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なまえをうばうかいぶつ
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なまえをうばうかいぶつは なまえを へびに かえました
へびは ひらりと くらがりへ ちかの ろうごくで こごえています
「『くらがり』とは洞窟のようなところでしょうか?」
わからないが、灯りを持って行った方が無難だろう。
教会にあった燭台と蝋燭を拝借し、僕たちはふたつめのパラグラフにある「ちかのろうごく」を探した。
しかし、それは教会ほどすぐには見つからなかった。
街じゅうを歩き回って――といっても30分ほどで回り切れてしまうのだが――見つけた地下への階段は、街はずれの窓のない四角い建物の中にあった。
階段の下の方は灯りが届かず真っ暗だ。
「思ったより人工的な。まるで地下鉄の駅に下りる階段みたいですねえ」
僕は拝借してきた燭台に火を灯そうとする。このときになって、僕は肝心なことに気が付いた。
「えぇと……どうやって火を点けましょう?」
「えぇ?」
「先生、マッチとかライターとか持ってません?」
先生は体中叩いてポケットなどに何か入っていないか探したが。
「……チョークは持ってる」
「すごいです先生! さっそくそのチョークで燭台に火を灯して……」
「……」
「わあ、冗談です。そんな怖い顔せんといてください」
結論。
灯りは諦めた。
かわりに僕たちは、闇の中へ、逸れないよう手を繋いでゆくことにした。
「先生、絶対手を離さないでくださいね」
階段を下りてゆく。
「わかってるよぉ」
暗くて顔は見えないが、先生の声は震えている。
「倉前こそ絶対に離さないでよねぇ」
「先生、何をそんなに怖がって……ああ、先生って蛇苦手でしたよね?」
「!!」
繋がっている先生の手がびくっとした。
やっぱりそうだ。
蛇が怖いのだ、先生は。
一方僕はといえば。
「僕は生き物とか平気やけん、任せてください。怖がらんでも大丈夫ですよー」
「信じるよぉ、倉前ぇ? 裏切ったら一生恨んでやるからねぇ」
なんだろう。
僕はまた嬉しくなってしまう。
蛇を怖がる先生が、可愛くて仕方がない。
暗くて見えないけれど、どんな顔をしているんだろう。
僕は想像する。
真っ赤になって、唇を噛んで震える先生がそこにいたら、僕はどうなってしまうだろう。
……そんなことを考えているうちに、地下に着く。
そのころにはすこし目も慣れて、闇のなかに鉄格子の嵌った部屋が並んでいるのが分かるようになっていた。
「『ちかのろうごく』……ですね」
僕は目を凝らす。
先生はきっと怖いだろうから、僕が探さなくては。
探すのは蛇だ。
教会の上にいた小鳥みたいに光の蛇だろうか。
だとしたら闇の中で、光って見えるかもしれない。
「先生、もう少し奥まで歩けますか?」
「いいけど……手、離さないでよねぇ?」
「わかりました」
僕は先生の手を握りなおす。
一歩、二歩……左右の部屋を覗き込みながら、ゆっくりと奥へ進む。蛇らしきものはいない。
三つ目の部屋、四つ目の部屋……いない、いない。
残るはあと一つ。
五つ目の部屋……。
「いた」
蛇だ。
思った通り、小鳥と同じく光の粒子のようなものでかたちづくられた蛇だ。
蛇は、五つ目の部屋の隅っこで、とぐろを巻いて光っている。
「大丈夫です」
僕は、蛇へなのか、先生へなのか分からない言葉をかけて、光の蛇へと近づいてゆく。
蛇は僕たちの方に頭をめぐらし、ゆっくりと鎌首をもたげる。
「大丈夫……こごえてるなら、僕が温かいところへ連れていってあげます」
僕は身をかがめて蛇に声をかける。
蛇は。
飛び掛かって来た。
僕の首をまっすぐに狙って。
僕は。
防御しなかった。
防御するためには、先生とつないだ手を離さなければいけなかったから。
僕は、防御する代わりに、先生を僕の後ろにやって守ることを選択した。
(任せてくださいって、僕、言いました。だから……!)
蛇が僕の首筋に噛みつく。
「倉前ッ!?」
先生が蛇を僕の首から引き離そうと、手を伸ばす。怖いはずなのに、必死な声で。
その瞬間。
蛇のかたちをしていた光の粒子は、僕の首に吸い込まれるみたいにして、消えた。
「あ……――」
目を瞠る。
蘇ってくる。
なまえ。
名前が。
「……ウォルター・ブラックウッド、先生」
僕は手を繋いだままの人を見つめる。
そうだ、この人は。
「
ウォルター
さん」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月16日
参加申し込みの期限
2023年04月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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