「霧水さん、次の仕事がオカルト関係を探しに行くことになりそうです」
「いやなんで俺?? オカルト嫌いなの知ってるよね?」
「いやだって、あそこ行ったの霧水さんしかいませんし……」
「そう来たかぁ~……」
某都内のテレビ局の会議室にて、オカルト嫌いの俳優がプロデューサーとのやり取りを行っている。
どうやら次の訪問は普通の番組制作とは違うようで……。
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前回のあらすじ。
俳優さんがマネージャーと一緒に番組の前に情報収集で寝子島探訪に来ました。
今回のあらすじ。
プロデューサーから寝子島オカルト探しをお願いされました。
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全国放映されているテレビ番組の『大発見! ウチはこんなところです!』でちょっとだけ顔を出している、俳優の
霧水 砕牙(きりみず さいが)とそのマネージャー
木々水サライ(きぎみず さらい)の2名は他の撮影スタッフがのんびりとゆるやかな時を過ごす中で頭を抱えていた。
『大発見! ウチはこんなところです!』において寝子島紹介は確定した。別のマネージャー・金宮燦斗(かねみや さんと)の家族旅行で集めた情報も目に通してもらえたようで、まったくもって喜ばしいことだ。
だがしかし、1から番組を企画してくれたプロデューサーの『特番確定』の一言がきっかけで、今回の寝子島探訪は少し違うものにしたいと言うのだ。
その名も『
大発見! ウチはこんなところです!~○○シーズン編~』という季節に合わせた企画。
春はお花見シーズン編、夏はオカルトシーズン編、秋は食欲シーズン編、冬は雪景色シーズン編と、四季に合わせてスペシャル番組として取り扱うと砕牙は聞いているそうで。
今回は夏前ということでオカルトシーズン編を銘打っているため、とにかくオカルト系のものを扱うのが主体。夏の特大番組として大々的に取材しておこう! というのが今回の企画だ。
なお今回抜擢された砕牙はオカルト嫌いで有名である。
このプロデューサー、狙っているとしか思えない。
「なんなんだよぉ……オカルトシーズン編ってなんなんだよぉ……!!」
「よりによって砕牙だけじゃなくて俺まで巻き添えかよぉ……!!」
秋に出演させてくれよぉ! と嘆くサライと砕牙だが、非常に残念なことに今はまだ5月。放映される時期は7月下旬から8月上旬辺りになるために、今から撮るなら夏のオカルトシーズン編を撮るのが丁度良いのだ。
もうどうしようか、と頭を抱えて悩んでいると2人の知り合いでもある教育実習生の
鷺来 瑞毅(さぎらい みずき)が通り掛かる。
何の番組だろうと眺めていたようだが、砕牙とサライの顔を見かけて久しぶりに声をかけてみたら予想外に砕牙とサライのやつれ顔にドン引きしていた。
そして更に彼らのやつれ理由がオカルト系列の話だと知って瑞毅も顔を青ざめた。
当然だが、彼らが仲良しの理由はやはりオカルト嫌いな部分である。
「あー……オカルト系列なあ……。俺も学校で色々と聞くぜ? 特に山方面はヤバいとか……」
「え……マジ? お前も巻き込まれたりした……?」
「いや俺はちょっと前に起きた
出来事に巻き込まれた程度で……」
「えっ、何その話。お前が巻き込まれたなら怖くなさそうだし教えて!」
「よし、それなら情報交換料として今からお前らと共に行動してお前らの怖がる様子を見させろ」
「薄情!! この野郎!! お前も怖がるくせに!!」
今にも泣きそうな砕牙だが、瑞毅の持っている情報を獲得するにはこれしかあるまいと番組ディレクターにお願いして、瑞毅の同行の許可をもらう。一応彼は教職員なので、出演に関しては控えておいてもらったが。
ディレクターは島の住民なら大歓迎だと言って瑞毅の同行を許可。むしろ、知ってる人がいるほうが情報も集めやすいだろう! と踏んでの許可だったようだ。
「じゃあ、行きますかぁ……
オカルト嫌いトリオのオカルト探訪……」
「あ、俺マネージャーだから顔出しはしても先に進ませるのは砕牙が先だからその部分よろしく」
「俺も顔出しNGなんで砕牙先頭よろしく」
「こいつらァ!!」
―――オカルト嫌いのオカルト探訪は、はたしてどうなることやら……。
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「ところでこれ、どっきりってオチある?」
「無いと思う」
「無いだろ」
「ですよねー」
お世話になっております、御影イズミです。
『大発見! ウチはこんなところです!』第三段、今回はプロデューサーの鶴の一声で特別番組の収録という形になりました。
今回よりシルバーシナリオとなっております。
前回を知りたい方はこちらとこちらを参照にどうぞ。
もちろん、初めての方でもお気軽にご参加ください。
説明
俳優の砕牙、マネージャーのサライ、その2人の友人である瑞毅。
今回はこのオカルト嫌い3人衆が、『オカルトスポット巡りをする』という番組制作のために島を歩き回ります。
あなたの前に3人が現れたら、オススメのオカルトスポットを紹介してあげてください。
取材日数はおよそ2週間ほど。長い日数がかかるところでも、短時間で回れるところでも良し。
既存のオカルトスポットを教えるのも良し、新しく自分でオカルトネタを作って提供するのも良し。
番組制作で使える、使えないは考えなくても大丈夫です。
とにかく目の前の3人を怖がらせればいいのです。また今回は収録の形を取るので、『あなたのオススメ何処ですか!』の掛け声が入ります。
マイクを突きつけられたりするのが苦手なPCさんがいらっしゃる場合は記載があると嬉しいです。
過去のリアクションを参考にして欲しい方は、是非ともリアクションの提出もお願いします。
アクションに、自分(PCさん)の登場したリアクションの該当ページのURLをご指定ください。
内容を熟読した上で番組内容に盛り込ませていただきます。
反応する内容
・幽霊が出るタイプのオカルト
・七不思議などの伝聞
・その他、自分で考えたオカルト話等