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LIQUID -Star Chronicle- 白瞳戦争編
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【新しい世界】
「VRって、こんなにすごいんだ……」
呆けたように、ユズハ(プレイヤー:
稲積 柚春
)はつぶやいた。
サイディア王国、王都シードル。多くの冒険者が最初に降り立つ、始まりの地。柚春も今この瞬間、冒険者となった。
どこまでも広がる青空に、見たこともない鳥やら飛竜やらが飛んでいる。城塞はいかめしい防壁を擁し、城門には鎧兜を身に着け槍を携えた兵士が立ち、周囲へ警戒の目を光らせる。色とりどりに鮮やかな街中には、ユズハと同じく冒険者だろう、ファンタジックな装いに身を包む人々が揚々と闊歩していた。
「ええと。僕のクラスは……イビルサモナー、だっけ」
デジタルゲームにはいくつか触れたこともあるが、そもそも電子機器の類はあまり得意でなかったりする。少々舞い上がっていたこともあり、慌ててキャラクターメイクを済ませてしまった。クラス選択にもこだわらず目についたものをパッと選んだので、どんなクラスなのか、何ができるのか、把握していなかった。
イビルサモナーはどうやら、悪魔を召喚して戦うらしい。
「あ。これ、ちょっと
вор
っぽいかも?」
二本の小刀を持つ、スピードタイプの悪魔を召喚するスキルをまずは取得し、使ってみる。ぽん! と現れたフードをかぶった小悪魔は、手持ちぶさたに佇んで主たるユズハを見上げた。
冒険者となればバトルに挑むこともあろうが、その時は相棒として頑張ってもらうとしよう。
さて相棒、いやパートナーと言えば、ゲームを始めるにあたりユズハが舞い上がっていた理由がそれだ。きょろきょろとあたりを見回すと、向こうからやってくる見覚えある金髪の青年の姿があった。
「アバターってやつかい? すごいねぇ、本当に稲積そっくりだ」
「ウォルターさん!」
彼を誘って、いっしょに最新のVRゲームを遊べるだなんて正直、思ってもみなかった。立っていたのは
ウォルター・B
である。ノリのよい彼はいい先生でもあるが、新しい遊びにも案外積極的なタチらしい。
「そっちのはペット? いや、イビルサモナーの悪魔か」
「うん。ウォルターさんのアバターも、そっくりだね。クラスは何にしたの?」
にやりと口角を上げ、腰のホルスターから拳銃を抜いて見せる。彼はバレットチェイサーだ。
「で、まずはどうするの、稲積? クエストをするんだっけ」
「むぅ」
ウォルターが呼ぶと、ユズハはぷうと頬をふくらませた。ご不満らしい。
「今日はお休みだよね? それに今の僕は、ユ・ズ・ハ」
「はいはい。これからどうしようか、ユズハ?」
呼び名の違いは、その日の彼との距離感をも暗に示す。休日は名前で呼び合うのが、このところの二人のやり方だ。
よろしい! とご満悦なユズハはいささか、そわそわとしている。実はゲームを始める前に、耳にしたウワサがあった。
(この手のゲームには、結婚システムがあったりするらしい……!)
MMORPGにおける結婚とは、プレイヤー二人の同意があって成り立つものだが、それ以上にゲーム内生活やバトルで有利になる要素もあったりする。結婚指輪をはめている者を近くに呼べる特別なスキルだったり、互いにパラメータへボーナスが加えられたり……それら目当てで偽装結婚ならぬシステム結婚をする者もあったりするが、まあそれはさておき。
つまりユズハは(ひとまずは)ゲームの中で、他ならぬウォルターとの結婚願望を満たしたいのだ。
肝心の『LIQUID』にそうしたシステムが盛り込まれているのかといえば、現状は未実装らしい。ただプレイヤーの要望は高く、遠からず実装されるだろうとの見方が大勢を占めていた。
「ワットと結婚、したいなぁ……」
「へぇ、そんなシステムもあるの? 最近のゲームはすごいねぇ」
うっかり声に漏れていた。ユズハは思わず飛び上がった。
ウォルターはけろりとして、
「まあとにかく、クエストに言ってみようよ。早くこの銃を撃ってみたいんだよねぇ。あ、この『毒蛇退治』ってのはどう? 難易度低くて初心者向けクエストって書いてあるよぉ」
「毒蛇……ど、毒!?」
毒。ウォルター。たちまちユズハの脳裏へ浮かんでくるのは、とある夜に見た夢の光景だった。
毒に侵されたユズハの内腿に残された噛み痕、そこへ彼は唇を寄せ、毒を含んだ血を吸い上げ……なんて夢を、彼も同時に見たと言っていたが、不思議なこともあるものだ。
「VRでそんな事態になっちゃったら……毒蛇に噛まれた僕を、ワットが抱き寄せてこう、毒を吸って……なんて、なんて!」
「お~い。ユズハ? 行かないのかい、クエスト」
「そんなことになっちゃったら、これはもう!」
怪訝そうに眉を寄せたウォルターの手を取り、ユズハは王都の往来にもかかわらず、思わず叫んだ。
「(ゲーム内での)結婚を前提に、(クエストに)付き合って下さい! (報酬いっぱいもらって)幸せになろうね!」
途端に、プレイヤーであろう通行人たちから、どっと歓声が沸き上がる。祝福の声に、スキルを使って鐘の音を鳴らす者もいた。
喝采に満ちる王都シードルの真ん中で、ウォルターは目をぱちくりとさせ、首を傾けた。
「……クエストの話、だよねぇ?」
まだ冒険にも出かけていないのに、ユズハの胸は高鳴りっぱなしだ。
そんな二人を、足元で小さな悪魔がどこか憮然として見える表情を浮かべ、見つめていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月16日
参加申し込みの期限
2023年03月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年03月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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