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寝子島あやかし譚 七人ミサキ
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莉鳥の【スタンハンド】最大の欠点は、「目を閉じなければ使えない」ことだ。
従って通常は、目の前にいる敵か、動かない相手にのみ使う。ゆっくりとはいえ、移動する敵には向かない能力である。
その欠点を補うため、蒼留人は莉鳥の真後ろに立っていた。
「十時の方向! ちょい右! 放て!!」
蒼留人の指示に従い、莉鳥は電撃を放つ。当たったかどうか、蒼留人のよしという言葉で判断する。
狙いを定める蒼留人に、罪悪感がないわけではない。むしろ、ありすぎるほどだ。まして今倒したのは、小学生の男の子である。心が痛まないはずがなかった。
七人ミサキに遭遇して、さぞ怖かっただろう。わけが分からなかっただろう。両親に助けを求めたに違いない。その両親は、今もこの子の帰りを待っているだろう。会わせてやりたい。帰してやりたい。
だからといって、自分が身代わりになってやるわけにはいかないのだ。それは黒白滴も同様だ。
ごめんな、と心の内で謝り、唇を噛む。そしてキッと顔を上げた蒼留人の目にはもう、迷いはなかった。
「十二時の方向! 真正面だ! 力いっぱいやれ!」
軍人が歩に襲い掛かろうとしていた。莉鳥は指示通り、最大出力の電撃を放つ。
からん、ころんという鐘の音は、絶えず鳴り響いていた。そのたびに倒したはずの七人ミサキたちは立ち上がり、莉鳥に向かってくる。それをまた、電撃で倒していく。その繰り返しだ。
七人ミサキは攻撃してきた相手を認識するのではないか、と言ったのは莉鳥である。どうやら正しかったらしい。
六人の意識をこちらに向けさせ、その隙に歩が修験者へと向かう。それが莉鳥の考えた作戦だ。
「――ああ」
蒼留人は息を吐いた。一人、忘れていた。
他の七人ミサキとは違い、ギラギラした目つきの滴が、歩に向かっていく。足取りも、五人に比べるとしっかりしている。
「――勘弁してくれな」
全員が起き上がっていない今がチャンスだ。蒼留人は地面を蹴るように駆け出した。そして滴の首に木刀を叩きつける。ノーダメージとはいかないが、電撃よりはましだろう。
滴が崩れ落ちるのと、歩が修験者の前に辿り着くのが同時だった。
修験者は、腰に提げた鐘をすうっと持ち上げた。それを揺らす前に、歩は距離を縮めて蹴り上げた。
上半身を逸らすようにしてその攻撃を避けた修験者は、左手に鐘を持ったまま右手で刀を抜くと、そのまま切り払った。歩のズボンがばっさりと裂けた。
ちっ、と舌打ちした歩は、しかしそのまま足を振り下ろした。修験者は刀を返して再び歩の胴を狙う。その刀を、歩は力いっぱい踏みつけた。がしゃん、という音と共に刀が地面に叩きつけられる。
歩は鐘に手を伸ばした。から、と鳴りかけたところで修験者は空になった右の手のひらを振り下ろした。
咄嗟に歩は元の姿であるコンバットブーツに戻った。衝撃を受けて地面に落ちるが、ダメージは少ない。
修験者は、歩がコンバットブーツに「変化」したことが理解できないようだ。標的を見失い、ゆっくりと首を巡らせて歩の姿を探す。戸惑う、といった人間的なではなく、機械のような動きだ。
歩がいなくなったことを確認し、修験者は鐘を鳴らそうとした。しかし鐘は、うんともすんとも言わない。
修験者はただ、鐘を振り続ける。なぜ鳴らないのか、それを疑問に思う様子もない。
その鐘が、突然吹き飛んだ。
人の姿に戻った歩が、回し蹴りを放ったのだ。
鐘は、弧を描くように飛び、地面にぽとりと落ちる。すかさず莉鳥が、電撃を放った。何度も、何度も、何度も。
更に黒焦げたそれを、蒼留人が力いっぱい踏みつける。
ばきり、と音がし、蒼留人は恐る恐る足を上げた。鐘にヒビが入っていた。
――おおう……おぉおぅん……。
叫び声とも泣き声ともつかぬ不気味な音が、霧の中、反響する。聞き続けていたら、どこかに連れて行かれそうな気がして、三人は耳を塞いだ。
霧が次第に薄くなっていく。
そうして、すっかり視界が晴れたとき、七人ミサキは姿を消していたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
泉 楽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月17日
参加申し込みの期限
2022年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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