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一際強まった雨音に、びくりとして
倉前 七瀬
は目を覚ました。
見慣れた自室、手には覚えのない『五頭猫のお祭り』の知らせ。どうせ道すがらに配られていた物を貰ってしまったのだろうけど、どうしてこんな物を握って寝落ちていたのか。
(……不思議な夢を見ました)
きっと、この知らせを握っていたせいに違いない。一通り流し見て脇に置くと、七瀬は本棚に手を伸ばした。どうせ今日はずっと雨なのだろうから、のんびり本でも読んで過ごそう――と、思ったのだけれど。
どれにしようかと指を彷徨わせた先にあった色辞典。その背表紙をじっと眺めて、もう1度祭りの知らせを手に取った。
(どうして、関係あると思ったとでしょうか)
60年に1度だ。当然七瀬はこの祭りを見たこともないし、伝承について深く調べたでもない。もしかしたら、暇つぶしにでも関連書籍を読んだかもしれないが、そういう文字をさらうような感覚とは違う気がする。
「あの夢は、何かを伝えている?」
ただの偶然、気の所為だと片付けるには引っかかる物があって、夢を思い返してみた。
泣いている女性と五色の瞳。それから僅かばかりに声音が耳に残っているけれど、なんと言っていたかまでは覚えていない。
それでも、目は口ほどにというのだから、あの瞳には意味があるかもしれないが。
(……ふむん)
散り散りになりかけた欠片を拾い集めながら、色辞典を開いた。夢で最初に見た瞳は、『きいろ』ではないはず。
もっと冴えて、もっと深みのあるあの色は、確か――。
「と、おう……色」
思い浮かんだ名前を、黄色のグループから探し出す。見本色とカラーコード、それからRGBに色名の由来が少し。数ある中で、この色だと思った色の名前は、やはり『藤黄色』だった。
ぴたりと当てはまってしまうと、妙に騒いでいた心は余計に何かを急かすように心の内側を叩く。七瀬は側にあった適当な用紙に『とうおういろ』と走り書きをし、順々に夢で見た色を書き出した。
(これが五色の瞳……いえ、おそらく『五頭猫』の猫神様の想い)
夢では会えぬのも仕方ないといった口ぶりだったのに。
予想通り目は口ほどに想いを語っていたようだが、せっかくのそれも届かずにいるのだろう。
ざぁざぁと雨の音がする。きっとお祭りは中止だし、1人嘆願したところでどうにもならないのもわかっている。それでも、家でじっとしていても解決できない。
身支度を整えた七瀬が向かった先は寝子島神社。
祭りの開催地になるはずだったここは静寂に包まれ、まるで雨が色も喧騒も洗い流してしまったかのよう。
(お祭りは……やっぱり中止、ですよね)
掲示板にあった案内に目を留め、小さく息を吐く。わかっていたことなのでショックはないが、これからどうしようか。
さすがに社務所に声をかけて、天女と猫神の話を聞きたいと言うわけにもいかず、七瀬はひとまず参拝することにした。
お祭りをするということは、どこかの社殿は天女に縁があるのだろう。ならば、念じれば天女に届くかもしれない。
(ええと、ご存知かもしれませんが)
まるで受験生の願掛けのような形相で、七瀬は必死に天女へとメッセージを送った。
猫神の瞳の色を、じっくり思い返してほしいこと。彼らの瞳の色には、天女に向けた想いが込められていること。
どうにか知ってほしい。
むむんと気合いを入れて念を飛ばしていると、隣から袖を引っ張られた。
「ほんとう?」
雪のように輝く髪、不安げに揺れるオニキスのような瞳。直感で彼女が『天女』だと気づき、七瀬は鞄に入れてきた色辞典を開いてみせる。
「よぉく見ててくださいね」
彼らの色、そしてメッセージの順番。それから導き出される、ひとつの言葉。『とわのあい』という言葉が浮かんだのを確認すると、天女の白い肌に朱が差した。
雨が小雨になり、風が穏やかになって。鬱蒼としていた木々の緑や、薄霧に隠されていた神殿の色味が徐々に取り戻されていくようだ。
「ずっと想う相手がいるのは素敵ですね」
伝説に残るような大恋愛と言われていたって、こうしてすれ違い涙するのだ。
決して幸せなことばかりではないし、思い続けることは並大抵の想いでは難しいだろう。
(それでも、僕は……)
思われたいんじゃない。
ただ好きでいたいと、そう願う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
神話・伝説
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月28日
参加申し込みの期限
2023年12月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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