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I'll be there - 仲良くなりたい、その10
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「私の、ことを……ですか」
「うむ。そこの」
九鬼姫は暦が来た方向を指した。嬉しそうに言う。
「木の根元に白いキノコがたくさん生えていたからの。キノコ好きの暦を思い出したというわけじゃ」
「キノコスキーですからね、私」
暦はなまものスキーでもあるし隠花植物スキーでもあるし、なんならUMAスキーでもあったりするのだが。
「私はリハビルの帰りです。九鬼姫さんはどうしてここに?」
腕時計を見ると、もう『プロムナード』勤務の時刻のはずだ。今夜はシフトが休みということだろうか。
「実はのう、今日は店が入っている建物の、ホーチ点検だかなんだかで……なんだったかのう」
「あ、たぶん法定点検ですね」
「ああ、それじゃそれ。なので店は休業なのじゃよ。わらわは無聊をかこっておる。なものでなんというのかな、こうして寝子島の景色を記憶にきざんでおるのじゃ……見納めになる前にな」
遠い目をする九鬼姫だった。そういえば彼女の世を忍ぶ仮の名(住民票や健康保険証上の名)は『
八幡 かなえ
』だそうだが、暦からすればやはり、タイムトラベラー九鬼姫以外の何物でもない。現代服のチョイスが安っぽいのも、戦国時代の姫君であればいたしかたないところだろう。
「九鬼姫さん……」
暦には、かけるべき言葉が思いつかない。九鬼姫、いや、九鬼姫が宿る八幡かなえの肉体は、悪性の脳腫瘍を抱えているという。すでにかなり進行しており、余命はもって半年と九鬼姫は暦に明かした。現在、治療にかかってはいるそうだが、これはただ、最後のときをわずかでも先延ばしにするだけのものでしかないらしい。
天地神明の加護があれば正月は迎えられよう、さらに運があれば春の訪れも……じゃが、夏を見ることはもうかなわぬ――とは九鬼姫自身の言葉である。
「また会えてよかったよ、暦。もう次はないかもしれん。まみえる機会があったとて、わらわの魂は元の世界に旅立った後かもな」
意識不明、という状態を九鬼姫風に言い換えただけということはすぐにわかった。
「九鬼姫さん!」
たまらなくなって、我知らず暦は大きな声を出している。
「そんな寂しいことを言わないでください。来年のお正月もお祝いしましょう、お花見も行きましょう。夏だって……私は日差しが苦手ですが、涼しい夜の生き物をいっぱい紹介しますから! その先も! だから……」
そこから先は言葉が出なくなった。
九鬼姫はまなざしをイチョウのほうにむける。
「……悪かった。ひとりでいるとつい、弱気になっての」
「同居の恋々さんたちは?」
「家じゃ。支度があるとかで、それでわらわだけ散歩に出たわけじゃよ。じーぴーえすクラッカーとか言うのか? 妙な機械を持つのが条件じゃが」
「ああ、GPSトラッカーですね。ありていに言えば迷子防止機です」
わらわが迷子じゃと!? と九鬼姫が腹を立てるところを暦は想像した。子ども扱いするでない! などと言うところも。
だが、ちがった。
「迷子な……そうじゃな、わらわは刻(とき)の迷い子じゃよ」
力なく九鬼姫は笑ったのである。
「見つけてくれるのを待っておる。元の時代とやらが、わらわを」
「見つかりそうですか……?」
「いや。できれば見つからないままでおりたい。本当はな」
よいしょ、と言って九鬼姫は腰を上げた。
「恋々たちがやっとる準備というのはな、女子会なるものじゃ。鍋パーチーというのかえ? 土鍋でいろいろ煮るのじゃよ。暦も来い。沙央莉とあんな、あと一紗も来とる。ええと……あんなや一紗とは面識がなかったかの?」
でもそれって、と暦は言う。
「『プロムナード』のみなさんのパーティでは? 部外者の私が参加しては……」
「気にするな、わらわが許す。実情を明かすと、滅多にない機会ゆえみな張り切りおってな。材料を買いすぎたゆえ随分あまりそうなのじゃ。処分に困るゆえ減らしてくりゃれ」
そろそろ行くぞと言って九鬼姫はもう歩き出している。数歩行って振り返り、暦を待った。
「どうした?」
もう暦が来るものと決めつけているようだ。九鬼姫らしいではないか。
「でしたら、お邪魔します」
暦は九鬼姫を追った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年10月31日
参加申し込みの期限
2022年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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