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秋。寝子ヶ浜海岸。
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カイトフェスティバル、なんて初めて聞いた。近年は正月の凧揚げもなかなか見なくなって久しいが、愛好家というのは何にでもいるものらしい。
「ずいぶん昔に、お正月の凧揚げをしたことがあるくらいです。珪先生はどうですか」
「僕も同じようなものだよ。凧とカイトの違いも知らなかったくらいだし」
綾辻 綾花
は
早川 珪
を誘い、寝子ヶ浜海岸のイベントを訪れた。凧揚げに特段の興味があったわけではない。珪と共に時を過ごすことができればと思ってのことだ。
会場となるビーチの一画には、思いのほか多くの参加者が集まっている。
「凧とカイトって、どう違うんですか?」
「まずは素材の違いだね。いわゆる和凧は竹や和紙で作るけど、海外製のカイトはビニールやプラスチック製。凧はどちらかといえば静かに優雅に揚げるもので、スポーツカイトなんかは風を切って飛ぶスピードを楽しめるらしいよ」
「へええ……すごいですね!」
さすがは寝子高の知の殿堂、図書室を預かる司書教諭である。綾花のすごいですね、は無論のこと凧ではなく、珪の何事にも知識を蓄え臨まんとする姿勢への賛辞だ。彼に伝わったかどうかは分からないが。
イベントの運営スタッフに案内され、まずは揚げる凧を選ぶ。
「うわぁ、いろいろありますね。迷っちゃいます」
「あ、これなんてどう? 綾辻さんの好みじゃないかな」
そういって珪が示したものを手に取ると、なんとも愛らしい猫柄のスポーツカイトだ。
「可愛い! これにします!」
即決であった。珪も同じものを選び、並んで揚げることにする。
スタッフの手ほどきを受け、揚げ方を学ぶ。珪などは事前に勉強してきたようで、すんなりと風に乗せて揚げることができたが、綾花は悪戦苦闘だ。
「む、難しいです……」
「じゃあ、いっしょに揚げてみようか」
「えっ」
珪が背後から綾花の眼前へ手を回す。一緒にハンドルを握る。まるで抱きすくめられているかのようだ。
「脇を締めて。小さく前ならえをするような感じだね、そうそう。離陸させるときは、左右のラインを均等に引いて」
「こ、こうですか……あっ」
猫が飛び立つ。風を受け、優雅に宙を舞い始める。招き猫のような愛らしいポーズが綾花を誘う。左のハンドルを引けば猫は左へ泳ぎ、右を引けば猫も右へと跳んだ。
いつの間にか離れていた珪が、自分もカイトを揚げ、綾花のそれへと併走させる。二匹の猫が心地よさそうに空を跳ねとび、ダンスに興ずるかのよう。
「これ、けっこう楽しい、かも、です!」
「うん、いいね! 僕もカイトに興味が湧いてきたよ」
二匹の饗宴は飽くことなく続いた。
夏の間は海の家として運営している小屋の脇に、砂地へ据えられたベンチがある。カイトを大いに楽しみ、休憩でそこへ腰かけ、ミネラルウォーターを口へ含む。
「ぷは。けっこう疲れましたね」
「思ったより全身を使うんだね。いい運動になったよ。最近少し、仕事でこもりきりだったから……」
首をこきんと鳴らした珪へ、綾花はそう言えば、と手を叩く。
「私、マッサージガン買ったんです」
古今東西のガジェットを試してレビューする、という動画企画に
参加した
ことのある二人。最新のマッサージ器に触れ、その心地よさに魅了されていたのだ。
「すごくいいですよ。私はよく肩が凝ってしまうので、いつもはテーブルに胸を乗せたりしてたんですけど、あの器具があれば……」
「そ、そうなんだ。大変だね……」
ほんのりと彼の頬が赤みを帯びる。うっかり余計なことを口走ってしまい、綾花も赤面した。
「今度また、いっしょに使いませんか。珪先生のコリ、全部ほぐしちゃいますよ」
「はは、ありがとう。それじゃあ今度、お願いしようかな」
心地よい疲れ、珪との何気ない雑談が綾花を満たし、癒してくれる。
「今日は一緒に身体を動かせて、楽しかったです」
「僕もだよ。いい気分転換になった。お誘いありがとう、綾辻さん」
並び仰ぐ空を、凧はいつまでも優雅に舞っていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年02月27日
参加申し込みの期限
2023年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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