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BABY STRANGE
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いったーい! と両目をバッテンにしてさゆりは額をおさえ、駆け寄る柚春に「大丈夫大丈夫、ケガはしてないから」と告げた。
「すいません、私が急に声をかけたせいで……」
「ちがうんです私がドジなだけ。こういうのしょっちゅうだから気にしないで」
柚春の予想あやまたず、さゆりはお茶をいれようとしていたのだった。事情は以下の通りである。
「学年担任会議が早く終わったんで、校長先生が、『トランプやろう、トランプ』って言い出したんです。どうやら会議前の時間つぶしでちょっと遊んだらとても楽しかったそうで。でも決着がついてないとかなんとかで、今度は大富豪をやると……」
「それで、雛鶴先生がお茶を持っていくことにしたんですか」
誰が残っているのか気になるところだ。さゆりが明かしてくれた。
「仕事が残っている先生がたは抜けて……ええと、校長先生と桐島先生……あ、五十嵐先生は大富豪のルールがわからないそうで抜けられました。あと、相原先生が『だったら』とかおっしゃって帰りましたね」
「ウォルター先生は、ウォルター先生はいますか?」
「ええ、ウォルター先生も残っていたはずです。あとは私も参加するつもりでしたが」
頭を打ってクラクラするので大事を取りたいとさゆりが言う。だとすれば、と柚春は勢いこんだ。
「私、私が雛鶴先生のかわりに参加していいでしょうか!? お茶も持っていきますんでなにとぞひとつ!」
がらっと教室のドアが開いたので、
「雛鶴先生ありがとうね、お茶いれてくれて……」
と言いかけた草太郎校長は、予想外の相手を見たのだった。
「チャオ~、君は卒業生の倉前君じゃないか。今日は学校に用事かね? 元気にしとったかい?」
ふおふおと笑って校長は、七瀬を迎えてくれたのである。
「元気ですっ、懐かしい顔が見えたのでつい入っちゃいました。せんせーたち、なんしとーとですか?」
「特に何も。会議が終わったんで歓談だよ~」
混ざらんかね、と椅子まで引いてくれる。この雰囲気こそ寝子高だ。七瀬はありがたく好意に甘えることにした。
「久しぶりだな、倉前」ときとして冷たい印象のある義弘も、OBに再会したせいか柔和な表情だ。「今日はどうして?」
「それはですね。図書室の本ば返却し忘れとったからです!!」
返しにきたのだと七瀬は堂々述べた。
そしてウォルターだ。そう、ウォルターだ。七瀬にこの扉をあけさせた理由が自分だと、たぶん気がついていないウォルターだ。ウォルターはなかばあきれた様子だが、それ以上に親しみをこめ「忘れてたのをそんな自慢げに言うかなぁ」と笑った。
「ちょうどいい、あと雛鶴先生入れても四人だけなんで、ちょっと物足りなく思ってたんだよね~」
言いながら草太郎はトランプを取りだした。裏はサンマさんの絵柄、プラスチック製のようだ。
「トランプ? ゲームは何を?」
「うん、大富豪。倉前君もやろうよ。プレイヤー五人くらいほしかったんだよ」
「楽しそう! 僕も参加したいですー」
「時間とか大丈夫かい? 用事とかあったり」
ウォルターが気づかってくれるも、威勢よく七瀬はこたえた。
「全然問題ないです! ヒマですし!」
こんなチャンス滅多にないだろう。仮に予定があっても踏み倒して参加したいくらいである。
「私が配りますよ」義弘がカードをケースから出し、それこそマジシャンのようにあざやかにシャッフルしはじめた。「これだけは昔から得意でしてね」
ここでまたドアが開いた。当然今度こそさゆりの来訪を予想していた校長は、あれれ? といぶかしむことになる。
「お茶、いれてきました」
柚春があらわれたのだった。両手がトレーで埋まっているから、足でドアを開けたのはご愛敬である。
「私も入れてもらっていいですか……大富豪!」
柚春がお茶を配りつつ事情を手早く説明すると、なるほどと校長は理解を示した。
「なら君が雛鶴先生の代役、つまり代打ちということだね。よきかなよきかな~」
パタパタと扇子で自分をあおぐ。こういうお大尽な仕草がいちいち似合う草太郎である。
「よろしくお願いします」
柚春は深く頭を下げてウォルターの隣に座った。つい視線が彼の唇にいってしまうのは自分でもどうしようもなかった。
「勝ちに行くから覚悟してね先生」
ウォルターにだけ聞こえるように呼びかける。柚春の『勝ちに行く』は大富豪のことだけを意味しているのではない。
四つの机をくっつけた大テーブルを囲むのは、入り口から遠い順で校長草太郎、義弘、柚春、ウォルター、そして七瀬の五人となった。
あの人――誰なんだろう、OBっぽいけど……。
柚春にとって謎なのは、倉前と呼ばれている私服姿の青年だった。ウォルターと親しいのか、ずっと言葉を交わしている。
気になる……親密なのは教師と元生徒として? 個人として?
けれど柚春に頭を悩ませている時間はなかった。
「じゃあ稲積、だったかな。雛鶴先生の代打ちということは責任重大だぞ」
大富豪が楽しみなのか、常にもなく義弘がそんな軽口を言い、いよいよカードを配ろうとしたからだ。
「えと、ルールはどげんしますか?」
ここで七瀬が挙手した。
「大富豪ってローカルルールの多かですよねぇ。僕、地元では『8』切りとか革命とかのルール知らんで遊んどったもんやけん、こっち来て戸惑いましたよぉ」
「ああ本当だ。ルールはちゃんと決めておいたほうがいいね~。みんな希望ある?」
校長が一同を見回したとき、今一度扉が開いた。
「……は、『8』切りというのは知らないので外してください。で、できれば、革命と反革命はあり、『2』上がりは禁止で……お願いしますっ……」
第六の参加者の登場であった。
五十嵐尚輝だ。短時間で時子のレクチャーを受け、一度は退却したこの会議室に勇気を振りしぼり戻ってきたのである!
もちろんセコンド役としての時子も一緒だ。
「尚輝先生、頑張ってくださいね」
時子は尚輝に耳打ちした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月23日
参加申し込みの期限
2022年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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