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君の忘れ物
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「じゃあ、ウォルターさんが勝ったことだし……何かお願い事ない?」
「そんな約束してたっけ?」
「してないけど……勝負に負けたんだもの、何でも言ってみて!」
「何でもねぇ……」
その言葉に他意はないのだろう。
きっと「メアリを休ませたいから代わりに洗い物でもしてきて」と頼めば喜んで引き受けるだろう。もっと簡単な、チェス盤を元の棚へ戻すように言いつければ、簡単すぎて口先を尖らすかもしれない。
その『何でも』に含まれることは、自身を傷つけることがないと疑わない。……確かにここで帰れとか、もう熱を上げるのを止めるんだと言うつもりはないけれど。
「そうだなぁ」
向かいに移動して、彼女の隣に腰掛ける。どうしてやろうかと見つめるだけで、その疑いのない眼差しはキラキラと見上げてくるから――少しだけ、魔が差したのかもしれない。
「……えっ」
顎を掴み上げて、親指でそっと下唇を撫でてやる。それだけで何を連想したのか、ぶわりと頬が赤くなった。そのまま顎裏も添えた指でくすぐり、ひゃっと小さな悲鳴を上げて身をよじろうとするのを、逆の手で彼女の手首を掴むことで抑える。
夢にも思わなかったけれど期待していた……そんな顔をしている。
だからウォルターは、面白そうに口元に弧を描くと、ゆっくり顔を寄せた。
「君のそれは、信頼なの?」
計算じゃ無いことは、見ていればわかることだ。だからこそ無垢な振る舞いをする彼女に苛立った。
「生徒として見ないとき、どういう目が君に向くのか考えてるのかなぁ」
この手を容易く掴んでねじ伏せることなどないと思っているのだろうか。温かな愛で包んで、優しい慈しみで触れて、甘い言葉だけが耳をくすぐると思っているのだろうか。
「間違いなんて、ないから」
鼻先が触れるかという距離で顔をつきあわせて、何の説得力も無い言葉だ。柚春は恥ずかしげに目を潤ませはするものの、避けようだなんて態度は一切示さない。
「僕が恋愛対象として見てってお願いしたことは本当だから……それで起こるべき事は、間違いじゃない」
「あのねぇ」
「ウォルターさんだから、だよ」
例えそれが事故でも心が動いた結果でも、相手がウォルターであれば大きな問題では無い。そこには以前言っていた『教師と生徒は恋愛をしても罪にはならない』ということと繋がるだろうか。
とはいえ、いつも意味深な言動で振り回し毒気を抜く素直さを炸裂する柚春が、どこまでの意味を含めているのかはわからないが。
置き時計から16時を告げる音色が響く。その音にハッとして、ウォルターは柚春から手を離し、拳ひとつ分くらいを空けて座り直した。
「ねぇ、帰りに寄りたい所でもある?」
「特には……」
窓から差し込む明かりが柔らかになった。会話を遮るように時計が鳴って、もう帰れと言うことだろうか。
確かにいつまでもお邪魔をするわけにはいかないけれど、一人暮らしで門限もないからか、あと少しもう少しと願ってしまう。
「じゃあ、良いところに連れてってあげようか」
「今から?」
連れてってくれる、ということはもう暫く一緒にいられるということ。それは嬉しいけれど、彼が夜遊びに誘ってくれるとも思わないから見当もつかない。
「今なら丁度いいと思うんだよねぇ。そのまま帰りも送ってあげるし」
「待ってよ、どこかわからないのに決められない」
柚春ならすぐに食いつくと思っていたが、そう簡単にはいかないらしい。
こうして押し問答している時間もあまりなく、ウォルターは先に立ち上がって優しく手を差し出した。
「……柚春、おいで」
その笑みは、帰路に促すための誘いだろうか。それとも本当に、この後を楽しみにしてくれているのか。
惹かれるように手を重ねようとして、柚春は手を上げたまままごつかせている。
「秘密のイイコト、好きでしょ?」
とどめとばかりに悪戯なウインクをしてみせる顔が、妙に蠱惑的で。柚春は何に誘われているのだろうかと、ますます頭を悩ませるのだけど。
「ワットとじゃなきゃ嫌だよ?」
ぷるぷると恥ずかしいのを我慢して見上げてくる彼女に不意打ちを食らったようになるウォルターは、その動揺を悟られないように笑みを深くした。
「……ちなみに、何のことだかわかってる?」
「えっ? あんまり生徒と二人で行ったりしない場所に連れてってくれるって話じゃないの?」
「いや、まあ……そうなんだけどさぁ」
普段意味深な言葉で惑わしてくるから、それを言われる側になったらどんな様子をみせるかと思って、わざと含みのある言い方をしてみたのだけれど。
素直に受け取り素直に返しただけの柚春に、この仕返しは効かなそうだと息を吐いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年11月24日
参加申し込みの期限
2022年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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