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琥珀に閉じ込められたDNAから太古の生物を蘇らせ、失われたジュラ紀を再現したアミューズメントパークを作った、という有名な恐竜映画がある。絶滅動物園は、その恐竜映画にどこか似ていた。
恐竜だけでなく、鳥類、魚類、哺乳類に至るまで、生物の進化の木の枝から消えていった様々な動物が、何故かここには生息しているようだった。
巨大な恐竜も闊歩していたが、七瀬とウォルターはそちらにはあまり近づかないようにした。踏みつぶされたら一撃でお陀仏だし、運が悪いと餌と間違えられて丸のみにされかねない。
樹木に隠れながら草原をゆくと、ずんぐりむっくりとした黒っぽい鳥に出くわした。羽先と尾は白く、腹のあたりは褐色だ。嘴が魔女の爪みたいに曲がっている。
「あれはドードー鳥ですね。マダガスカル沖のモーリシャス島に生息していたといわれる鳥です」
「ドードー鳥は知ってる。不思議の国のアリスに出てくるよね。小さいころ読んだ覚えがあるよ」
ウォルターも子どものころアリスを読んだことがあるのかと思うと、七瀬は少しうれしくなった。
「そうです。『からだを乾かすためならば、堂々めぐりするのがいちばん』と言って、好き勝手走るレースのシーンに出てくるとです。堂々めぐりのドードー鳥、ってのは日本人が考えたダジャレでしょうけど」
「さすが倉前。よく覚えているねぇ。僕はもうそこまでは覚えてないなぁ」
「本物のドードー鳥は、天敵のいない島に定着して、だんだんと飛ばなくなって、体が重くなって飛べない鳥になったそうです。飛んで逃げられなかったせいで、人間に簡単に捕まえられて絶滅してしまったんだとか」
「人間のせいで絶滅ねぇ。申し訳ないという気がしないでもないけれど、そんなことを思うのはきっと筋違いなんだろうねぇ。僕らだって天敵が現れたり環境が合わなくなったりすればいつ絶滅するとも知れないしねぇ」
「先生は、人類はいつか絶滅すると思いますか」
「そうねぇ、どうだろう。僕は人類の恒久的な繁栄についてはあまり楽観的には考えてはいないかなぁ。今みたいに何十億人もの人類を養うだけの資源を、地球が提供しうる時間って短いと思うよぉ。その時が来たら絶滅してもいいんじゃない、とも思うけれど、人類ってしぶといところもあるから完全に絶滅するのも難しそうだ。だから案外、細々と生き残るかもしれないねぇ」
急にあたりが慌ただしくなった。
動物たちの狩りが始まったようだ。
ずんぐりした四肢の、ライオンとも虎ともいえぬネコ科の動物が森の中を機敏に駆けていく。
それはまるで、褐色の突風であった。
いかり肩が恰好よくて、肩から太い首筋を通って鼻先まで一直線のラインを描いている。
口から突き出しているのは大きなサーベル状の犬歯だ。
「剣歯虎――
サーベルタイガー
です、先生」
狙う獲物はシカのような動物だ。
ウォルターと七瀬は狩りを固唾をのんで見守った。
獲物は右に左に跳ねて逃れようとしたが、機を見て飛び掛かったサーベルタイガーの牙によって首筋を穿たれ、倒れたのち、しばらくして絶命した。
七瀬がぶるりと身をゆすったので、ウォルターは気遣うように七瀬の背を撫でる。
「倉前、大丈夫? 気分悪くなった?」
「いいえ。怖くないと言ったら嘘になりますけど……これが自然の当たり前の姿なんですよね」
「そうだねぇ」
「なんというか……すごかとです。生きることに貪欲な、命のエネルギーみたいなものを感じます」
「うん……」
ウォルターは相槌を打ったものの、サーベルタイガーが鼻先を赤く濡らして肉を食む様を、吸い込まれるようにじっとみている。その表情が色を失っているように見えて、七瀬は怪訝に思った。
「先生。先生こそ大丈夫ですか」
「え、ああ……最近ちょっと、血を見るとむかしのことを思い出してねぇ。でも大丈夫、心配ないよぉ」
ウォルターはいつも通りのスマートな笑顔に戻っている。
気がかりではあったが、深く聞くのも躊躇われる雰囲気だ。
こういうときは気分を変えてしまったほうがいい。
「場所を移動しましょう。せっかくなので僕、絶滅した動物と触れ合ってみたいとですよ。……あれ、動物がいるということは絶滅しとらんということで……?」
「そこはあんまり深く考えるのはよそうかぁ、倉前」
ウォルターと七瀬は、食事中のサーベルタイガーの邪魔にならぬよう静かにその場を離れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSS(500)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月17日
参加申し込みの期限
2022年08月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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