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『生徒』ではない私から『先生』ではないあなたへ
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その日の夜、いつものように柚春はворに話しかけていた。
何故かわからないけれど、彼はどこに行くにも一緒にいたいし、今日あったことは報告したい。
返事が返ってくるわけでも、表情が変わるわけでもないのに、何故かそうしたくなる。
(ぬいぐるみとか、引っ越しの荷物になるし持ってたことないけど)
その反動なのかなと思いながら、大切な思い出を共有するように語りかけた。
そうして柚春が幸せな眠りについたのを確認すると――ворは闇に紛れるように姿を消した。
星ヶ丘、ブラックウッドの邸宅で。
自室で洋書を読んでいたウォルターは、ふと何かに呼ばれたかのように窓の外を見た。
日付も変わったこんな深夜に、奇怪なことが起こるとすれば。それは並のセキュリティ会社など役に立たない、この島特有の不思議なことかもしれない。
本を閉じ、何か適当な物を選び取ろうと机の引き出しに手を伸ばす。致命傷を与えるでもない武器と言えば、手に馴染むのはチョークの小箱。
(お客さんに心当たりは――なくもないけど)
『彼』ならこれで十分だ。
夜風に当たって星空でもと装って、窓を開ける。テラスへ一歩出た、ただそれだけなのに、殺意を向けられたのがわかった。
「ああもう……」
だから面倒くさかったのに。
気圧されること無く三本のチョークを指で挟み、気配を放つ方向へ投げる。全弾命中したのか木は大きく揺れるけれど、うめき声は上がらない。
「当たったら痛そうだよねぇ……センセーはそんなの生徒に投げてんの?」
飄々とした声が、すぐそばで聞こえる。
ふわりとテラスの手すりに腰掛ける少年は、前にも顔を合わせたことがある。
「授業を真面目に受けない不届き者にだけね」
「ふぅん……不届き者、かぁ」
クスクスと笑う少年は、柚春を守るようにして現れる。二人の関係はよくわからないが、彼が普通ではないということだけは肌で感じていた。
「センセーの答えは、あの時と変わってないのかなぁ?」
不思議な本に触れて、過去が投影されたあの時。
確かに『彼』と話をした。
「変わるも何も、教師と生徒だ。変えようもないことがあるでしょ」
「そう……その薄っぺらい盾で、何を守っているのか知らないけどさぁ。柚春で遊ばないでくれる?」
「遊ばれたいと戯れる子猫を撫でないのも可哀想でしょ」
野良猫を可愛いと撫でたところで飼うことはない。保護先を探すわけでもない。ただその時に可愛いねって気まぐれに相手をする……それに近いのかも知れない。
「へぇ? 遊びたいってオネガイしたら遊んでくれるんだ。センセーってばちょー優しいじゃん」
ニッと口端をあげて笑うくせに瞳からは光が消えていて、ビリビリと殺気を消そうともしない彼を真っ当に相手するほど変えたい物も、越えたい物もあるわけではないけれど。
「君と遊んであげればいいのかな? それとも、彼女とが遊びじゃなければいいのかな」
「――わかりきったこと、聞かないでくれる?」
彼は普通では無い。その思想も、きっとその存在も。
柚春の傍を片時も離れぬ、あのカプセルギアと同じ瞳を持つ少年は、闇に溶けるように身体が透ける。
「泣かすななんて無理は言わないケド、傷はつけないでもらえるかなぁ? 柚春はオレの宝物だから」
ほとんど視認できなくなった少年は、どんな顔をしていたかはわからない。
「柚春を愛せないなら、ちゃんと手放して」
肌をざわつかせた殺気も少年の気配も、もう感じない。
念のため、あの時と同じようにворが転がっていやしないかと確認するが、テラスには何も無かった。
彼は、夜風に乗って彼女の元へ戻ったのだろうか。
「難しいこと言うなぁ……」
今の状態から傷つけずに手放すのも相当だけれど。
ウォルターは考え込むように拳を顎に当て、人差し指が唇に触れる。
(あれはただの偶然――今のところはねぇ)
必然と言いたくなる日が来るのかなんて、誰にもわからないんだ。
「未来はわからないものだからねぇ」
例えばそんなに遠くないはずの未来に、彼女と酒を酌み交わしているかさえ、わからないのだから。
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あとがき
担当マスター:
浅野 悠希
ファンレターはマスターページから!
この度はリクエスト頂きありがとうございました、浅野です。
家庭訪問は、悔いなく過ごせたでしょうか?
こういった関係性を書かせて頂くのは、とても緊張しますが大好きなので、ご希望に沿っていれば幸いです。
ウォルター先生の今までの恋愛遍歴なども、運営さんと色々ご相談させて頂きつつちょこっと触れさせて頂いたり、
他のシナリオではまず書かないな! というお話を詰め込みました。
柚春さんにとっても、PLさんにとっても、ドキドキする物語になっていましたら幸いです!
ということで、プラシナの裏情報的なものは個別に!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年06月21日
参加申し込みの期限
2022年06月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年06月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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