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【サイドクエスト『<記憶のクレプシドラ>を求めて』】
少し、違和感。
リキッド大陸における
鷹司 凜太郎
の姿は、豊満なスタイルを持つ見目麗しき女武者のそれだった。
「ガチャ……っていうのかい。初めてやってみたけど、これは当たりなのかな」
名は凛風。ガチャで排出される英雄キャラの一人で、東方二国の一つ、玉楼の女サムライだ。クラスはウェポンマイスター。己の刀を捧げるに足る主を探し、リキッド大陸を放浪している。黒く艶めく髪をポニーテールに結い、勇ましくもたおやかな一面ものぞかせる顔立ちをしていた。
「りんたろ……じゃない、凛風。可愛い……!」
「ありがとう。と言っていいのかな。ポラリスも可憐だね」
相方の
スピカ・フォーツ
は内心どぎまぎしていた。英雄キャラの造形はこれがまたハイクォリティで、匂い立つような美女の中身が恋人の彼なのだと思うと、なんだか落ち着かない。
当のスピカも英雄キャラを操作する。スペルブレイカーのポラリスはツーサイドアップの銀髪が愛らしい、幼い少女の姿をしている。北方の雪国スピリスタ出身、氷の魔法を操る魔術師で、失われた記憶を求めて旅をしているという。
「お互い良いキャラクターを当てられたみたいだね。それじゃ、さっそく冒険に出かけてみようか」
「うん……!」
今回の冒険の舞台は、砂漠の国コーフィル。石や土でできた簡素な家々に、ターバンを巻いた住人たちが行き来している。地平線がじりじりと揺らめき、日中の暑さを物語る。
クエストを探して街を歩いていると、
「ああ、困った困った。困ったなあ」
ひとりつぶやくターバンの男が、二人に話しかけてきた。
「なあ、聞いてくれよ」
「うん? なんだい?」
「妻におつかいを頼まれたんだが、メモを失くしちまったんだ。何を買えばいいのか、忘れちまったよ……困ったなあ」
「……もういっかい、奥さんに、聞けば……?」
「そ、そんな恐ろしい! あんたらはあいつのおっかなさを知らねえからそんなこと言うんだ!」
恐妻家の男はしきりに恐ろしい、やばい、などとしきりにつぶやいている。忙しい奥方はいつも家事に追われてカリカリしており、もう一度買い物を尋ねるなど、どんな怒りを買うか分からないのだという。
「おお、そうだ! あんたたち、<記憶の水片>を取ってきてくれんか?」
「記憶の……?」
「街の外にある小高い丘の上に、泉がある。そこの特別な水をひとすくい、持ってきてくれ。あれを飲めば、忘れてしまったことを思い出すことができるはずだ」
凛風とポラリスは顔を見あわせた。
ポラリスの旅の目的は、記憶を取り戻すことだ。そこに何が隠されているかは分からないが、彼女にとって大切な記憶であることは間違いない。
「泉は、ハーピーたちに守られている。冒険者のあんたたちなら、なんとかなるはずさ。頼んだぜ!」
「ふむ。どうする、ポラリス? この依頼、受けてみるかい」
「うん……凛風といっしょなら、大丈夫」
調子のよいターバン男に見送られ、二人は丘へと向かうことにした。
上半身は人間、下半身は鳥の怪物がハーピーだ。冒険物語には欠かせない多種多様なモンスターの中でも中堅どころ、程よい歯ごたえの敵として描かれることが多いが、実際に目の当たりにするとなかなかに恐ろしい形相をしている。
泉を水飲み場としているのか、数羽のハーピーが佇んでいるのが見えた。上空には数羽が翼を打ち旋回している。
近くの岩陰にひそみながら、凛風はポラリスを振り返る。
「さて、君の作戦は?」
「奇襲で2匹……その後は、私が援護するから……」
「了解」
多くを語らずとも、凛風はポラリスの意志をくみ取った。
ハーピーを見据え、ポラリスは<往昔の六華>を振りあげる。氷の力を宿す杖に魔力を込め、解き放つ。
「<極光白夜の銀界>……」
魔杖が共鳴し、ポラリスの魔力がオーロラとなって虹色に輝き、ハーピーたちを包み込む。
「今……!」
即座に杖を振るい、氷のつぶてを断続的に放つ。命中したハーピーが凍り付き、ぴたり動きを止めた。
ちり、と鳴いたのは凛風が腰に帯びる刀。愛刀<千鳥>の鯉口を切る、軽やかな金音だ。
ハーピーたちが気づき騒ぎ出す前に、踏み込む。
「まずは、1匹」
高速歩法<縮地>で鋭く踏み込み、一閃する。ハーピーはぎゃあと鳴く間もなく人間と鳥が泣き別れとなり、絶命した。
「2匹目。ポラリス!」
杖から飛翔するつぶてを次々に命中させ、ハーピーを凍り付かせる。銀界がもたらすオーロラは範囲内の対象の凍結率を増加させ、凍結に陥った標的は、攻撃への耐性を著しく失う。ポラリスが凍結をもたらし凛風が玉楼仕込みの剣術で仕留めるのが、必勝パターンだ。
襲撃に気付いたハーピーが二人を睨み、奇声を発する。
「う……くっ」
奇声は音波となって襲い、衝撃が凛風を吹き飛ばす。
「凛風! 持ちこたえて……!」
次なる詠唱にかかる相棒へ冷静にうなずいて、凛風は上空から急襲するハーピーの一体を睨む。再び縮地で踏み込むと、
「<絶影散花>ッ!!」
神速の一振り。咲く花が音もなく散るように、ハーピーは斬り伏せられたことにさえ気づかず、草原に沈んだ。
「あっ……!」
短い悲鳴。ポラリスを目がけ、一体のハーピーが迫っているのが見えた。
凛風の緑色の瞳がすう、と酷薄に細められる。眼前のハーピーの爪先が胸元を深くえぐるが、気にも留めずに、
「……彼女に触れるな」
無慈悲に千鳥を振り抜く。ポラリスを狙うハーピーはあっさりと失墜し、切り返す刀で背後の一体も斬り捨てた。
「あ、ありがと……」
「問題ないよ。さあ、決めてくれ」
杖を掲げ、念ずる。
<終の零度氷獄>、ポラリスの持つ最大級の氷結魔法がもたらす吹雪によって、ハーピーたちは残らず凍り付く。
あとは凛風の刀の錆びとなるのみだ。
決着が着くと、ポラリスは凛風のもとへぱたぱたと駆け寄った。
「いつも……ありがと」
ポーションの瓶を開け、ひと口含む。それを凛風の唇へ押し当て、流し込んだ。
「……こちらこそ。ありがとう。はは、何だか不思議な気分だな」
長身の美人武者が顔を赤らめるさまに、ポラリスもあたたかく微笑んだ。
泉から清廉な水をすくい上げると、不思議なことにゼリー状に固まった。これが<記憶の水片>であるらしい。
記憶を求めるポラリスもひとつそれをすくい上げ、飲みこんでみたが、残念ながら特に変化は見られなかった。どうやらこのアイテムでは、直近の喪失を埋める程度に過ぎないようだ。
街へ戻り依頼主のターバン男へ水片を手渡すと、それを飲み、
「ああ、思いだした! コーフィル名物、コーヒーの豆を買ってきてくれと頼まれたんだった。いやあ、助かったよ。ありがとう!」
ひとしきり喜んでから、そういえば、と語り出した。
「世の中には、<記憶のクレプシドラ>という伝説の遺物があるらしい。何でも、失われたどんな記憶でも呼び戻すことができるんだとか? そんなのがあれば、俺の忘れっぽさも直るかねえ」
そんな言葉を残して、報酬の金1000ボトルを手渡して男は去り、ひとまず今回のクエストは完了となった。
ポラリスと凛風もいつか、そんなアイテムに巡り合うことがあるだろうか?
「まだまだ、冒険は続きそうだね」
「うん……この先もいっしょに、遊んでね」
「もちろんさ」
次なるクエストに思いを馳せ、二人は笑い合った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月17日
参加申し込みの期限
2023年01月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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