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寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
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なんでこんなことに!
清恋は大工を追いかける。はげ頭にねじり鉢巻き、てやんでえとかべらぼうめとか言い出しそうな親方ルック、けれどこの棟梁(とうりょう)は本職の大工にあらず、ハロウィン仮装のスリ犯なのだ。
清恋はパレードのなかで男をみつけた。男が犯行におよぶ場面もしっかり視認した。声をかけて身柄確保、それで一丁上がりのイージーなお話と、一瞬だが油断したのがまずかった。振り返るなり男は盗(ギ)ったばかりの財布を清恋の顔面に投げつけ、命中したとみるや逃走を開始したのだ。
スリは軽業師を思わせる動きだった。小柄な体躯をいかして人混みをかきわけかきわけして逃げた。人混みから抜けるや塀を乗り越え制止に入った警官の脇下をすり抜け、柵の下をくぐって塀逃げに逃げに逃げたのである。
だが健闘もそこまで、
「ぎゃ!」
棟梁が叫んだ。横合いから飛び出した通行人のタックルを受けたのである。そこに風切る速度で清恋が追いついたのだった。
「とんだ捕り物劇になったね」
息も切れ切れで額をぬぐい、清恋はスリを警官に引き渡した。
いつのまにやら人だかりができていた。観衆から喝采が送られる。
喝采に清恋はとまどう。だがもっととまどったのは、逮捕に貢献した市民の姿だ。
「やあ」
意外なところで会ったね、と笑う彼は
森谷 錠
ではないか。清恋の関係者、この『関係』の文字には強調の傍点がつく。ストレートに書いてしまうとセフレだ。
「ご、ご協力に感謝します」
ともかくなにか言わねばなるまい。顔を隠すようにして清恋は退場した。
人の輪から離れても、錠は当然のように清恋と肩を並べている。
挽き臼を回すような声で清恋は言う。
「バレた、よね?」
「君が警官だったってこと?」
「ほかに何があるのよ」
「あるよ。めちゃくちゃ足が速い」
「高校時代は陸上部でね。インターハイ出場経験あり、言わなかったっけ?」
ま、これで気楽な関係も終わったね。
錠は現在の『交流』を続けたいとは思っていないだろう。清恋は確信していた。しかも身分を隠していたのだからなおさらだ。『公務員』と言っていたので嘘をついていたわけではないのだが、彼は役所職員あたりだと想像していたはずである。
諦念をこめて清恋は錠を見たのだが、彼の表情に驚かされることになる。
「感動したよ!」
錠は目を輝かせていたのだ。
「もっと知りたい、君のことを!」
どうやら気楽な関係は終了ではなく続行、ただし新たなスパイスがかかったようだ。
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「いい写真がいっぱい撮れたよ、お疲れ!」
詠美から声がかかって、蒼は大きく息を吐いた。
撮影が終わったとわかればたちまち、額に汗が浮いてくる。緊張があったときは毛穴が閉じていたのだろうか。
「じゃあこんどは詠美を撮ってあげるよ」
蒼が言うも詠美は首を激しく振った。
「フォトジェニックなのは圧倒的に蒼だから、私はその土俵では勝負しないよ」
「勝負って」
競い合っているはずではないと想うのだが、詠美も自分も負けず嫌い同士だ。言いたいことはわからないでもなかった。
親しくなってからは詠美と、よく蒼は格闘ゲームで勝負している。詠美も懸命だがさすがに大会で上位入賞経験持ちの自分とじゃ勝負にならない。しかし負けても負けても『もう一本!』と食い下がってくる強さが彼女にはあった。
でも、その一生懸命なところ、好きなんだよね。
実際、五十回に一回程度とはいえ蒼が詠美に負けることもある。うかうかしてはいられない。
「勝負するとしたら」
怪盗少女詠美は言うのである。
「スタンプラリーのスタンプ、いかに奇麗に押せるかで競いたい!」
「スタンプ?」
そう、と言いながら詠美はチェックポイントのスタンプを、スパンと一息で押すのである。
「見て蒼! これくらいできる!?」
「それ勝負どころ?」
言いながらも蒼は負けじとスタンプを押すが、端がかすれてしまった。
「ここのスタンプ、私のほうが綺麗に押せてる!」
「……そうだよね」
「私の勝ち!」
鬼の首を取ったように栄美は鼻息する。そうなると蒼としても、次こそはと意気込まずにはいられない。
スタンプラリーのスタンプ押し具合で勝負というのは寝子島ハロウィン☆デイズでも前代未聞のことであろう。
でも詠美は真剣だ。
蒼も感化されている。
「だったら!」
蒼は我知らず元ネタキャラにそっくりの芸術的なポーズを決めて声を上げた。
「次は負けないよ」
本人たちも楽しんでいるのならばいいではないか。蒼と詠美のスタンプ押し対決はまだはじまったばかりだ。
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女性少将とお供の一般兵、ではなく、ののこと英二はパレードに加わって海浜公園に抜けてゆく。
途中、チェックポイントの店に立ち寄っては、「トリックオアトリート!」と声を合わせお菓子をもらって、ほおばりつつ歩いた。
今年のハロウィンにもたくさんの観光客が詰め寄せている。沿道では何度も写真をせがまれた。また、あまたのラクシーン兵たちから声をかけられ、同じフレームに収まったりもした。なかには「これは寒冷地仕様のノーマルスーツでして」とこだわりを示す初老の紳士、原作アニメではたった二場面しか出てこない女性オペレーターに扮したというマイナー好き女性など、凝った公国兵もいた。やはりこの世界、奥が深い。
奥が深いといえば、奇想天外な仮装もあまた見た。アニメ版のジェットニャガーがのしのし歩いていたし、銀河帝国軍の一団ともすれちがった。ペリー提督が佐幕派の侍とホットドッグをわけあっているところも目撃している。
ニャンダム系といえば極めつけも目にした。
「うわー、プラモデルの箱のコスプレの人までいる! 一緒に写真撮ってもらおうよ!」
「でもあれ量産型ニャンダムのプラモなんで……」
別に嫌なわけではないが、やや気後れする英二である。けれどもののこはよくわかっている。
「ああそうかラクシーンからすれば敵軍か。でもお祭りなんでここは中立コロニーってことで!」
さっと納得の結論を出し、英二の腕をとってプラモ箱に走って行くのだった。
高校最後のハロウィンか。
ふと英二は思う。
楽しそうにはしゃぐ野々さんと一緒に過ごすこんな夜は――。
もう二度とないのだろうか。数年してから思い出す、記憶の一ページになるのだろうか。
もちろん美しい思い出にはなるはずだ。いつまでも色あせず覚えていることだろう。
でも来年。
こんな風に少将……いや、ののことまたハロウィンを迎えることができるのかどうか、英二にはわからない。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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