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しずくがこぼれおちるとき<白>
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修が掴んでいた夏朝の手が引きずり出されてゆく。
闇の中から生まれ出ずるが如く、青い闇の界面からぬるりと現れ出でる夏朝の体。
続いて夏朝と手をつないでいた
白 真白
が。
佐藤 英二
に
鏨 紫
。
綾辻 綾花
、
鴻上 彰尋
。
ゼロ・シーアールシー
に、
漫 歩
。
滝原 レオン
と、スケッチブックを大事そうに抱えた
月原 想花
。そして、グラフティの調査中に消えた
三宅 葉月
と
巫部 紫苑
もいる。最後に
宮祀 智瑜
に抱かれた
ミラ
と
テオ
も。
皆、満身創痍だ。
けれど。
戻ってきた。
ここに。
寝子島に。
「滴さん! 滴さんは!?」
安堵が広がる中、想花だけが半狂乱気味に滴のアトリエの中にいる人々の顔を確かめている。
滴の顔は、ない。
その代わり、白面で生気なく横たわる滴の体が目に入る。
「あ、ああ……まさか、そんな、滴さんだけ……戻って来れなかった?」
膝から崩れる想花。
彼女の前に、幸次が立ちはだかった。
「! 闇が!」
幸次が捉えていたのは、膨らむように伸びる太い闇の手だ!
闇の手は魔法陣からはみ出し伸びて、陣の外に横たわる滴を包み込むように広がった。
かと思うと収束し、滴を飲み込む!
「黒白さんが!」
闇に呑まれた。
そう思った。
しかし滴を包んだ闇は玉座のような形を取ったかと思うと、滴の体をその上に、浮かび上がらせた。
闇から現れし滴は、玉座の上でくつろぐ王者のようなポーズで。
ゆるり。
瞼をあける。
「あーあ。死に損ねちゃったなぁ」
倦怠感のある滴の声。確かにそうだ。
良かった。その瞬間はそう思った。
滴は死ななかったのだ。
復活を果たしたのだ、と。
しかし、自らの白と黒の髪を人差し指でくるくると弄ぶ滴の顔からは、この世に戻ってきて嬉しいという感情は微塵も感じ取れない。
滴が自らを持ち上げている闇を撫でると、闇はじゃれつくペットのように牙だらけの口を開ける。
「ざーんねん。こんな世界、価値なんてないし、滅んじゃえって思ったのになぁ」
幸次がいやいやするように小さく首を振る。
「黒白さんが望んだの? 犯人は黒白さんなの?」
「そうかもね~。グラフティを描いて、私を生贄に、魔法陣を完成させたのは私。そう、私。あちらとの通路をつないで、闇を呼んで、この世界を壊してしまおうって思ったのも私。そう、私」
くすくす、けらけら、滴は笑う。
「でもさ~、私ももうわからないんだ。どこからが私で、どこからが私じゃないのかなんて」
聞いていた者たちは言葉を失っていた。
生き返った彼女は何者なのか。
測りかねていた。
そんな驚愕や恐れは、滴にとっては見る価値もないものだったのだろう。
手を握ったり開いたりして、くつくつと笑い続ける。
「ん~、なんか力が完全じゃないってかんじ? もしかして、絵、消しちゃった?」
アトリエの中にいる人々を、余計なことをしてくれたと、虫を見るような目で見る。
滴の瞳は青く、魔法陣から溢れる闇と同じ色に光っている。
「ま、でも~、未来は残ってたみたいだからいいか。このくらいのことは出来るみたいだし~?」
片手を上げて、天井に掌を向ける。
滴の意志に従うかのように、玉座を成していた青い闇が膨らんだ。
滴は中指で弾くような仕草をした。
闇は砲丸となって空間を疾駆し、天井へと伸びる。
ピシ、と不穏な音がして、天井のコンクリートに亀裂が走る。
ラップ音のように、ピシッピシッと音を響かせて、亀裂は天井を二分し、壁を横切るように走っていく。
「やばい! 崩れるぞ!」
真っ先に動いたのは透破だ。
叫んだ瞬間にはもう、目深に被ったフードをはためかせて、建物の外へと飛び出している。
天井からばらばらと、砕けたコンクリートの粒が降り始める。
修も叫ぶ。
「逃げるんだ!」
滴はここを壊すつもりだ。
もうここはもたない。
そう悟った瞬間、修は自分のろっこん<分解>で壁を壊す選択をした。
大穴が空いた壁を指さし、修は人々を誘導する。
「そこから逃げろ。早く! 外へ!」
逃げる人々の背中に、滴はひらひらと手を振る。
「ばいばい。また会おうねぇ~」
滴の玉座を成していた青い闇が膨らむ。
滴の姿は青い闇の中に呑まれ、さらに崩れる瓦礫の中に消えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年10月23日
参加申し込みの期限
2022年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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