this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
No Rain, No Rainbow
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
「雨の日に出かける人も居るものだね」
まばらとは言え、雨の中ハイキングロードを歩む人が、自分たち以外にもいるとは思っていなかった珪は、ぽつぽつと点在する傘を不思議そうに眺めている。
雨を好ましく思っていなかったことを差し引いても、ハイキングは天候に恵まれた日にするものというイメージがあるからか、わざわざ雨の日に山道を歩く理由が思い浮かばないらしい。
「雨の森林浴はリフレッシュにいいみたいですよ」
「そうなの? 足元も悪いし大変そうだけど……」
「ほら、雨の森って、不思議な香りがしませんか?」
深呼吸をすれば、土と緑の合わさった自然の芳香が胸いっぱいに満たされる。薬品で合成されたのではない瑞々しい香りは、穏やかな気持ちにさせてくれるようだ。
「確かに、普段より濃く感じる気がする……こういう楽しみ方もあったんだね」
そう微笑もうとする珪は、少なくとも渋々という感じがしなかった。本当に苦手意識が生まれてから雨と触れあってこなかっただけで、楽しみ方を知ればほんのちょっぴり彼の視点を変えられるんじゃないか、と。そうであれば嬉しいなと、綾花は微笑み返した。
「はい! 香りもですし、音なんかも凄いですよ」
小雨の今は、傘や木々を叩く雨音も控えめだし、ハイキングロードなので水たまりを勢い良く車が走行することもない。凄い音など聞こえそうにはなかったけれど、歩み進めれば確かに雨音とは違う音がする。
「なるほど、川が少し増水しているのかな」
「酷い雨の時は近寄れないので、ほんの少しパワーアップな今だけのお楽しみです」
晴天の際は穏やかな小川が、勢いを増している。川幅も広がって、ごうごうと飛沫を上げながら流れる様子はジェットコースターを見ているかのようだ。
「近寄るのは危ないってわかるのに、なんでだろうね? 遠くからならワクワクしちゃうのは」
「わかります! 怖いってほどじゃなくてドキドキするというか、不思議な感じがします」
命の危機を感じるほどではない、非日常な景色。ちょっとしたスパイス程度のスリルは、確かに晴れの日だけでは見られない光景だ。
映像ではなく、自身の五感で知ることは本に綴られた景色をより豊かに魅せると知っていたのに、この世界を長く閉ざしてしまっていた気がする。
「……そうだよね。雨は、あの日だけ降っていたわけじゃないのに」
ぽつりと呟いた声音はとても小さくて、川の音にかき消されてしまいそうな程だったけれど。綾花は珪が遠くに思い馳せているのだろうことを、その横顔で察することができた。だから。
あえて、何も言わなかった。
珪のペースで今日を楽しめるように、それだけを願って。今少し川を眺めることにした。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
No Rain, No Rainbow
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年09月09日
参加申し込みの期限
2022年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!