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君の忘れ物
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「柚春さまが、ウォルターさまを特別お慕いしていると言うことは……存じていたつもりですが」
そうでもなければ、こうしてブラックウッド邸に訪ねて来る理由がない。
そもそも、彼女との出逢いは彼の私室から手を取り合って出てくるところだ。取り立てて訂正をするような主でもなければ、深くを追求するメイドでもないため、多少の認識違いはあったかもしれない。
が、少なくとも多分の意味を含めた好意こそあれ仲が悪いと思うような要素はどこにもなかった。
そんなに筒抜けだったかなと、頬を染め思案する柚春にクスリと笑って、メアリは続ける。
「ウォルターさまも、随分とお心を許されているのだなと……そう思っておりました」
それがメアリから見た、柚春に対するウォルターの素直な印象だった。
彼は誰にでも分け隔てなく優しい人柄ではあるが、真に心を砕いているかと言えばそうでもない。誰にでも一線を引いて適切な距離感でいるからこそ、平等に優しくできる……見方を変えれば、誰にも優しくはないのだ。
――特に、あの一件を境にそう振る舞うようになってしまったのではないかと、メアリは思う。
「ウォルターさまは……長くお仕えしておりますから。心配することもございましたが、今では柚春さまのような方が近くにおられると知って、安心しております」
あまり巧言を使うことの無いメアリだ、この言葉は素直に受け取っておいて良いのだろう。けれど、それを素直に受け取ることのできない理由が柚春にはあった。
「僕は……無遠慮に踏み込んで知ってしまっただけだから」
好きな人のことなら何でも知りたいと思ってしまうのは、止められる物なのだろうか。
あれは決して彼の望んだタイミングではない。願いを叶えるランプに知りたいと告げたのではないし、思いに何かが呼応したわけでもないだろう。
ただそこに、2人で落ちていった夜空に不思議な本があったのだ。
心を許されて話されるのと、眼前に晒され知られてしまうのでは大きく違う。無理矢理ねじ伏せて吐露させたわけでもないけれど、それと変わりないことをしたのではないか。意図せず知ってしまったと言い訳にするつもりはないが、ずっと気がかりで。
両腕に2人のウォルターを抱きしめ、彼らに告げた言葉も一緒に涙した気持ちにも偽りはない。それでも彼が守りたかった心の内側を抉ったのではないかと不安だった。
彼は言葉が欲しかったのではなく、そっとしておいてほしかったのかもしれないし、知らぬことにしてほしかったのかもしれない。
なのに知ってからは、彼を守りたいという気持ちが先走ってか過剰に心配してしまう。
まだ泣いてやしないか、怯えてないか。気持ちを押し隠していないかと、線引きの向こうに入れないことへ焦りが募った。
「メアリさんなら、ご存知かもしれないですが……その、ウォルターさんが僕くらいの時のこと」
恐る恐ると顔色を窺う柚春に、メアリは何も言わず頷いた。
当事者の近しい者として知っているだけでなく、当時はテレビや週刊誌を賑わせた『無謀な少年たち』の話。
大衆が盛り上がるよう捏造され、次のゴシップが来るまで好き勝手に燃えさかり、娯楽として消費された主の過去。それを20年も経た国外で知る方法は限られている。
(ウォルターさまがお話になった?)
けれど、あの彼がいくら心を許したところで、相手が抱えきれないような重荷を共有するだろうか。かといって、諸事情があったとしても……柚春から無理矢理聞き出すなんてことは想像できない。
メアリが戸惑っている理由がわからない柚春ではない。あんなこと、説明しようが無いのはわかっている。
「ウォルターさんは知られたくなかったかもしれないのに、僕は彼を少し知れた気になって」
ぎゅうっと拳を握りしめて俯く柚春が浮かべるのは、戸惑いだけではなかった。
後悔だけでもない。新たな面を知ったと喜んでしまったとか、それに嫌悪しているだとか、複雑な表情をしている。
「……では、柚春さまから見たウォルターさまは、どのような方でしょうか?」
言語や教科に捕らわれず知識を深めたのは、天才ゆえなのか努力の賜物なのか……ただの現実逃避なのか。
人好きのする笑みは柔らかいのか偽りなのか。
おっとりとした口調で辛辣な言葉を紡ぐのは、本音が漏れているだけなのか心を守るための棘なのか。
――それらを、理解しているだろうか?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年11月24日
参加申し込みの期限
2022年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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