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【お三夜】猫と人とあやかしと、三つの世界が交わる夜
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●SideB:霊界:救出
母蜘蛛の体が霧散するのを、道哉は見ていた。
筋張った大きな人間の手。その手で猫のかたちの繭を抱き。
「しっかり! 君が帰らないと元の寝子島には程遠い未来になるんだろう?!」
夏夜と阿呂江も、お三夜さまのもとへ駆けつけてくる。
「早く、出さないと……体まで溶け切らない内に」
「そうじゃ。急ごう。さすがに溶けた生物を見るのは嫌じゃからの。蜘蛛の糸は火に弱いと言ったな」
阿呂江が爪の先に狐火を灯す。
「それなら」
道哉は自身の能力<ほころびの光>で繭のほころびをみつけ、指差した。
阿呂江は道哉の指示に従い、人を燃やさず蜘蛛の糸だけを燃やすようにして、繭を焼き切る。
繭の中から、粘液にべっとりと覆われた黒猫姿のお三夜さまが現れ出でる。
かなり危ういところだったようだ。くったりとして、なかなか目を開けない。
「しっかりおしよ。戻っておいで。君が帰らない未来はもしかしたら見たことがないような愉快なものかもしれないがね……若人の笑みを見れないんじゃあ話にならない」
道哉は想花のときと同じように必死に粘液を拭う。
それで急に肺に空気が入ったのだろう、お三夜さまは盛大に咳き込んだ。
「よし……大丈夫だ。……もしやらかしたら、きなこや友に怒られるところだったよ」
道哉は苦みのある笑いを浮かべて、お三夜さまの背中をさすってやった。
「夏夜ちゃん!」
「お三夜さまは?」
夏朝とラッセルも駆けつけてくる。
ふたりともお三夜さまが無事だと知ると、ほっと大きなため息を吐いた。
が、すぐに真剣な顔に戻る。
「母蜘蛛が消滅して子蜘蛛も消えるかと思ったら、あっちは別みたいで……曖浜くんが頑張ってくれているけど、そう長くはもたないと思う……」
「花火まで時間がない。はやく寝子島神社に連れていこう。バックか持ち運べるものがあれば、俺が咥えて最速で飛ぶよ。地上は蜘蛛がはびこってても上なら楽々だしな」
「わかった。これで頼む」
道哉は被っていた山高帽を逆さにしてお三夜さまを入れると、つばの部分をきゅっと抑えてカバン状にした。
ラッセルはフクロウに変身し、両足の爪でお三夜さま入りの山高帽を挟む。
「僕が地上から護衛するよ」
夏夜が言った。
「それから……飛びやすいように」
そう言って月のシールをお三夜さまに貼る。途端に帽子が軽くなった。
(助かる!)
ラッセル/フクロウは、ホウと鳴いて礼を言う。
夏朝は、夏夜の手を握って言った。
「曖浜くんも連れて行って。彼がいれば子蜘蛛の攻撃は緩まる。それにもう疲れていると思うし」
「分かった。レイゼルオークさんとイエハナさんにも付き添ってもらう。何としてでも、お三夜さまを帰すから……!」
「お三夜さま、夏夜ちゃん……また後で、神社で会おうね! 桜井君、よろしく」
ラッセルは飛び立った。
そして、見た。
木々の上空に佇む
黒白 滴
の青黒い光を纏った姿を。
(黒白……!)
気になる。だが、今はだめだ。お三夜さまを寝子島神社に届けなければ。
(俺に倒せる力があったら、どろでろろをたくさん倒したら黒白の闇が薄くなったり快方にむかわないか、試せるのに……ああもう俺、無力だな! 集中集中!)
だがせめて、仲間に知らせるくらいは。
ラッセルは、梢の上にいたサキリの周りをくるりと飛んで、上空に滴がいると知らせる。
はっと上空を見上げたサキリは、頷いて、<斬空赤刃>で消えた。
(あとは任せた)
ラッセルは飛ぶ。見つからないように低く、鳥居の群れを縫って。
ラッセルを追うように、夏夜、瑠樹、シオ、ハルキも走って鳥居の道を戻る。
◇
「見事な『悪落ち』とでも言えばいいかな」
サキリが空中でダマスカスブレードを振るう。
滴がサキリに気づく。
だがその前に、滴を取り囲んでいる青く光る闇が、マチェットの攻撃を弾き飛ばしていた。
それが反撃に転じる前に、サキリは連続転移で別の梢に着地した。
「追わなくていいわ~」
滴は、纏ったどろでろろをペットのように宥めながら、冷たい瞳をサキリに向けている。
「皆に挨拶くらいしていったらどうだい。黒白に会いたいと思う人もいるかもしれない」
サキリは提案する。
マチェットとダマスカスブレードの切っ先を滴に向けたまま。
「僕は、君が無辜の人々を傷つけるなら、フツウを守る為、刃を振るうことに躊躇いは無いよ。もっとも真の敵は君に憑いてる青い闇だと思うけどね」
滴はその視線に、ふっと笑った。
「その目、最高。ぞくぞくしちゃうな~。そうだね、せっかくだからみんなにご挨拶していこう。一期一会ってだいじだよね~。世界なんていつ壊れちゃうかわからないんだし?」
滴は高度を下げる。
地上にいる人々のちょうど頭上、皆を見下す位置まで。
彼女に浮く力があるわけではないだろうが、彼女に使役されたどろでろろたちが滴の体を支えている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月28日
参加申し込みの期限
2023年02月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年02月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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