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しずくがこぼれおちるとき<白>
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――20:13、旧市街地『浅葱眼鏡店』
葉月が消える約一時間前。
浅葱 あやめ
は旧市街の一角にある小さな眼鏡屋の奥で背を丸めて座っていた。
視線はスマホの画面にくぎ付けになっていた。
知人が散歩に出たまま帰っていないと連絡が回ってきたからだった。
そちらにいないか、と聞かれたが、自分のところには来ていなかった。
知人のねこったーの投稿は、数十分前の投稿で途切れていた。
最後の投稿は、どこかの路地のコンクリートの壁面に描かれた黒く塗りつぶされた絵の写真だった。
「なんだろう、寝子島の……絵……?」
写真には『噂のグラフティ』と知人のコメントが添えられている。
(噂のグラフティ?)
『寝子島 グラフティ』で検索する。
ヒット。
近頃、寝子島に謎のストリートグラフティが出現しており、その周辺で失踪事件が起こっているらしい。
(失踪……)
知人はなにかよからぬことに巻き込まれたのだろうか。
改めて知人の最後の投稿を見る。『場所:寝子島 星ヶ丘』とタグがついていることにあやめは気づいた。少なくとも数十分前、知人はその場所にいたということだろう。心配だった。探しに行ってみようと思った。
「位置情報からするとたぶんこっちの方に……」
あやめは自宅兼店舗を出ると、スマホを手に早足で歩きだした。
――20:37、滴のアトリエ
ほぼ正方体の形をした打ちっぱなしのコンクリート壁の部屋の中央。
滴の死体が魔法陣の中に横たわっている。
一同は魔法陣を囲むように立っていた。
いましがた、テオが魔法陣から現れた青い闇に飲み込まれたのを目撃し、言葉を失って。
はじめに言葉を取り戻したのは
川添 かおる
先生だった。
「あ、け、警察。警察呼ばないとだよね」
川添先生は震える手でジャージのポケットから携帯を取り出す。川添先生は寝子高出身で、学生時代のジャージが普段着なのだ。1、1、とボタンを押してあとは0を押すのみ、というところで、
サキリ・デイジーカッター
が川添先生の腕を掴んで止めた。
「先生、警察は待ってください」
「どうして。ひ、人が死んでるんだよ?」
「この事件はフツウじゃないからです」
「そうだよ、フツウじゃないよぉ、滴ちゃんが死んじゃうなんて」
川添先生は駄々っ子みたいに首を振ってサキリの手を振りほどこうとした。その瞳に涙が浮かんでいるのを見た瞬間、サキリは悟った。サバサバした雰囲気で、年上で、先生という肩書があっても、この人は20代のひとりの女性なのだ。しかもひとだ。神魂事件で百戦錬磨のもれいびたちや、裏社会で荒んだ生活をしてきた自分とは違う……。
そのとき、開いたままの玄関の扉から突然
サバトラ猫
が部屋に飛び込んできた。
猫はまっしぐらに川添先生の手にあったスマホに飛びつき、口に咥えて奪取すると、あっという間に建物の外に走り去る。
「あ、え、」
川添先生は空になった自分の手と、猫が出て行った玄関とを見比べ、
「ええっ!?」
猫を追いかけて外へと飛び出してゆく。
サキリも一瞬唖然としていたが、川添先生といっしょにきたはずの顔ぶれが一人減っていることに気づいた。
「万条か」
その通りだった。
万条 幸次
は<猫チェンジ>で猫に変身し、冷静に川添先生を部屋の外へ連れ出したのだ。
猫/幸次は建物の外まで駆けると、見つかりやすいようにスマホを地面に置いた。幸次の狙いは、先生を建物の外へ連れ出すことだった。あんまり逃げすぎると「誰かのスマホ借りよう」とまた中へ戻ってしまうだろう。それは避けたい事態だった。
(先生が一緒だとろっこんが使いにくい人もいるよね。先生の身の安全のこともあるし)
滴が死んでテオが消えて、いろんなことが起こり過ぎると逆に冷静になるものだなあと幸次は思う。
川添先生は狙い通りスマホを見つけて拾った。
ついてきたサキリが改めて言った。
「先生、僕たちに時間をください。何故ならばこれは神魂事件だからです」
「しんこん……じけん?」
「なにか不思議な現象による事件、ということです……普通の人には理解できないような。だからこそ警察への連絡は待ってほしいんです。僕たちはこういったことに慣れています」
「けど、だめだよ。警察にも、学校にも、もちろん親御さんにも連絡をしなきゃいけないし」
「2時間。2時間だけ待ってください。本当に事件を解決したいなら、僕たちに調べさせてください」
サキリのあまりに真摯な説得に、川添先生はとうとう折れた。
「……2時間、だよ」
「ありがとうございます」
「僕は中に入らない方がいいんだね」
「はい」
「わかった。じゃあここで待ってる」
川添先生は、玄関前の段にどっかと腰を下ろす。
建物の中から
桜井 ラッセル
、
巫部 紫苑
、
倉前 七瀬
、
宮祀 智瑜
、
八神 修
が出てきた。
「手分けして調査しようという話になったよ」
ラッセルが言う。さすが、さまざまな事件に慣れたメンバーだ。短時間のうちに話し合い、アトリエの中と、各地のストリートグラフティについて、それぞれ分かれて調べることに決まったようだ。
そこに。
「テオ様ーーー!!!」
白猫の
ミラ・ペプロメーノ
が到着した。
テオが青い闇に飲まれて消えたことを聞いたミラは、
「やはり」
と項垂れる。
「みなさん、テオ様を助けてくださいましっ」
修はしゃがみ込んでミラを目線を合わせて力づける。
「テオが消えて心配だよな。必ず助けられる。助けよう」
「……はい。はいっ」
震えるミラを、智瑜が抱きあげる。
「私は『猫の絵』を調べに行きます。ミラちゃんはどうしますか? 一緒に来ますか?」
「一緒に……?」
「もしかしたらテオのことが分かるかもしれないから」
ミラは智瑜の顔を見上げた。智瑜は小さく頷き返す。
テオのことを心配しているのは、ミラだけじゃないのだ。
「わかりました、行きます。連れていってください」
「これで決まりだな」
修が言った。
「グラフティの調査へ行くのは、桜井、巫部、倉前先輩、宮祀とミラ。残りのメンツはアトリエの調査だ」
あれ、とラッセルが首をかしげる。
「もう一人いたような? たしか緑のフードの?」
「そういえば……」
あたりを見回したが、いない。気のせいだっただろうか。
「ともかく、適宜連絡を取り合おう。定時連絡も頼むよ。くれぐれも注意してくれ。夜は……向こう側からの干渉力が増すしさ」
修の念押しに一同頷き、グラフティ調査組が街の方へ出ていく。
玄関の前には川添先生が腰を下ろしている。
「ああ、そうだ」
アトリエ内に戻る前に、サキリは川添先生に尋ねた。
「僕は今回の事件には黒白の過去が関わっているのではないかと思うんだが……先生は、彼女の両親や素性についてご存じのことはないですか?」
「滴ちゃんの……? 実家は本土にあるはずだよ。寝子島に引っ越してきたのは滴ちゃん一人だけのはず。寝子島に来る前のことや、ご両親と何かあったかどうかは、学校側では把握してないな……仮に何か知っていたとしても、守秘義務があるから話せないと思うけど」
「そうですか。ではすみません、僕たちは室内を調べてみます」
「やれやれ……場慣れしすぎでしょー、君たち」
肩を竦め、学生たちは室内に戻ってゆく。かちゃりと鍵がかかる音がした。
◇
「締め出されたか」
建物の外。
アトリエを囲む木々の陰で緑のフードを目深に被った少年がつぶやく。
彼の名は
緑林 透破
。
稲積 柚春
が所有するカプセルギア『вор』の擬人体である。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年10月23日
参加申し込みの期限
2022年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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