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■土曜:午後一時、那覇市内
旅慣れているだけに、
八神 修
の旅装は最低限だ。
荷物はすでに寝子島から送っていたので、飛行機も移動もショルダーバッグひとつで事足りた。いまは市内に繰り出して遅めのランチをとるべく、シャツの胸元にサングラスを挿し、ショートパンツという軽装で予約の店に向かっているところだ。その途上で、
あれ?
修は目をこらした。
相原 まゆ
の姿が見えたような気がする。
こんなところに?
他人のそら似ではなさそうだ。なぜならその隣に
五十嵐 尚輝
の背中も見えたから。角を曲がったときにちらりと横顔も見えたのでまちがいはないだろう。バス乗り場にでも行くところらしい。そろって沖縄名産のかりゆしウェア、まゆは白地で尚樹は青地だ。まゆのほうはなかなか似合っているが、尚樹のほうはどうしても白衣のイメージが強すぎるせいか『着せられている』感があった。
若い寝子高教師がそろって旅行、それも男女のペアということであれば、つい興味が出てくるものであろうが、その点、修は達観しているというか大人というか、安易な勘ぐりや決めつけはしない。
なるほど、先生たちもこのホテルに滞在しているのか。
行って挨拶くらいしようかという気もしたが、控えることにした。
先方もプライベートだろうし、邪魔するのはよくないな。
それにしても世間は狭い。飛行機に乗り遠く沖縄まで来たというのに、見知った顔を見つけるとは。遠くて近いということか。
さて――。
まずは空腹を満たすことにしよう。そのために来たのだから。
修が訪れたのは、古民家を改装した料理屋だ。年季の入った琉球瓦の屋根に、いくどとなく風雨を経験したシーサーが乗っている。有名店ではあるが観光客向けというよりは、地元の住民に愛されている店だった。
ふいに食べたくなる。
そういう時ってあるよね?
修が沖縄を訪れたのは昨日、受験勉強の息抜きに見たMewTubeがきっかけだった。たまたま鑑賞したのが食レポ動画、それも沖縄料理の回だったのである。有名MewTuberが取材してまとめたものだ。
三十分に満たない動画だったというのに内容は盛りだくさんだった。
定番メニューあり、知る人ぞ知るツウなものあり、もちろんこちらにいても食べられそうなものも少なくなかったが、地元ならではの新鮮さはケタがちがう。スマホのモニターから飛び出すように、それこそ真に迫るレベルだった。
不幸(?)があったとすればそれは、修の感受性の高さであろうか。たいていの人のように「おいしそうだね、いいなあ」と思ってそれで終わりということはなく、修は雷に打たれたかのように、たちまち頭を沖縄料理に支配されてしまったのである。
目にしたばかりのメニューがメリーゴーラウンドのごとく、ぐるぐると修の大脳辺縁系をめぐった。全部フルカラー、触れそうなほどのリアリティ、しかも知っているものについては味覚が、知らぬものについては好奇心のトッピングがふりかけられていた。
ソーキソバにラフテー、島らっきょやとうふようを摘まんで……。
エラブウミヘビのスープも良いな。
ミーバイやグルクンも食べたくなる。
そうして――気がついたら沖縄の地を踏んでいたというわけだ。自分でも笑ってしまうくらいの無計画さだった。ついやってしまった。思い立った翌日にはもう到着という夢のような話が実現したのは、修の行動力の高さはもちろんのこと、政財界に顔の利く父親のコネと、水戸黄門の印籠に匹敵するブラックカードがものを言ったのはいうまでもない。
我がエクストリームな思いつきにはややあきれ、反省するところもないではないが、まあ沖縄で良かったじゃないかとも考える。
飲茶がしたくなったんじゃなくて良かった。
下手をすればパスポートを引っ張り出す必要があったのだから。
のれんをくぐる。
思い切り沖縄料理を満喫するとしよう。
修とて食べられる量には限度があるから、できるだけ少量ずつ、だが様々な種類のものを注文した。
ラフテーというのは豚の角煮だ。沖縄風の味付けがこらしており泡盛も使われている。長時間煮込むことによって無駄な脂分が抜けているため、甘味も深みもある味わいになっているのが特徴だ。
さっそく出てきたラフテーをしみじみと味わっていると、年配の店員から声をかけられた。
「お兄さん、古酒(クースー。三年以上熟成させた泡盛のこと)のいいのが入ったよ」
「はは、高校生なので。あと二年ほど待ってほしい」
発音ですぐに観光客とわかったのだろう。店員は尋ねた。
「一人旅ね?」
「ええ」
修は薄く笑った。
そう、一人旅だ。
贅沢な望みかもしれないが、できればあおいとふたりで満喫したかった。
青空の沖縄でリゾートデート――実現できれば、あおいと楽しみたかったイベントはそれこそ無数にある。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月04日
参加申し込みの期限
2022年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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