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朝の早い時間帯、薄桃色のチュニック姿の
綾辻 綾花
が猫鳴館へ続く坂道をゆっくりと戻る。左手には小さな買い物袋を提げていた。足は止めず、艶やかな瞳を右隣に向けた。
カジュアルスーツに身を包んだ
早川 珪
の柔らかい横顔が見える。両手には大きな袋を提げていて乾いた枯葉のような音を立てた。
「あの、珪先生、重くないですか?」
「重くないことはないが、運べない程ではないよ。それにしても、よくこれだけ買い込んだね」
「今日は二十四時間スーパーの特売日もあって、張り切って買い過ぎてしまいました。でも、珪先生のおかげで助かりました。偶然の出会いに感謝します」
綾花はにっこり笑う。
木々の向こうに猫鳴館が見えてきた。自然に二人の足が速くなる。
着く直前、突然の地震に見舞われた。建物が軋み、木々がざわつく。よろけた綾花を珪が胸で受け止めた。
揺れは短く、数秒で元の静けさを取り戻した。
「もう、大丈夫でしょうか」
「わからない。大きな余震に備えて少し待ってみてよう」
「わかりました」
珪は腕時計に目を落とす。計り始めて十分が経過した。
「外からでは猫鳴館の被害状況がわからない。注意しながら中に入ろう」
「建物が古いので心配です」
一歩、踏み入れると慌ただしい足音が耳朶を打つ。茶色い作務衣を着た
猫館 鳴
が横手から飛び出してきた。びっくりする二人を尻目に早口で伝えた。
「今の地震で地下の一部が崩れて広がったのよ。奥は暗くて見えなかったけど、かなりの広さを感じたわ。他にも教えないと」
引き留める間もなく、鳴は個々の部屋を巡るように走り出した。
綾花は戸惑うような視線を珪に向ける。
「地震で広がった空間が影響して、建物にまで被害を及ぼすようになったら大変です」
「まずは荷物を綾辻さんの部屋に運んで、その地下を調べてみよう。危ないようなら僕が他の寮生に避難指示を出すよ」
意見が纏まると二人は早々に部屋へ荷物を運び入れた。
「珪先生、少し待ってください」
部屋を出る間際、綾花は小走りで押し入れに向かう。中から大型の懐中電灯を取り出した。少し迷う素振りで木製の糸巻を手に握る。
地下に降りると珪は物珍しそうに周囲を眺める。
「この空間、全てが地震によってできたわけではないよね?」
「前からありました。あとから付け足されたところもあります。私は朝方の利用が多くて温泉を堪能しています」
「そんな施設もあるのか。興味はあるが、今回は崩れたところを重点的に調べよう。あそこかな」
珪は歪に開いた穴を指さした。一目見た綾花が、そうです、と硬い声で答えた。
「綾花さん、懐中電灯を僕に渡して欲しい」
「お願いします」
懐中電灯を受け取ると早々に光を点けた。崩れた瓦礫を避けながら歩き、後ろに手を伸ばす。
「危ないから」
「わかりました」
二人は手を繋いだ状態で穴の奥に踏み入れた。
入口に当たるところで立ち止まる。懐中電灯の光を振り回すように向けた。天井の高さは辛うじてわかるものの大半は奥まで届かなかった。
「想像以上の広さだ」
「珪先生、迷わないように糸巻の糸をここに結び付けておきます」
適当な出っ張りに糸の先端を結ぶ。
二人は改めて手を繋ぎ、解ける糸を命綱にして奥を目指して歩き出す。
「珪先生、足元に気を付けてください」
「本当だ。ありがとう」
難なく手前の石片を避けた。更に歩を進める。
綾花は圧倒する広さに心なしか笑みを浮かべていた。
「こんなに広いのですね。あちらにも繋がっているみたいです」
「かなりの数の穴が見える。中には小さくて屈まないと入れないところもあるね」
「人が掘ったような跡もあります。その横には自然にできた洞窟のような入り口もあって、不思議な場所です」
綾花は黒曜石のように輝く目を無数の穴に向ける。珪は先回りして懐中電灯の光を当てた。
一番、近くにあった穴に二人は立ち寄る。
「植物はないのでしょうか?」
中腰になった綾花が中を覗き込む。珪が奥の暗がりに光を当てた瞬間、飛び上がるようにして声を上げた。
「珪先生、これはすごい発見です!」
白い鍾乳石が幾つも重なって神々しい輝きを放つ。
興奮した状態で綾花はスマートフォンで何枚も写真を撮った。鍾乳石を背景にして二人の写真も収め、満足して引き返した。
「皆にもこの感動を伝えたいです!」
「地震で極端に脆くなったところもなくて、まずは安心かな」
珪は綾花を包み込むような笑みで言った。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年09月23日
参加申し込みの期限
2022年09月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年09月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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