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寝子召地蔵と忘れじの念い
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●十一歳の夢
幼い娘を寝かしつけた
梓 智依子
は、枕元に古いラジカセを持ち込んでいた。
かつてダンスの練習の際に散々使い倒した、相棒ともいえる存在だ。
とは言え、一線を退いて久しい今、一体なぜそんなものを引っ張り出したのか。
理由は、寝子召地蔵の元で、つい手に取ってしまった見知らぬカセットテープ。
そこに記された、知る人ぞ知る『ChiCo』の五文字。
目にしたときは軽い眩暈を覚えた。
ラジカセにセットした今も、聴くべきかどうか少し迷っている。
「…………」
そうして智依子は娘の寝顔をしばらく見遣り、やがて意を決して再生ボタンを倒した。
イヤホンを耳に当て、深呼吸を経て瞑目する。
スズキユキの能天気な挨拶に困惑しつつも黙って耳を傾けていると。
やがて、信じがたい声が聞こえた。
あ、元気してる? てかね、聞いて聞いて!
あたしね、ストリートダンスの全国大会で優勝しちゃったんだ。
もちろん小学生部門……って知ってるか、あたしだもんね。
もうこれ言ってる今も信じられないよー、まさか優勝できるなんて。
でも正直、自信がついた。
将来は絶対、プロのダンサーになるんだ!
……ねえ、これを聴いてるあなたは――未来のあたしは。
プロになって……るんだよね? うん、きっとそう!
だって、今でさえものすごーくハッピーだから。
もっともっとハッピーな未来が待ってる、そんな予感しかしないから!
じゃあね、未来のハッピーなあたし!
「もう八年も前になるのね」
それは紛れもない、智依子の声そのもの。
同時に弱冠十一歳の天才少女ダンサー、ChiCoからの無邪気な激励でもあった。
「ハッピー……か」
あの頃思い描いていたのとは、まったく別の道を歩んでしまった。
けれど、それは必然とも言えた。
稀代の天才とされた所以の最たるは、恐らくその豊かな情緒。
事実、智依子は何事に対してもひたむきで、常に胸を踊らせていた。
嬉しさや楽しさだけじゃない、泣いたり傷ついたり。
等身大の気持ちを重ねるごとに、彼女のダンスは輝きを増した。
だからこそ、十三歳のあのとき、まっすぐ恋に落ちたのだろう。
そして同世代の誰よりも早く、新たな生命を授かるに至ったのだろう。
このことを知ったら、ChiCoは、過去の私はどう思うのだろう。
それは分からないけれど、少なくともひとつ確かなことがある。
「ええ、私はハッピーよ。心から言えるわ、今のほうがずっと幸せだって」
智依子は安らかな寝息を立てる愛娘の頬を撫でて、微笑んだ。
「だって、私はこの子に……――楓に逢いたかったんだもの」
あの日の夢より大切な、この世でたった一つの願い、それが叶ったから。
本来、智依子はまたいつだってChiCoにもなれる。
そしてある意味、智依子は今なお磨かれてゆく情緒を以て、踊り続けている。
なぜならこの人生こそ、ダンスそのものなのだから。
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担当ゲームマスター
津軽無色
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年06月01日
参加申し込みの期限
2022年06月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年06月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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