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桜屋敷と手紙の秘密
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展望台に到着したのは、ちょうど夕日が沈むころだった。
八角形の煉瓦造の凌雲閣の目玉は、一階から八階までを一分ほどで昇降する日本初のエレベーターであったが、乗り心地はあおいに言わせると「いつ落ちるか分からない吊り橋で揺れらている気分」とのこと。帰りは多少苦労しても階段がいいね、なんて言いながら窓の方に近づくと、眼下に夕日に染まった黄金色の東京の景色が広がっていた。
「すごい……」
息を呑む。思った以上に緑が多かった。真下の瓢箪池が鏡のように凌雲閣を映している。
金色にけぶる東京は平らで、地平線まで続く美しい苔類のようだった。
しばし景色に魅入っていたが、あおいに袖を引っ張られて使命を思い出す。
「いた。あそこ」
展望塔から張り出している外の展望デッキに、彼らはいた。
現代ではありえない、手すりがあるだけの無防備なそこは、この時間、恋人たちのメッカであるようだ。
気づかれないようそっと近づく。こちらも逢引ですよ、みたいな雰囲気を醸し出しながら。
折しも、明るいグレイのスーツの乙守氏が、あの指輪が入ったケースを鞄から取り出し開いて見せていた。
隣に佇む束髪くずしに大きなリボンの女性は、それを見て大きく目を瞠り――。
「櫻子さん……」
「……じゃない」
背格好はよく似ているけれど、違う。
(あれは――
さおりさん
だ)
あおいがあまりに驚いた顔で凝視するので、彰尋はやや強引に肩を抱いて、べつに何があるというわけでもない明後日の方を指さした。
「嗚呼、綺麗だね」
「ちょ、彰尋くん、急に何を」
「しっ。あんまり真っすぐに見たら気づかれるから。こうして肩を抱いているから、肩越しにそっと見て、小声で何が起きているか教えて」
あおいは言われたとおりにした。
「指輪、受け取ってる。プロポーズ、成功したみたい。ふたりともすっごく嬉しそう。……ふたりにとって、今日が人生最上の日って感じ。……ねえ、もしかして、彰尋くん気づいてた?」
「少しね。あおいさんは今、どう考えてる?」
「櫻子さんとさおりさんは入れ替わっていたんだね。きっと乙守さんに対しては最初から。最初から、っていうのは子どものころからっていうんじゃなくて、年頃になって結婚の話が本格的になってからってことだけど」
「うん」
先を促す。
「入れ替わりの理由は……櫻子さんが牛衛さんに恋していたからじゃないかと思う……けどね、」
あおいはそこで一呼吸置き、乙守氏とさおりのほうをそっと見遣った。
「いまは乙守さんはさおりさんに愛しているし、さおりさんも乙守さんのことを愛してしまっているんじゃないかな。乙守さんとさおりさん、本当に幸せそうだよ」
「……もう行こうか」
「えっ」
「見るべきものは見たからね。それに今ならまだ間に合うかもしれないから」
「間に合うって、何に?」
「もうひとつの恋の行方を確かめるのに、さ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSS(500)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
恋愛
推理・サスペンス
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月07日
参加申し込みの期限
2022年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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