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寝子島高校
2つの世界の狭間で
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◇金木星と青い月
寝子高3年の
加瀬 礼二
は、夜、シーサイドタウンの高層マンションの自室でシャワーを浴び終えた。
髪を拭きながら窓辺に近づき、景色がいつもと違うことに気づく。
「おや、お元気でしたか?」
失踪中の先輩の姿に驚くこともなく、礼二はテレビ電話感覚で話しかけた。
「……?」
星幽塔の魔法具制作者が
弥逢 遊琳
の眠りのために作った
【狭間の小部屋】
。
ふと目覚めた遊琳は、穏やかなサンルーム風寝室の中、窓側へ寝返りをうった所で違和に気づいた。
「……【睡蓮】、今だけカーテンを開けて」
杖でもある、宙を漂う箒に頼み。
開かれたカーテンの奥に、窓に映ったのは。
「久しいね、礼二」
見覚えのある風景(へや)に佇むのは、青い月。
窓硝子に映る彼に、寝姿ではと身を起こし枕に凭れる。
(あの子が呼んだ訳ではなかろうけれど、目覚めたからには少し話そう。また蕾むまで、濃い微睡みを纏ったまま)
遊琳の願いを今この瞬間も守り続ける部屋のお陰もあって、家族との通話より心安い。
そう思いながら遊琳は礼二の話を聞く。
「そういえば俺のところに警察やセンパイのご家族がいらっしゃいました」
それは、最早遠い世界のことに聞こえた。
「警察には、『卒業後の進路を悩んでいるようでした』『帰るのを躊躇していたように思います』『ご家庭の事情ならご家族の方がお解りになるのでは?』
とお答えしました」
警察の質問はあっけないほどに事務的だったが、家族の方はそうはいかなかった。
「ご家族の方は俺がセンパイのこと誘拐したんじゃないかってお疑いのようで……失礼ですが、思わず笑ってしまって」
不当な疑いへの怒りより、その発想はなかった、余程悪人面に見えたろうか、という驚きがまず笑いになり。
(……いっそそうであったなら)
そんな夢想が生まれて、口元に笑みが浮かんで。
「そのせいで余計に怪しまれてしまったんでしょうか」
完全に笑い話のように礼二は語る。
「ご家族には警察への説明に加えて『こちらでは楽しそうに過ごされていましたが、そちらでは如何お過ごしだったんでしょう? 何分センパイはご実家の話題は避けられていたようなので、俺も詳しくは存じあげないのです』と」
できるだけ煽るような言い方にならないよう気をつけたつもりだったが、家族の表情には露わな怒りが浮かんでいた。
改めて先輩の苦労を実感させられた。
家族から遊琳を取り上げたのは、他ならぬ遊琳自身だ。
返すべき言葉は浮かばず遊琳は、確かに聞いた印として唯頷いた。
「そうだ、今は何月かな」
だしぬけに遊琳は訊く。
「今は9月ですよ。そちらでは金木犀は咲かないんですか?」
その答えに、遊琳は金木犀の花と同じ色の瞳を瞬かせた。
(君の誕生日に又優しい時間を、と願ったとて今の僕に出来る事は分からないや)
「ご覧の通り。実物はなく、あの花に譬えられる僕は眠ってばかり。偶にこうして咲く(めざめる)」
礼二は、どこでもないどこかにいる変わらないセンパイを見る。
「帰りたいと思ったら、気が向いた時にこうやって連絡頂くのは構いませんよ」
鍵は今でもここにあるから。
しかし寄越された許しに、遊琳は首を振る。
「時折其方に飛んでしまうからね、それ以上は」
心配性と世話焼きは不治の病だ。
無用と知りつつ、気がかり故か夢の先、意識だけが時々礼二の傍らに一言二言分目覚める。
(そんな風に大切にし続ける僕で在りたいだけで)
「月(お前)に帰りたいとは言わないさ」
「……センパイは」
礼二が言葉を返そうと思った時には、ガラスに映る光景はかき消えていた。
夜景に名残を探し、しばし礼二は窓辺に佇んだ。
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あとがき
担当マスター:
天村花海
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございました。
様々な狭間の時間を、楽しく書かせていただきました。
続きが気になるものも多く、これからの展開を楽しみにしております。
それでは、またご縁がありましたらご参加お待ちしております。
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担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年10月09日
参加申し込みの期限
2022年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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