【エイプリルフール】『幻』の江ノ島へ！｜リアクション

【エイプリルフール】『幻』の江ノ島へ！

●エピローグ

　こうして、寝子島と江ノ島の融合は解け、寝子島の人々は寝子島に戻ってきた。

　いつも通りの朝。
　いつも通りの学校。
　幻の江ノ島はもう、影も形もない。

　３年２組の教室で、授業が始まるまでの間、佐藤英二はスマホの中にだけ残る“幻の島”の風景を見返す。
「おはよーっ。ギリギリセーフっ！」
　野々ののこが教室に駆け込んでくる。
「おはよう野々さん。はい、プレゼント」
　英二はカバンの中から拳より一回り大きい箱を出して、ののこに渡した。
「え、何々？　開けていい？」
　ののこが早速包装を開ける。
　それはあの日『LUCK COMING』で買ったロゴ入りのマグカップだった。
「わ、可愛い！　この黄色いロゴ……なんか見たことあるような気もするんだけど、なんだっけ？」
　……そのセリフで分かった。
　ののこは江ノ島のことは覚えていないのだ。
　寝子島グッズショップで店長をやっていたことも。
「どこで買ったの？」
　だったらそれでいい。英二はくすっと笑って、こう言った。

「ちょっとね。旅行のお土産だよ」

＜了＞

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あとがき

担当マスター：笈地行
ファンレターはマスターページから！

ご参加ありがとうございます。笈地です。

あれです。

おっぱいマウスパッドの思い出を語りましょう。

そう、あれはたしか、「被服室、百年机の暗号」

笈地、らっかみ！で、というか、ＰＢＷはじめてのシナリオでした……。

そのとき運営さんに「何でも好きにやってみてね」的なことを言われたような言われなかったような……。

で、まあ、つい、ノリで。

当時はやっていたおっぱいマウスパッドなるものを登場させたわけです。

https://rakkami.com/scenario/reaction/13?p=5

そして現在……こうして寝子島を代表するグッズになったわけですね。

だれですか。ブラジャーあり・なしまで作っちゃったのは。
まったく……。（ちらりと運営を見る）

あのとき「桐島先生のマウスパッド」と呼んでいたので
そのままの名称で語り継がれていたようで、
妄想というか誤解を招きました…（そうか、そうも読めますね、と結構爆笑しました）

ちなみに当時の描写によると、

　それは……二つながりの財宝を探すという人気漫画（週刊少年にゃんぷ連載中）に登場する、女性キャラクターの胸を模した、俗にいう『おっぱいマウスパッド』であった。

また、桐島先生はこう申しております。

「破廉恥とはなんだ！　彼女のボディラインは数学的に美しい！　……ではなく、これは単に実用的なものであって……」

というわけで、桐島先生は数学好きが高じて、愛用していたというわけですね。
すっかり忘れてました。

それではまた別のシナリオでお会いしましょう。笈地でした。

※みなさま、購入されたお土産は、寝子島に持ち帰れています。思い出にどうぞ。
※写真は撮れています。個人で見ることはできますが、ＳNSなどでの拡散は、神魂の影響で出来ないようです。

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