this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
なぜならそこに浪漫があるから
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
10
つぎへ >>
もう献立も決めて買い物が終わったあとに、食べたい物があると言い出したり。
前の日に天気予報を見て服を決めていたのに、絶対に着たい服があったと駄々をこねたり。
子供の気まぐれに振り回されることにも慣れてきた
梓 智依子
は、思わず時計を見る。
「もう寝る時間よ?」
「やだ! ママがおどってるの、見るの!」
これが何かイベントで、いい感じの曲が流れていたなら、楓のリクエストにも応じただろう。
まだ幼稚園から帰宅したばかりの頃合いなら、公園に出かけても良かったかもしれない。
(突発的なリクエストは、今に始まったことではないけど……)
もう日暮れどこか、とっぷりと夜は更けた。大人たちは酒を嗜みながら今日の仕事の愚痴でも零す時間かもしれないが、今から公園に連れ出せるような時間ではないし、家でバタバタするような時間でもない。
「じゃあ今度のお休みに、大きな公園に行こうね」
「やだ! いま!」
「ほら、踊る曲も決めてないし……ね?」
知らぬ曲でも、刻むリズムさえわかれば即興で踊ることなど造作も無い――と言うには、先日の寝子祭りのミスコンで踊ってからは思うところもあるけれど。今までも楓の前で披露してきたから、心苦しい言い訳だということはわかっている。
それでも、なんとか宥めたくて「お弁当に好物を入れてあげる」とか「幼稚園の帰りにお菓子を買おう」とか提案してみるも、楓は断固として首を縦に振らない。
ほとほと困っていたとき、テレビを見ていた祖父がわざとらしく「風呂でも入るか」と口に出して立ち上がった。
「見ないなら、消しておいてくれるか」
そうリモコンを預けられ、智依子はハッと思い出し、DVDを片付けてある棚へと目を向けた。
楓のリクエストに応えられそうな物。
いくつかある中で、ストリートダンスの全国大会のDVDをセットした。この年の小学生部門で優勝したのはChiCoという11歳の少女……夢を追いかけていた頃の智依子だ。
「これがママ?」
「そうよ、ちょっとだけ楓よりお姉さんな頃のママ」
幼稚園の子から見れば、高学年の女子など少し大人っぽく見えるかもしれない。食い入るように画面を見つめる楓は、いつもの母親の面差しとは違った眩しさと格好良さに、アイドルのように遠い人を見ているような戸惑いを見せる。
けれど、技が決まった時などの素直な笑みには見知った優しさが満ちていたのだろう。ホッとしたような顔でリズムを取るように手を振っている。
(こうして見ると……)
ステップのキレが違う。
身体のサイズ感を指先まで把握して、バランスもとれている。そりゃあ毎日レッスンに明け暮れていたのだ、感覚を染みこませて使いこなせるようになるための努力をしていたのだから、当然だろう。
その何となくの覚えを、把握してない身体で応用しようにも、上手く行くはずがない。完全な未経験の人よりは踊れるとは言え、改めて見比べると恥ずかしいものがある。
「ねえ、このママ……」
何度か今の智依子のダンスを見ている楓には気付かれただろうか。
もし純粋に疑問をぶつけられたなら、情けなくて言葉を濁してしまうかもしれない。
「ほんとうに、かえでとちょっとしかかわらないの?」
「え、ええ……11歳だから」
ひとつ、ふたつと指折り数え、楓はうーんと頭を悩ませる。
「いまからダンスをしたら、ママにおいつける?」
「そうね、ママがダンスを始めたのは8歳からだから――」
「じゃあ、かえでもダンスする!」
興味をもってくれて嬉しい気持ちと、自分が挫折した理由を思い返し心配になる思い。智依子はもう一度見ようとリモコンを触る楓を諫めるように抱きしめた。
今日はもう寝て、明日早起きできたら見ようねと約束をしてテレビを消すと、楓はうろ覚えの楽曲を口ずさみながら、寝室までぴょんぴょんと跳ねていく。
「ママはどうしてダンスするようになったの?」
「……それはね、踊ってるときは世界一カッコよくなってることを実感できるからよ。一言で言えば、浪漫を感じたってこと」
布団に入れば、まだ興奮の冷めぬ楓は質問が止まらない。
ろまんってなに? どうすればあんなにカッコよくなれる? ひとつひとつを丁寧に答える智依子は、楓を寝かしつけながら……ChiCoの輝きが自分の中にもまだ残っているのかと、思い馳せる。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
なぜならそこに浪漫があるから
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月25日
参加申し込みの期限
2023年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!