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●十五歳の決意
その、なんだ。元気か?
七尾 蒼也
はぎょっとした。
寮の親切な先輩から借りた、年代物のカセットデッキ。
その丸いモノラルスピーカー部から今聞こえるのは、確かに自分の声だったから。
地蔵堂で拾った得体の知れないテープに何が録られているのか。
その好奇心に負けた末の出来事だった。
自分にこんなこと聞くのも妙な感じがするな。
俺は……正直なところけっこう落ち込んでる。
理由は言わなくても分かるよな、お前は俺なんだから。
仕方ないことだとは思うんだ。
俺はあの子の優しさに甘えてばかりで、何もしてやれてなかった。
そんな俺に、あの子はいつも笑顔で付き合ってくれてたけど。
本当は北海道に引っ越す前から、ずっと負担に思われてたんじゃないかって気もしてる。
だから、愛想を尽かされたんだとしても、仕方ない。
なにせ急に音信不通になったからな。
ひょっとしたらもっと相応しい相手を見つけたのかも知れない。
そういうことならそれでいいんだ。
あの子は可愛いだけじゃなくて、すごく性格が良かった。
俺なんかにはもったいないって、いつも思ってたぐらいだ。
つらくないと言えば嘘になる。
けど、とりあえず彼女が幸せなら充分だろ?
俺はあの子にとっての過去になった。
だから、あの子のためにも、恥ずかしい生き方をしたら駄目なんだ。
お前はどうだ? 今、胸を張れているか?
問いを最後に音の途切れたカセットテープは、ほどなく自動停止した。
猫鳴館の自室で、蒼也はしばらくの間、最後の言葉を噛みしめていた。
「……忘れていたな」
胸を突かれた思いで、短い前髪をばつが悪そうに掻き上げる。
収録されていたのは、確かに自分の声。
誰にも吐露したことのない、あの頃の気持ちそのもの。
彼女の慈しみの心は、ときに小さな虫や動物にさえ及んだ。
ならば、その博愛をもっとも身近で享受していた蒼也の、今あるべき姿とは。
それは――彼女から受けた博愛を体現することに他ならない。
高校進学以来、新たな環境に馴染むにつれ失われつつあった想いだ。
「そうだ、俺は胸を張って生きると決めた」
生きるとはすなわち、人を、生き物を、この世界を愛していくこと。
遠大なようでいて、その実とても身近な志を胸に、蒼也は出かけた。
日も暮れて忙しなげに行き交う雑踏、夕餉の匂い、風と、草木と、虫の声。
愛すべき世界が、そこには広がっていたから。
無人となった筈の彼の部屋で、置き去られたカセットテープを、誰かが手に取った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
津軽無色
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年06月01日
参加申し込みの期限
2022年06月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年06月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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