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満ちるのは月か心か、それとも?
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寝子島神社へ続く大きな階段の前。
「おまたせっ!」
元気にやってきた
野々 ののこ
の姿に、
佐藤 英二
はほんのちょっぴり驚いた。
一緒にお月見会の秋祭りへ行かないかと声をかけたとき、二つ返事でOKをもらえたことも驚いたけれど、今日の彼女は雰囲気が違う。
「か、髪……かわいいね」
「ありがと~! 簡単にできるまとめ髪を教えてもらったんだ!」
階段をのぼりながら、簡単だけど学校のある朝は大変そうだとか、髪が長いと色んな髪型で遊べて楽しいとか話すのを聞いていて、まだ髪の短かった頃を思い出す。
ちょっと突拍子がないところも、元気で明るいところも変わりないのに、雰囲気が変わったような……さらに魅力が増したように思うのは、気にかけているからだろうか。
(気にかけるというか、気になるというか)
「ん?」
無邪気に微笑むその顔が可愛くて、気恥ずかしくて。英二は見えてきた縁日を指さした。
「野々さんは、お祭りではずせないものってある? 僕はたこ焼きかな」
「うんうん、まずは食べ物だよねっ! 甘い物もほしいな」
「じゃあ……カルメラ焼きとか?」
「さんせーい! 早く行こっ!」
階段を上りきったと同時に駆け出してしまうから、慌てて追いかける。いつも全力疾走だった彼女が、時折振り返ってくれるようになったのは、いつからだろう。
にししっと悪戯な笑みを向けて、振り切らない程度の距離は絶妙で。ドキドキしすぎず、気さくな友人として見られているだろうこの距離感も悪くない。
(隣に並んでゆっくり、なんて……)
そんなデートっぽいこと、耐えられるのだろうか。
同じ寮なのに、寮で待ち合わせる勇気が無かった程度には、難しい気がする。こうして賑やかな場でも無い限り会話に詰まってしまいそうだ。
「ねぇねぇ、あの黒地に赤い文字のたこ焼き屋、なんか強そうっ!」
「つよ……? イイダコが丸ごと入った、大きめのたこ焼きみたいだね」
「丸ごと!? よーし、私の口とどっちが大きいか勝負だー!」
列に並ぶ間に意外と大きそうだから止めとこうと宥めたり、隣のくじ引きで上位賞が出たと鐘がなって2人で拍手をしたり。
ただ待たされているだけなのに、やっぱり彼女といるのは楽しいなとしみじみと思ったりもして。
(もう、高校3年の秋かぁ)
何をとっても普通が取り柄のような自分が、普通の学校生活とは違った充足感を得られた。それだけでもありがたいことだけれど、ふと思ってしまったのだ。
――この距離感『が』気に入っているのではなく、この距離感『も』気に入っているのでは、と。
「おじさーん、2パックください! おっきくておいしいやつね!」
「うちはありがたいけど、1つを彼氏と仲良くわけなくていいのかい?」
前にも間違えられたことはあるけれど、その距離『も』望んでいるのだろうか。
ちらりとこちらを見る彼女は、どう答えれば笑ってくれるんだろう。
「じゃ、じゃあ……今回は1つで。あっ、でも割り箸は二膳で!」
大慌てな英二の気なんて知らないののこは、ニヤニヤ笑っていて。たこ焼きを受け取ると、半分ずつならたくさん食べられるねと次の店を探す。
たくさんの食べ物に、楽しそうなゲームに。縁日の賑わいに目をキラキラさせる彼女を見ていたいし、今日はちょっぴり風流な物に触れた姿も見てみたいな、なんて。
「あ、待って!」
「およ?」
「ここ……ほら、ライトアップされてる本殿と月とでいい写真が撮れそう」
スマホを取り出して手早く写真を――そう思った時。それより早く、ののこがスマホを掲げた。
「はい、こっち見て! せーのっ、おつきみ~!」
シャッター音が鳴り、ようやく我に返る。気のせいでなければ、肩が触れあう位置で記念撮影をしているのだけれど。
(いや、自撮りだし……距離が近いのは当然だけど、なんか自然すぎて、こう)
ちょっと恋人っぽい記念写真になってはないだろうか、なんて焦ってしまう。
「ああっ! 英二くん、もう神楽の場所取りはじまってる!」
「え? あ、本当だ……急いで買ってまわらないとだね」
月が満ちて、笑顔が溢れて。高校生のお月見は、きっと最後だけれど。
彼女と見るお月見は、最後じゃないと思うから。
「楽しみだねっ!」
これから始まる神楽だけじゃなくて、次はどんな距離感でお月見をしているのか。
「……そうだね!」
そんな思いをこめて返事をしたことは、きっと暫くは秘密。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月20日
参加申し込みの期限
2022年08月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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