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ハッピーバースデー! 8月☆
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【サガ】
悪魔にも誕生日はあるらしい。
「誕生日ぃ? はあ~。そうか吾輩、今日が誕生日か。しかしなあ、50を数えたあたりからこう、覚えてるのがめんどくさくなって……」
デモリック・プライラ
は今年で225歳、あやかしとしてもまあまあ古株であるから、いちいち祝ったり祝われたりしてらんないというのも無理からぬところではあろう。
てくてくと街を歩くも別段、あたりがきらきら輝いて見えちゃうの~とか、なんだかいつもより風がフローラルで素敵だわ~とか誕生日らしいわくわくが満ちてくるでもなく、実に普通の一日だ。そもそも誕生日であること自体すっかり忘れてたのだし、そんなものだろう。
とはいえ、近頃はこの寝子島がお気に入りなデモリックである。
「人間は誕生日を特別な日と考えるらしい。盛大に祝ったり、ちょっとはしゃいでみたり。であれば吾輩も、今日くらいはいささか羽目を外してみてもいいのではないか?」
寝子島にやってきて初めての誕生日だ。なにかこう、はっちゃけてみても良いのではないだろうか?
悪魔として、あやかしとしての本能に身を任せてみても、たまには許されるのではないだろうか?
「うむ。よし。楽しむとするか♪」
にやり笑って、まずは道端でクレープなど買ってみた。チョコバナナクリーム味だ。
「何これ美味っ! 人間の作るモンすごいな!」
気の赴くままに散策し、食べ歩く。クレープ店をはしごし、タピオカミルクティーをずずずとすすり、タコ焼きをひょいぱくつまむ。楽しいじゃないか。
もちろんそれはそれで良いのだが、あくまでデモリックの真なる目的には添え物に過ぎない。
「さて、いい獲物はおらんかな?」
道行く人々を物色する。獲物はできれば若く、そして清潔な身なりであればなおいい。性別にはこだわらない。
普段からこのように大っぴらに獲物を探すことはない。というのもデモリックの欲求は彼女のコンプレックスと同義でもあり、正直あやかしとしてイマイチ誇るべきとは言いがたいのである。実際寝子島へやってきたのも、彼女のそんな主張しにくい性質が知れ渡っていない新しい土地を求めてのことだ。
「おっ。あやつはなかなか良さそうではないか!」
目をつけた女子高生をひっそりと尾行する。今時の学生らしくメイクをしてネイルも塗って髪は栗色、しかしコテコテにやりすぎてはおらずいい塩梅の清潔感。まさに理想的だ。
自宅まであとをつけると、都合の良いことに一軒家である。獲物の自室は二階の一人部屋らしく、コトに及ぶのにこれほど好条件もない。
デモリックはほくそ笑む。
「くっくっくっ。今宵は存分に楽しませてもらうとしようぞ……くっくくくっ」
獲物が風呂に入っている間に部屋へ侵入し、寝静まるまで待機する。あやかしとして気配の殺し方は心得ている。ひとごときに気づかれず潜むなどわけもないことだ。
やがて消灯し、部屋に静かな寝息が漂い始める頃。闇から這い出た悪魔は、文字どおりに夜の獣へと変貌してゆく。豹柄の毛並み、蛇の尾、口元に鋭く覗く牙。獲物を前にぎらつく瞳。
「さあ、贄の乙女よ。我が悦楽の糧となることを光栄に思いながら悶えるがいい」
薄手の夏布団から伸びた素足へ、獣はなまめかしく舌を伸ばす。ぴちゃり、と水音が響く。
「……ンっ……」
眠りの中、気配を感じてか獲物はかぼそくうめきをあげる。
ぴちゃり。ぴちゃ。
「あ……はうっ」
ずるり。ぴしゃ、ずるり。
「んんんっ……」
ずるべしゃ、ぺしゃりずるるん。
ぺちゃぺちゃぺろりん、ずるりずるぞぞぞっ。
「うひィ~」
舐める。獣は舐める。足の裏をひたすらに。服を脱がすでもエッチなことをするでもなく、足の裏ばかりを長い舌でねぶるのである。
あやかしの特性ではあるが、性癖かと言われれば否定のしようもない。だって舐めたいんだもん。そーいう妖怪なんだもん。
「ふーぃ、堪能堪能! おっと、いかん」
デモリックの蛇の尾は飾りではなく、獲物が悶えるあまり目を覚ましそうになるのを監視し教えてくれるのだ。少女の覚醒の気配を感じ取った蛇が頭をもたげ、デモリックは布団をかけなおしてやってから部屋を脱出した。
煌々と月の灯る夜を、デモリックは良い心地で見上げる。
「いや、なかなかの獲物であったな。誕生日というのも悪くはないではないか」
足舐め欲はすっかり満たされ、絶妙かつ滑らかな舐め感を思い出しながらにんまりとするが、すぐにも遠い目をしてぽつり。
「……誕生日になにやってんだろーな」
しかしながら抗いがたいのがあやかしの業、種族の性なのである。舐めずにいられないのである。
であるならば、年に一度の誕生日くらい、いいではないか。沸き上がる欲求に身を任せ、存分に舐めたくってもいいではないか。
だって、そーいう妖怪なんだもん!
「まったく、我が種の難儀であることか。しかしまあ、今夜は満たされた」
誕生日は特別な日。悪魔であっても、そこは変わらないようである。
デモリックは少女の足の舐め心地を反芻しつつ、そんな自分にはあっと諦観のため息を漏らしつつ、それでも胸を張り、夜闇へ紛れてゆくのであった。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『8月のお誕生日』シナリオ、リアクションをお届けいたします。
年を取り大人になって、誕生日を迎えて心が躍るなんてこともなくなりましたけれど、それでも特別な一日。おめでとうのひと言があれば、なんとはなしに嬉しいものです。
今回は皆さんの誕生日の過ごし方を描かせていただきました。誕生日をお祝いしたりされたり、誕生日をきっかけに交流が広がったり。自分だけの特別な過ごし方も、興味深かったですね。
楽しく執筆させていただきました。
それでは次のシナリオで、また皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。
ご参加いただきましてありがとうございました。
お疲れさまでした~!
(運営部より)
キャラクターの年齢加算は、後日らっかみ!タイムの移行とともに行われます。しばらくお待ちくださいませ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月05日
参加申し込みの期限
2022年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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