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【10周年】吾輩は見た ~週刊かぎしっぽのねこねこ記者
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猫を愛する
恵御納 夏朝
と
恵御納 夏夜
にとって、島内を散歩して猫たちと交流を深めるのは日課のようなものだ。今日も今日とて、ふたりはその日課を遂行しており、偶然猫集会に出くわした。
「猫さん達の集会、可愛い……!」
「ほんとだ、可愛いね。何か読んでる……」
「何読んでるんだろう……」
夏朝はしゃがみ込んで、猫たちが肉球でつんつんしている小さくてかわいい冊子を覗き込む。
「『週刊かぎしっぽ』バックナンバー号? 僕達も読んでいい?」
どうぞ、というように猫さんたちは、なあ、と鳴いて雑誌を夏朝と夏夜の方に鼻先で押しやる。
夏夜が拾い上げ、どれどれと豆粒みたいな字を読んでみた。
記事のタイトルは、『寝子島が大大大ピンチだった日』。
「あ、これ……僕達が絶神と戦った……大切な願いが叶った日、だね」
「本当だ。あの日の戦い、猫達も知ってるのかな……それとも……」
読み進めてみる。
●週刊かぎしっぽvol.XX099『寝子島が大大大ピンチだった日』
みにゃさんも知っての通り、寝子島にとっても恐ろしいことが起こったにゃ。
絶神(たちがみ)っていうわっるいやつが悪さをしているらしいにゃ。
誰かと合体したり、自分が分離しちゃったりという読猫さんもいたと思うにゃ。
にゃんとあのとき、吾輩も二匹に分離していたのにゃ。
吾輩は見たにゃ。みんなの身体がふわ~っと浮かんでお空高く、月まで飛んでいくのを。
もう一人の吾輩も見ていたにゃ。地面がだんだん遠ざかっていくのを。
月の地下洞窟で氷の中に閉じ込められていた絶神にみんなが挑んだ姿を。
絶神はでっかくて真っ黒な狼みたいで、氷から尻尾だけ出した化け物だったにゃ。
大昔の人が悪さをしないように鈴島の装置を使って月に閉じ込めたそうにゃ。
もしも絶神が氷の中から出て来て寝子島に戻ってきていたら、世界はまっくら、悪いことがいっぱい起こる世界になっちゃっていたに違いないにゃ。
そうならないように、みんな戦ったにゃ。
死闘といって差し支えないにゃ。
「「絶神……ののこちゃんを、そして……『絶神自身も』フツウの日々に帰せぇぇぇ!」」
とどめを刺したのは夏朝ちゃんと分離した夏夜ちゃんだったにゃ。
絶神は倒され、みんなは戻ってきたにゃ。
二匹だった吾輩は元の一匹に戻ったにゃ。
けど中には、あのとき分かれたまま、ふたりになっちゃった人もいるにゃ。
例えば夏朝ちゃんは、夏夜ちゃんとふたりのままだったにゃ。
どういうわけか人間たちは、記憶がごちゃごちゃになって、ひとりがふたりになったことを当たり前に受け入れているみたいにゃ。最初からいたみたいに、記憶や記録が書き変わっちゃってるみたいにゃ。吾輩がもとのことを覚えているのは、あのとき二匹に分かれて絶神を見ちゃったからかにゃあ?
ともあれ世界は平和になったのにゃ。
ひとりがふたりになっちゃうくらい、たいしたことないにゃ。
夏朝はふうっと息をついて心を弛める。
あの日の緊張を思い出して知らず奥歯を噛みしめてしまっていた。
「猫の記者さんも見ていたんだね」
「夏夜ちゃんと分離して一緒に頑張ったあの日……大切な日。……分離や合体した猫さんも、いるのかな?」
「もしかしたらいるのかも」
腕に顔を擦り付けてきた猫ちゃんをもふもふ撫でる。
猫さんたちの感想は……? と耳を傾けると、なんとなく言葉が聞こえてくるよう。
「にゃー(あのときぼくも合体しちゃったにゃー。へんなかんじだったにゃー)」
「にゃー(フツウがいちばんにゃー)」
「ふふ、そっか」
「あの日で戦いが終わり…にはならなくて、他の願いも叶って、新しく色々起こって……」
夏朝は手に嵌めたオレンジ色の猫パペットを自分のほうに向けてパクパク口を動かす。
「霊界とかあやかしとか……付喪神、とかね。ひと段落……とはいかないのが寝子島らしいけど」
夏夜は肩を竦める。
分離するまえから夏朝のなかにいて、夏朝を見守ってきた。
夏朝が眠っているときに行動して、寝子島のフツウを守ってもきた。
生まれたばかりでも思い入れがある。それに未来も、守りたいから。
「これから先も、何とかなる……といいね」
「これから先もできる範囲で頑張るよ。そして猫さんを愛でる!」
夏朝の決意は、彼女らしい。
夏夜はくすっと笑ってカメラを構えた。
「……記念撮影、する?」
夏夜の夢は写真。それは夏朝とは違うものだ。
ひとりぶんの夢をもつことが出来るなんて、去年のいまごろは夢にも思わなかった。
カメラを固定させ、タイマーをかける。
ランプが赤く点滅する。
夏夜はいそいで夏朝と猫たちの間に自分の居場所を確保する。
「……3、2、1。はい、チーズ」
カシャッ。
シャッター音。
カメラの元に戻ってモニターで確認する。
「どう?」
「うん、撮れたよ。すっごくいい写真」
そこには笑顔の夏朝と夏夜と猫たちの、フツウの日常がおさめられていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年06月09日
参加申し込みの期限
2022年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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