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やまぬ雨音 - falling of the rain
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「……雨って嫌い」
聞こえるか聞こえないかの唐突なつぶやきだった。
まるであたしにだけ聞いてほしいかのように――。
さゆるは視点を落とした。じゅんは、壁を見つめるようにして目を開けていた。
「どうして?」
じゅんは言葉を返さずゆっくりと起き上がった。拍子にかけていたタオルケットがすべり落ち、胸元があらわになったが気にしていない様子だ。さゆるに比せばずっと控え目な膨らみ、頂(いただき)の色も淡い。すでに成人女性の体つきをしているさゆるとは、対照的に未成熟な裸身だった。けれども実年齢は、じゅんのほうがずっと年長である。
じゅんは無言のままベッドサイドに手を伸ばし、アルミ製のシガレットケースを手にした。パチンと音を立てて開け、薄茶のボディに緑の文字がきざまれた煙草を咥(くわ)える。使いこんだライターで火をつけると、深く吸いこんで白いものを、蜘蛛の糸のごとく細く長く吐きだした。ハッカ混じりの匂いがただよう。
さゆるは黙ったまま待っている。
じゅんの呼吸は知っている。答える気がないのではない。まず頭を冷やそうとしているのだ。
赤い火が紙巻きを焼き、ジジ、と真夜中の蝉のような音を発した。
もう一息ふかしてから、慣れた手つきでシガレットケース脇の皿に灰を落としてじゅんは口を開いた。さゆるには横顔を見せたままで。
「……雨といい、雪といい、空から降って来るものが嫌い。せっかく空へ逃したはずの瘴気(しょうき)も結局戻ってくる……そして、綺麗になったはずの地表をまた汚す……わかってた。この瘴気からは逃れられないって」
「瘴気……?」
「昔の話、あたしの」
「『まみ子』と名乗る前の?」
「そうね。それよりうんとずっと前の」
問わず語りにじゅんは話しはじめた。
「……あたしが六歳の時に父は蒸発した」
それまでだって、と言いながらじゅんは煙草を唇に戻す。
「両親はあたしそっちのけでケンカばっかりだったけどね。ある日、いつものようにケンカした挙げ句、わけのわからないことを喚いて家を出てそれっきり」
じゅんの目が細まった。瞳孔には、実年齢相応の疲れた色が浮かんでいる。
「後日、父から母宛てに何か紙切れが届いたわ。母がその紙を役所に出したのを覚えてる。たぶん離婚届ね」
じゅんは壁を見つめたままだ。暗い間接照明では、さゆるにじゅんの表情はよく見えない。
「日をおかず、あたしは母親と一緒に北の雪深い田舎町に引っ越した。母の故郷だった」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月31日
参加申し込みの期限
2022年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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