this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
Gペンの付喪神、現る!~霊界漫画雑誌を廃刊から救え!
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
つぎへ >>
●フィクション in ノンフィクション
星山 真遠
はコーヒーを片手にPCの前に座った。
ひょんなことから霊界の漫画雑誌で漫画原作者をやることになったからだ。
「俺は絵は全くダメだからな。必然的に原作者、と」
ここ最近は本業の司法書士兼行政書士の仕事の方が多忙なのでご無沙汰だったが、真遠は副業というか趣味としてPBWのマスターをやっている。
「……ただし、不人気マスターだけどな!」
どれだけ不人気かと言えば、10人募集で1人しか来なかったことが1度2度ではない、というレベルだ。仲間のマスターは、PCさんのねこったーなど覗いているものなのだろうか。真遠はエゴサなんて怖くてできない。もっとも、ここまでくると開き直りもするというもの。
「そんな俺が漫画雑誌のために書き下ろした漫画原作はこれだ!」
真遠はぺちぺちと小気味よくキーボードを叩いた。
俺は売れないラノベ作家だ。
おまけにスランプ気味で書けば書くほどドツボにハマる。
締め切りまであと1日。
この2日でのこり100枚の原稿を仕上げることなんて……
「できるはずないだろ!」
バーンとPCをひっくり返しかける俺。
いやまて、これ小遣い貯めてやっと買ったPCじゃん。
しかもPCを壊しても〆切が消えてなくなるわけじゃない。
このままでは原稿を落として……、
(考えたくもない)
原稿が仕上がる可能性を完全に潰し、信用をなくし、PC代までマイナスになる……そんな未来はいやだ。
ギリギリで理性が働き、踏みとどまる。
踏みとどまってよかった。
オレはドツボにハマりつつなんとか最終章まで書き上げた原稿を開き、読み直す。
どうにも結末がハマらない。
ぐるぐるぐるぐると思考が空回りしている。
気が遠くなってきた。目を瞑り、おそらく疲れて何十分か眠りに落ちていたのだろう。
気づくと……何やら騒々しい。
「だからさ。俺は、君を裏切ったわけだから最後のシーンでこんな簡単に協力できないって」
「ほんっと、キミってば最悪な裏切り方だったよね。私だって簡単に許したりしないんだから」
「誰……?」
目を覚ますと、そこにいたのは――。
「俺はアポロ。あんたの作品の主人公だ」
「私はレーネ。ヒロインよ」
「へ? 今まさに書いているラノベの、登場人物の?」
「あんたがあんまりにもふがいないもんだから、出てきてやったのさ」
ぷりぷりと文句を言う、中世西洋風の格好をした若い男女。
原稿が上がっていない現段階ではまだイラストレーターに発注していないはずだが、彼らはまさに、書きかけの俺の作品のイメージにぴったりだ。すごい、と思ったのもつかの間、二人は編集者よりも鬼の形相でこちらを睨みつけてくる。
「なんだか怒っていらっしゃる……?」
「しっかりしてよね! 原稿が完成されないと、私たちは消えてしまうのよ!」
「あんたができないなら自分たちでやる! 俺たちで作品を完成させるんだ」
「それで、作品から出てきたっていうのか?」
「「その通り!」」
アポロとレーネの声が被った。
なんて至らない作者なんだろう。
登場人物にまでこんなに心配されてしまうとは……。
しかしながらこれはチャンスだった。
脳内でキャラを作る必要なんかない。
本人に訊けばいいのだ。
「こんなとき、君たちならどう行動する?」
こうして。
俺は、作品の人物たちの手助けでどうにか結末を書くことができた。
「……送信、っと。ふー、終わった終わった。ありがとうふたりとも」
「こっちこそ礼を言うぜ。いい作品に仕上げてくれてありがとな」
「アポロの男振りは二割増しだったわね」
「レーネこそ。実物より淑女だったじゃねーか」
「こらこら。言い争いはそのくらいにしたまえ。……作品は完成したんだ。君たちともお別れなんだろう? 寂しいよ」
「それが……」
口ごもるアポロ。
「実は、帰れなくなったみたいで」
「え?」
アポロはそれ以上上手く言葉にできないようで、レーネが補足する。
「作品を完成させてしまったことで、私たち作品世界に帰ることができなくなっちゃったみたい」
「え、え、えええーーーっ」
かくして俺は自分が生み出したキャラたちと暮らす羽目になったのである……。
「こんな感じでいいかね?」
真遠はGペンのジイに原稿を渡した。ジイは原稿にのめり込み、読み終えて絶賛した。
「面白うございます!! この続きがどうなるか、大変気になります!」
真遠は微笑んだ。『続きが気になる』。作家には一番嬉しい言葉だ。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
Gペンの付喪神、現る!~霊界漫画雑誌を廃刊から救え!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月05日
参加申し込みの期限
2023年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!