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幽霊だって恋をしたいッ!
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豪華爛漫な家々が立ち並ぶ星ヶ丘。
まだちらほらと窓から明かりが漏れ出る家が見て取れた。
怒る幽霊(分裂)と邪魔者を捨て置いて、幽霊(本体)はこのある種の異空間に迷い込んでいた。
(あの人はここにいるかしら……?)
ドキドキとしながら近くの家を覗き込む。そこには求めていた彼とは違ったが、容姿端麗な男性がふたり並んでいた。
「そろそろ休憩にしないか?」
「そうだな」
期末試験に向けて星ヶ丘寮・
霧生 深雪
の部屋で勉強に勤しむ部屋主と
八神 修
。
「珈琲でも淹れてくるわ」
霧生が席を立つ。
深夜零時をまわり、ふたりはちょうどひと息つくところだった。
『ああ、このふたりいいかも……!』
すっかり男同士という甘美な世界にのめり込んでしまった幽霊は、壁を通り抜け、霧生の背中に吸い込まれていく。
「ん?」
霧生はなにか違和感を感じた。
しかしすぐには胸の変化に気がつかなかった。
『まずはムード作りが大事よね』
分裂幽霊が犯したさきの失敗から学び、幽霊は辺りを観察する。
すると、奥にウォークインクローゼットがあることに気がついた。
(なんて贅沢な……)
ほんの少しのイラつきをグッと堪えて、霧生をそこへ促す。
「あれ、俺なんで衣装部屋に?」
霧生が驚こうがお構いなし。幽霊は素晴らしいものを見つけ、それを手に取らせた。
「って、あれなんで胸が! それになんでこんなものが!」
霧生が手にとったもの。それはメイド服(女性用)。
星ヶ丘寮で
不思議な風邪
が流行った際に持ち込まれたものだった。
「お、おい!」
幽霊は霧生に服を着替えさせる。強制力が強くなった彼女にかかれば、意識をそのままにして体を動かすことなど容易いこと。わめく霧生など怖くもない。
あっという間に着替えを終えて、なんでもないように珈琲を淹れに行かせた。
部屋に戻るとき、まずノックをさせてから声をかけさせた。
「た、ただいま」
「ああ、遅かったな」
八神が振り向く。
「ミユ?」少しばかり八神の声が上ずるが、「お待たせしましたご主人様……」一番驚いているのは霧生自身だった。
「これは俺の意思じゃ……」
慌てて霧生が否定をする。八神はジッと霧生を凝視してから「それはこの前の服だな?」と至極冷静に――冷静を装って、確認した。
「そ、そうだ」
落ち着こうとしている八神のお陰か、霧生も少し状況が把握できたらしい。声のトーンが平常に近づいた。
「お前胸にパッドでも入れてるのか?」
八神は「いいか?」と聞いてから霧生の胸に手を当てる。
「ぁ、ああ」
霧生がこくりと頷いたのを視認して、感触を確かめるように掌で胸を押してみた。
わずかな弾力とふかふかとした心地よい柔らかさが服越しに伝わってくる。
今度は寄せるように両掌で挟む。
柔らかな胸と胸が押し合うようにして、さきほどとはまた違う瑞々しい感触が掌に広がった。
最後にギュッと鷲掴み。
握力によって、大きな胸はなんなくその姿を変えた。
「ひゃっ!」
霧生が甲高い声を上げた。
「あ、なんかこそばゆい……それに、」
「それに?」
「
前もあった気がする……
」
「そうか……」
八神は神妙な面持ちでつぶやいてから、結論を告げた。
「本物の胸だ。さては、また、ろっこんか」
さて、どうしたものか。
八神が解決策を考えようと頭をひねっていると、「ぁ、」耳に掠れた息がかかる。
「ミユ?」
慌てて振り返るとがっしり両腕を掴まれ、そのまま壁に押し付けられてしまう。
「シュウ、シュウ……!」
ねだるように。あるいは喘ぐように。目に涙を溜めて霧生は八神の名前を呼んだ。
「俺こういうの死ぬほど嫌いな筈なのに体が言うこと聞かないんだぁっ」
「待て、ミユ。お前は今正気じゃないこれは何かのろっこんか超常現象のあらわれで……」
『俺のことどうにかして』
口だけ動かして、霧生はその思いを訴えた。
「畜生バカ力、どけってば……!」
非力な八神は力で霧生を押しのけることもできず、ただもがくことしかできない。
霧生は霧生でどうにもならない火照りと想いのやり場に困り、ただ八神をジッと見つめる。
『もう、奥手なんだからっ!』
幽霊はやきもきして、更に霧生に指示を送った。
「ミユ!」
霧生は八神を見上げながら、胸をこすりつけてきた。ツンとしたものが押し付けられても、八神は怒鳴ることでしか抵抗する術を持たない。
「なにしてんだっ! 俺は、そんなこ、!?」
赤い舌が見えた。
それが八神の唇に押し込まれ、暴れている。
「んっ……ちゅっ……」
「やめ……っ。……んっ……ぁ」
どうにか首を動かして唇を離すが、霧生の暴走は止まらない。
「もっとしよ?」
霧生が八神の服に手をかけ、ひとつ、ふたつとボタンを外していった。
「俺には
好きな人
がいる! 告るつもりはないけれど、だが、裏切れないんだ」
「好きな人って俺のことでしょ?」
すっかり幽霊になにもかもを支配された霧生に八神の声は届かなかった。
「違う、違うから!」
シャツのボタンがすべて外され、素肌が露わになった。
「俺の話を聞けーっ!」
霧生が八神のスラックスに手を伸ばしたそのとき、ガシャンと音がした。
『ひっ!』
物音に驚いて、『も、もうこの子達では満足したからね』と言い捨てて幽霊は霧生の体から抜けていった。
「あ、あいつか?」
八神の顔に絶望が浮かぶ。
息を潜め、相手の出方を窺う。
「にゃー」
音の正体は霧生の飼い猫、サティだった。
「あ、俺……なんでこんな格好?」
正気に戻った霧生が首をかしげた。
「覚えてないとは言わないよな?」
そんな彼を、八神は極上の笑顔で迎えたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月07日
参加申し込みの期限
2013年11月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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