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地下帝国、拡大中!
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目が覚めたものの起き上がる気力が湧かず、
月原 想花
は横向きで古ぼけた押し入れをぼんやり眺めていた。
最初は細かい振動だった。雨垂れの筋が入った窓が微かに鳴った。
「なにかな?」
激化して身体が揺れ始めると表情が強張った。
「こ、これって、地震、だ、だよね!?」
揺れと同様に声まで激しく震えた。
幸いなことに時間は短く、大きな余震も来なかった。想花はおどおどしながら起き上がる。
「……もう、平気だよね?」
急に聞こえてきた騒々しい足音にビクッと身体が反応した。
直後に廊下の声が告げる。同じような内容を何度も口にした。
「今の地震で地下帝国が広がったよ!」
「広がった? そもそも地下帝国って……」
想花は飽きれたような顔で溜息を吐いた。バカバカしいと思いながらリュックに細々とした道具を詰め込んだ。着替えは行わず、トレーナーとズボンのままだった。
「そんなものが本当にあったら素敵だよね」
半笑いで部屋を後にした。
地下に降り立った想花は眼鏡の奥の目を丸くした。立ち尽くした状態で、ウソだよ、と半ば呆けたような声を漏らす。
「……未知って怖いけど、ロマンを感じるんだよね」
弱々しい目で闇を見据えて小さな一歩を踏み出す。崩れて出来た穴の先に懐中電灯の光を向けた。少しずつ刻むような足取りで進んでいった。
光を呑み込むような暗さに足が怖気づいた。膝が揺れて上手く歩けない。立ち止まっては、逃げたらダメだ、と自身を励ました。
光の先は暗闇で先が見えない。後ろを向いても同じ光景が広がっていた。心に黒く染み出す不安は進む方向を迷わせる。
想花は左斜めを歩いた。小さな突起を避けて前進を続ける。突き当りのようなところに穴を見つけた。幾つもあり、その中で一番、大きなところを選んだ。
覗き込むような格好で奥を照らすと迷路のような構造になっていた。リュックから手帳とボールペンを取り出す。
「地味にマッピングすれば迷わないかな」
強張る顔を手で揉み解して中に入っていった。
道の形や分岐を正確に手帳に書き写す。穴の内部は不規則で天然と人工がパッチワークのように繋がっていた。しかも複雑で距離に比例して不安が増していく。
「……この地図で、大丈夫だよね?」
手帳に縋るような目を向ける。歩幅は徐々に小さくなり、ついに限界を迎えた。ヤマタノオロチの首を思わせる八つの分岐を前にして足が止まってしまった。方々に光を当てると光る物が目に付いた。
拾い上げると手の中に収まる程度の大きさで透き通っている。光を当てた部分が虹色に輝く、アイリスクォーツと呼ばれる水晶であった。
「ここまできた記念の品だよ」
想花はくるりと向きを変える。手帳の地図に従って来た道を戻っていった。
「他を見て回ろうかな」
穴から抜け出した足で真っすぐに歩いた。前方に光を当てるが闇に阻まれて先が見えない。延々と歩いて三回目の溜息の後、汽水湖に行き当たった。
「湖みたいに広いんだよ」
湖面に光を向けると魚影がゆっくりと横切った。底の方が仄かに明るく、驚いた様子は見られなかった。
「魚はいても捕まえる道具が……あれかな?」
目を一方に留めた。歩いていくとコインロッカーとわかる。所々が錆びていて表面には微妙な凹凸があった。
想花が扉に手を掛けると易々と開いた。中には釣り道具一式がずらりと並ぶ。釣り上げた魚を収めるようなバケツまで重ねた状態で置かれていた。
「さすがにエサはないんだよね」
フライフィッシング用の竿を選び、バケツを片手に湖と向き合う。湖面に自身の姿が映らない位置に立ち、虫に似せた毛針を投げ込んだ。
反応がなくて引き上げた。手元に戻すとまた毛針を投げ入れた。
数秒で水飛沫が上がる。竿の先端が大きく撓り、慌てて引っ張る。
「お、大物なんだけど、無理だよ……」
腰を落とした。その状態で引きずり込まれそうになる。湖の際で踏ん張っていると糸が切れた。
「……助かった」
毛針の犠牲で難を逃れたのだった。
想花は釣り道具をコインロッカーに戻すと、別の闇へと向かう。
徐々に疲労が溜まってきて足取りが重くなる。後ろを振り返ることが多くなった。
やや表情が明るくなる。
「硫黄かな」
鼻の感覚を鋭敏にした。強い匂いを求めて突き進む。
光の中に薄桃色の温泉に行き当たった。綺麗な色に引かれ、想花はしゃがんで指先を入れた。
「ちょうどいい温度だよ」
服を脱ごうとして、一度、周囲を見回す。
「誰もいないけど、裸を見られたくはないかな」
リュックの中を探ると底の方に紺色の物体を見つけた。引っ張り出すとスクール水着であった。
懐中電灯を足元に置いて想花はスクール水着となった。
「さ、寒いね」
探るように右足を温泉に入れた。深さを把握してから座った。両肩が浸かって程が良い。
「気持ちいいんだけど、どうしてかな。妙な気分に、なるんだよ……」
想花の白い頬がほんのりとピンクに染まっていく。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年09月23日
参加申し込みの期限
2022年09月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年09月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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