生は、ヘロヘロではあったが充足した笑みを浮かべて、原稿を手伝ってくれたまゆらとラッセルに頭を下げた。
「あなたたちは立派な表現者の卵ですよ。いつか、まゆらさんやラッセルさんが携わる名作が世に出るのを楽しみにしていますね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月05日
参加申し込みの期限
2023年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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