非科学的なモノ（おばけ）はあった！！｜リアクション

非科学的なモノ（おばけ）はあった！！

　◆森猫様とやりましょう

「では、おさらいしましょう」
　喫茶店猫の宮で響タルト、月原想花、ゼロ・シーアールシーの３人は森猫様についての話を猫乃宮ヤマトと金宮燦斗の２人からおさらいする。

　森猫様は落神神社に住み着いた、神様っぽい何かで……前回の肝試しで鷺来瑞毅を脅かしたかったのに、脅かす役になれなかった！　と嘆いているため、瑞毅を呪っているというのが現状。
　瑞毅が呪われているのは一種の逆恨みなのだろう。ヤマトではなく彼を選んだのは……今はわからない。

「ということは、また肝試しをして森猫様を脅かす役にしてあげたら、喜んでくれるかな？」
「かも、しれないね。……あまり気乗りはしないけど……」
「でもそうなると、脅かされる役がいないと困るのですー」

　再び肝試しをやればいい、という結論に至ったのは良い。しかし肝心の瑞毅はダウン中で、準備役のヤマトはいないと困る。
　……そこでタルトが目につけたのは、瑞毅同様オカルト嫌いの霧水砕牙。
　彼は番組にもなるほどのオカルト嫌いだということをタルトはよく知っている。

「ってことで、砕牙さん、やる？」
「そんな予感してた！！　燦斗マン助けて！！」
「肝試しをする側にとっては素晴らしい逸材なので、森猫様も喜ぶと思いますよ？」
「薄情者ォ！！」

　しかし脅かされる役がいなくてはどうしたって肝試しは成立しない。
　そのため、砕牙は仕方なく燦斗と共に脅かされる役を請け負うことになった。
　また脅かされ役は人数が足りないのでは？　というヤマトの指摘に対しては、タルトがねこったーで拡散するから大丈夫と答えた。

「じゃあ、森猫様にお伺いを立てに行こうか。前回のお詫びも入れないとね」
「うん、そうだね。……あ、そういえば」

　ふと想花が思い出したのは、つい最近新たに発売された「アルティメットにゃおにゅ～る」。
　今日は色んなお店での特売での売出しがあったし、森猫様にお供えしたら喜んでくれるかもしれないからと持ち寄っていた。

「あ、それ僕も持ってるよ～。僕……の猫も食べるかな～って思ってさ」
「ゼロもいつも持ち歩いているのです～」
「良かった、じゃあ森猫様を落ち着かせたらぼくたちのをお渡しすればいいかもね」

　今はきっと怒っているから、食べさせるのは落ち着いてから。
　そう誓いを立てて、６人は落神神社へと向かう……。

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