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異国への距離は片恋より遠くない
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亀戸の香取神社で参拝を済ませてお守りも無事に買えれば、今日の目的はクリア。
ここから家までは2時間近くかかるから、遅くならないうちにと思うなら今すぐ帰ってもいいくらいだ。
けれど慎之介は、空を見上げて思案すると、何やら気合いを入れるように手のひらへ拳を打ち付けた。
「なあ月守、まだ時間平気そうか?」
「うん、遅くなるなら連絡しないといけないけど」
「ちょっと近くまで行ってみようぜ!」
空高くそびえる、おしゃれな電波塔。ショッピングモールも水族館もプラネタリウムも、そしてもちろん展望台だってあるそこなら、輝夜の喜ぶ物があるかもしれない。
家探しに夢中にならないここでなら、観覧車より高い展望台なら、あの時より綺麗な夕陽を二人で見られるかもしれない。
そうしたら、今度こそ――。
「申し訳ございません。本日分は販売終了しておりまして……」
「ジーザスッ!!」
30分ほどお喋りをしながら訪れた展望台は、満員御礼。国内外に有名な観光スポットの休日を侮っていた慎之介は、膝から崩れ落ちた。
「そ、そんなに行ってみたかったの?」
「いや、あの……今からなら、丁度さ、夕焼けが見られそうかなって!」
やり直しをしないか、なんて言えない。
どこかチケットが売り切れていてホッとしているくらい、誘うのがこんなにも緊張するなんて。
(あああダメだッ! 月守はすっげー勇気を出してくれたに違いないのに)
彼女はあんなに素敵なシチュエーションを用意してくれたんだ、きっとファーストキスにかける思いがあるに違いない。それを、自分が気づかなかったからと適当な場所で済ませられようか。
だからといって、今からこの近辺で穴場スポットのようなものが都合良く見つかるとも思えない。
「せっかく来たんだし、入れる所だけ見てみようよ」
落ち込む慎之介を励ますように微笑む輝夜は知らない。
どこなら、いつならと、あの日逃した口づけを彼が焦がれているだなんて、思ってもいなかった。
ぎゅうぎゅうの地下鉄を少し我慢すれば、あとは木天蓼駅まで直通の電車に揺られること1時間。
何本か見送り座席に座れたので、輝夜も慎之介もひと心地ついたように息を吐く。
「東京の電車は凄いな……」
「帰宅ラッシュってやつかな? 人も凄いけど、電車の本数も違うね」
あんなにはしゃぎ倒した昼間には感じなかった疲労感が、帰り道だと思うとじんわり足を重くして、適温の車内と心地よいリズムが眠気を誘う。
「……これ、二人とも寝ちゃったらどこに行くんだ?」
「熱海、だった……かも」
「怒られても、迎えに来てもらえる距離かな?」
「…………すぅ」
船をこいでいたはずの輝夜の頭は、自然と慎之介の肩に寄りかかる。
「熱海はまた今度、だな」
好きな子が、こんな距離で無防備に寝ていては眠気も覚めるという物。
寝過ごさなくて済んだというべきか、最後に二人揃って叱られるのも悪くなかったのにと怒られなかったからこそ笑ってみるか。
(小さな頃は、近所のフレンド……だったんだよな)
よく遊ぶ友達と思う頃には、もう輝夜は想ってくれていただろうか?
今は、彼氏と彼女で。未来の絆が確かな物であるように、何度も願いを重ねていって。
次に彼女の寝顔を見られるのは、いつになるだろう。
「……慎之介くん」
名を呼ばれ、起こしてしまったかと思ったら、輝夜は頭の位置を少し変えただけで眠っているようだった。
寝言、とすれば、本人を目の前に夢で逢瀬をしているのだろうか。
「大好きだよ」
ふふ、と笑う彼女は、どんな夢を見ているのだろう。
「……俺も好きだぜ、輝夜」
彼女なんだから名前で呼ぶのはおかしくないけれど、変えるタイミングをすっかり見失ってしまって。
今更、突然変えたら驚くだろうか……喜ぶだろうか。でもやっぱり照れくささも少しあって。
だけど、袖を掴んで眠る輝夜が幸せそうに微笑んだ気がしたから、いつかちゃんと――照れずに呼べる時が来たら呼んでみようと、慎之介は思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月14日
参加申し込みの期限
2022年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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