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セイレーンが歌う夜
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情報を集めつつも小淋達もまた海岸線へと到達する。途中できらら達と遭遇し情報を交換している際、影に気づく者がいた。
「あ、アレ……は……」
デネボラが指差した先、誰かが座っているように見えた。先に近づいていた真央達が持つ光源では届かず、別の方向から近づいていた深雪達も見る事ができず苦戦する。
(これならば!)
舞は怖がっている場合ではない、と勇気を振り絞って弓を引くような動作をする。そうする事でろっこん『雷鳴の弓』を発動させ、天へと雷を放った。すると、空の雷と合わさり、一瞬だけ昼間に近い程あたりが明るくなった。
その時、彼等はみた。岩に腰掛け、青い尾鰭を揺らすセイレーンを。否、尾鰭のように見えたのは濡れて張り付いた青いロングスカートだった。白い肌になめらかな黒髪、生気のない茶色い瞳、まだほんのり赤い唇……。どこかもの悲しげな表情の女性は、苦しげに歌い続けている。少しだけ風が弱まり、探索者達は彼女へようやく近寄る事ができた。
漸く気づいたのだろう。女性がゆっくりと武道達の方を見、僅かに笑った。それに思わず春哉は目を見開く。一方、深雪や真央は探し人の状態が想像以上に良かった事に「神魂の影響か」と考えた。
また、海へ落ちた者達はビジョンとして見た、行方不明となった女性である事を悟る。
「貴女が……瀬野 咲蓮さん……?」
渚の声に、女性の歌が止まる。名前を呼ばれた彼女は、ゆっくりともう一度微笑み、集まった人々に優しい顔を向けた。
仄はこの間にも初老の男性へと連絡を取る。そして、セレッソはその横を通り抜けて女性へと優しく問いかけた。
「あのね、私、エレンちゃんの歌を教えてもらいたいの。悲しいけど綺麗な歌、残しておきたくて……」
しかし、女性は困ったような顔をするだけで教えてはもらえなかった。が、セレッソの心には歌の全てが刻み込まれていた。
「もう、さみしくないね」
レティシアが優しく囁けば、女性も喜びに満ちた眼差しを向ける。その所から彼女に恨みがなく、最初から悲しみだけしかなかったのだと思えた。
――ありがとう、私をみつけてくれて。
これで、私は父と息子の元に帰ることができます。
心に広がる声に、誰もが表情を緩ませた。その声を最後に、セイレーンはゆっくりと岩に倒れる。そして……嵐はピタリと止んだ。
初老の男性と小さな男の子がたどり着いた時、彼女はもう動かなかった。けれども男性は深々と探してくれた人々に頭を下げた。
(流石に不謹慎ですかね)
葵がカメラを仕舞いながら小さくため息をつく。幸い、カメラは岩に引っかかっていたので海に落ちず壊れていない。その事に安堵していると、傍らで刀が笑った。
(こうして、フツウは守られた……)
すべてが終わり、刀は口を開こうとして躊躇った。何故だろう、今だけは静寂の方が似合うと思ったのだ。その様子に気づいた小淋は小さく頷き、彼の横に並んだ。
(終わった……か?)
岬からさがりつつ、士は息も絶え絶えに天を仰いだ。嵐が止んだ所で全てが終わった事を感じた彼は安全な場所まで戻ると、ぺたり、と座り込んだ。
「士!」「士くーん!!」
遠くで空音と久雨の声が聞こえる。彼は小さく微笑んで手を振り、空音と久雨に抱きしめられるのであった。
偶然並んだデネボラとゼンはふと互いの目をよくみた。そしてなんとなく互いに正体が解った気がした。どっちも年齢操作っぽい『変身タイプ』ろっこんだからだろうか?
(せやけど、かっこよくなるんやなぁ、君は)
(それにしても、若い頃は老け顔じゃなかったのね……)
二人は互いにそんな事を思いながらも「「この事は内密に」」と協定を結ぶのであった。これが後の『流星雨協定』である。
「わいは、雨木 ゼンや。デネボラの姐御、今後もよろしゅうに」
そう言って笑うゼンに、デネボラは「ええ」と小さく笑った。その次の瞬間、同時にろっこんが解除となり、若い乙女と少年は、ボーイッシュな少女と壮年の男性に姿を変えた。
「牛瀬先生、どこへ行ってたんですか?」
綾が厳しい眼差しで問えば、咄嗟にいいなが「海に落ちそうになった自分を助けてくれた」と言ってフォローする。その様子を見てくすっ、と笑ういおりに、マリベル達も釣られるのだった。
そして劉と洋美は手をつないだままそっと、エノコロ岬を後にしていた。暫くの間、2人は黙っていたが、ややあって洋美は小さく礼を述べる。と、劉はただ柔らかな笑顔で頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月08日
参加申し込みの期限
2013年11月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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