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君の忘れ物
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秋の空はどこまでも澄み渡っていて、何一つ憂うことは無さそうだけれど。
移ろいやすい女心と比べられることがあるくらいだから、少し風向きが変わったと思った時には遅いのかもしれない。
ブラックウッド邸への客人を迎えた
メアリ・エヴァンズ
の視線の先。黙々と花壇の手入れをする少女は、時折心配そうに眉尻を下げ息を吐いていた。
客人にお茶を振る舞うどころか、応接室に案内もせず一緒に庭掃除をする。それはブラックウッド邸のメイドオブオールワークとしては褒められるべきではないだろう。だが、頭の固い単なるメイドもここには求められていないはずだと、メアリは英国から寝子島へやってくることになった日を思い出す。
(単なるお目付役であれば、わたくしは選ばれませんでした)
主とそう変わらない年頃の息子を育て上げた経験と、先代の奥様に仕えていたことによる信頼。諸々の理由が重なって任命されたのは、屋敷と主を身綺麗に保つことではなく見守ることだ。
だからきっと、今するべきことも頑なにメイドとしてのあり方を誇示することではないはず。
(少しでも、気が紛れるといいのですが)
チャイムを押すのも躊躇っていた
稲積 柚春
は、メアリの主である
ウォルター・B
に――謝りたいことがあると言っていた。けれど、勢いで来た今は何から話せばいいのかわからないので、少し身体を動かすことで思考をまとめたいのだと、そう手伝いを申し出て。
客人の手を煩わせるなどと1度は遠慮したけれど、柚春はメアリにも話を聞いて欲しいからと、さらに頼み込んできたため、こうして一緒に庭掃除をすることになったのだ。
がむしゃらに何かに打ち込みたいときというのは、確かにある。1人で部屋に籠もりっきりになるよりは、誰かの目がある所で発散するほうが変な方向へ舵を切ることがなくて安心な面もある。
……それでも、結局は何も出来ないままで歯痒く思ってしまうことも、あるけれど。
(お話して頂けるのを待つほかありませんね)
隣に並んで作業をして、余計なプレッシャーをかけるものでもないだろう。そう思ってメアリは少し離れた所で箒を握り枯葉を集めていたのだが、手は動かしているものの心配する視線は隠せなかった。
柚春はメアリから見ると少し変わっている。メイドが当たり前でない家庭で育ったからなのか、風土による考え方の違いなのかはわからないが、メアリをただの使用人として扱うことがないのだ。それどころか、ウォルターの家族と接するように色々な土産話を持って遊びに来るので、つい親しくさせて頂いていると感じてしまう。
嬉しいことではあるが、柚春は主の客人。一介のメイドが世話を焼いていい相手ではない――とは思っているのだけれど。それでも世話焼きな性分はうずうずと顔を出すのを止められない。
異国で親しく言葉を交わしてくれる、少ない話し相手であることを差し引いても。よく屋敷を訪ねてくれる柚春には、いつものように笑っていてほしいと願う。
そんな視線に気がついたのか、雑草を抜いたり根をほぐしたりと作業していた柚春が立ち上がり、腰を伸ばして一息ついた。
「……メアリさんは知ってましたっけ。僕とウォルターさん、学校ではまるで接点が無いんですよ」
「そうなのですか? てっきり担任か何かご縁があったのかと」
普通ならそう思うだろう。おかしな出逢いを思い出して、柚春はふふりと微笑んだ。
柚春が最初に、意識をして彼を見かけたのはおそらく学校だ。けれどその時は諸事情でまだ柚春は『生徒』になる前で、遠目に見ることしかできなかった。
初めてまともに言葉を交わしたのも、名前を知ったのも校外だったから、彼との出逢いは運命という言葉が似合うだろうか。
「実は、クラスどころか学年担当になってもらったこともなくて」
少ない学校行事で『先生』と触れ合える時間は有限だ。
ウォルター個人として親密になることと同じくらい、先生としての彼に頼ることも大切にしたいので、早く卒業したいかと聞かれれば返答に困ってしまう。
「あの、メアリさんだから言うんですけど」
意を決したように柚春がメアリを見据えるので、メアリもまた誠意をもって拝聴しようと掃除の手をとめる。
心が落ち着き話せるようになったのなら、受け止める準備をしなければ。大層なアドバイスが出来るわけでもないが、人に話して軽くなる物もあるだろう。話しても良いと思えた信頼に応えるべく、メアリは居住まいを正す。
「……僕は一人の男の人としてウォルターさんが好きなんです」
続く言葉に、メアリは2度瞬いた。茶化す気は毛頭ないし、とても勇気が必要だったことだとは思う。
けれどもその内容は、特別秘匿されているようにも思えなかったから、冷静にこう返すしかない。
「……知っていましたよ?」
「えっ?」
素っ頓狂な柚春の声を笑うように、庭先には葉擦れの音が響いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年11月24日
参加申し込みの期限
2022年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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