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『生徒』ではない私から『先生』ではないあなたへ
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この島に十年以上も住んでいるのだ、改めて知るような場所の方が少ないかも知れない。
「……あれ?」
シーサイドタウンの何の特徴もない住宅街。この道を前にも通ったような、既視感と呼ぶには違和感に近い何かが
ウォルター・B
を包んだ。
手には、訪れたことのない生徒の家までのナビを表示させたスマートフォン。けれど表示を確認するまでもなく、自然と足が向く。
(次は左。そこから路地を、そしたら――)
視界に入るマンションは、やっぱり覚えがある。どこにでもあると言えばそうだけれど、ならばなぜ似たような建物に目もくれず、あれがそうだと確信できるのか。一度でも来たことがあるならまだしも。
(来た? 家庭訪問をする機会がないのにいつ)
そう言えば、夜の居酒屋で鉢合わせたときに送り届けたことがあっただろうか。
酔うほどではないにしても、酒を飲んでいたし夜だったので景色を鮮明に覚えているかと言えば疑問はあるが、来たとしたらその時だ。
(浮かれて、花束なんて)
何かと勘違いしているのだろうか。混迷する記憶の中には非日常のようなことも含めて、彼女の様々な表情が思い浮かぶ。心の氷塊をゆるゆる溶かし始めた彼女が、多分の意味を含めて『気にならない』とは言えない。
それでも自分は『まだ先生』で、彼女も『今は生徒』だ。
「……めんどくさいなぁ」
言い聞かせるように少し大きな声で。これでもかと言わんばかりに肩を落として。
こうしなければ、もっと面倒くさい何かに取り憑かれるような気がした。
目的地につきインターフォンを鳴らせば、少し上擦った返事が聞こえる。
思えば、まともに約束をして顔を合わせるなんて、あっただろうか。
「い、いらっしゃいませ……」
「どーも、おじゃまするよぉ」
おっかなびっくりという様子で玄関扉を開いた
稲積 柚春
は、いつもと変わらない様子だった。『あの件』を理由に呼び出すくらいだから、変に気合いが入った格好だとどうしようかと思っていたから安心する。
少し襟ぐりの広いTシャツの裾を短すぎないショートパンツに入れ、夏素材のロングシャツを羽織った、甘ったるくも目のやり場にも困らない、夏らしい服装。
「……先生、スーツで来ると思ってた」
「この暑さだからねぇ。それに、学校でもあまり着てないでしょ?」
教師は生徒と違い服装の指定はない。とは言っても、教師としての節度と風紀委員の担当を勤めることを考えればポロシャツにジャケット、なんて無難な組み合わせも多くなる。
けれど今は真夏で、色素の薄いウォルターはサングラスやキャップが手放せない。となれば、服装が少しカジュアルになるのは構わないだろう。細めのミリタリーパンツに黒地のプリントTシャツ、リストバンドを合わせるくらいなら、そんなに羽目を外した格好にも見えないはずだ。
靴を脱ぎ、サングラスを取ろうとして柚春と目が合う。……家庭訪問に見えない服装が、浮かれさせたかもしれない。
じぃっと見つめる瞳が何を思ってそうかなんて、聞かなくてもわかるから問わなかった。
――『先生』として知らなくていいことだから。
「大事な、話があるんだよねぇ?」
「はっはい! お呼び立てしてすみません」
ふわりと香るのは、レモンと洋梨を合わせた爽やかで甘酸っぱい香り。
いつだったか、柚春にレモンが好きだと答えたそれを境に、彼女は好んでレモンの香りを纏いはじめたような気がする。
幼い真っ直ぐな恋慕とはそういうものだったかなと、二十年近く前の自分に問いかけたくなった。
その頃合いには、思い出したくもない記憶も共にあった。
真っ黒に塗りつぶし、深く蓋をして記憶の奥底へ沈ませていた部分もあったけれど――それも最近、彼女に知られることになってしまって。
彼女に過去を救われたとは言わない。けれど、あの時の自分を一人で泣かせず、今の自分とも向き合って包んでくれた柚春の腕の優しさは覚えている。
己でさえ認められなかった全てをひっくるめて認めてくれたとき、そんな誰かを必要としていたとさえ思わせた。
(本当に、不思議な気分にさせる子だねぇ)
特別な意味ではなく字のごとく。ただ不思議だと……そう、思う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年06月21日
参加申し込みの期限
2022年06月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年06月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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