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けものがいっぱい、ニャレッジヴァンガード
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◆
鴻上 彰尋
の場合。
シーサイドタウンにあるニャレッジヴァンガードは複合型書店である。専門書から新書、写真集、絵本、同人誌と、本に分類される物であれば何でも置いてあるし、無ければ取り寄せることもできる。さらには映像化した作品のグッズコーナーもあり、いろいろと幅広く扱っている印象だ。
彰尋はそういうところが気に入っていて、面白いと思っていた。
いろいろ店を回らなくても、ここなら欲しい物が一度に手に入る。
そして今、ニャレッジヴァンガードは店を上げて『けもの月間応援フェア』を開催中だった。
「今回はいつもに増してグッズの充実度がすごいな……」
本を買いにきた彰尋は、レジに並んで会計を待つ間、壁じゅうに貼られた蛍光インクの動物イラストにしばし目を止める。WEBコミック発の、最高に可愛い(略してさいかわ)動物キャラクターたちだ。特に小さな子どもに大人気のキャラクターたちで、『ぜんぶのどうぶつを見つけられるかな?』という文字があり、フロアを親子で巡れるように工夫されている。そのため子どもの数がいつも以上に多く、とてもにぎやかだ。
彼らの楽しそうな笑顔に、双子の弟妹たちが思い出されて。
(2人を連れてきてやればよかったかな)
と思う。
今度そうしよう、と思いながら会計を済ませて出口に視線を転じたとき。子どもたちに混じって、冷房の風にゆらゆら揺れている動物たちの天井モビールを見上げている少女に気付いた。
「あおいさん」
「――あ。彰尋くん」
驚きから名前を呼び、振り返った少女が確かに
七夜 あおい
だとわかった彰尋はそちらへ速歩で近づく。そんな彰尋が近づくのを見守るあおいも、この偶然の出会いにうれしそうに口元をほころばせている。
「あおいさんも買い物?」
「うん。けもの月間で、みんなけものグッズ付けてるでしょ。私も何かほしいなあって思って。
彰尋くんは? 本?」
ひょい、といった感じに奥のほうの手を覗かれて、彰尋は持っていた本をあおいに見せた。
「演劇の本?」
「気になってた舞台の台本が収録されてて。取り寄せてもらったんだ」
「ふぅん。彰尋くんは、こういう舞台が好きなのね」
興味深そうに表紙の文字を読んでいるあおいに、彰尋はひとくさり舞台についての要約と、役者の素晴らしさを話す。それを無言で聞いているあおいにやがて気付き。
「あ、ごめん」
「ううん。夢を熱く語れる人ってすてきだと思う。叶うといいなって応援したくなるの」
「ありがとう。
それで、あおいさんは? もう目星はついてるの?」
「えーとね。これ、かわいいなと思って」
あおいが指さしたのは、あざやかなオレンジ色のパーカーだった。フード部分に狼の耳が付いている。長めの裾はおしりまでカバーしていて、そこにもやはりふさふさの狼のしっぽが付いていた。
それを見て、彰尋は「あ」と思う。
本を受け取りにレジへ向かう途中、演劇の小道具として使えそうだし、ハロウィンイベントにも使えそうだと思って、似たような狼パーカーのコスプレセットを手にとっていたのだ。
彰尋の選んだ物は、青灰色の狼の耳がフードに付いた袖なしパーカーに、狼の毛をイメージした感じのリストバンドのセットだった。
パーカーの色や形は違っているが、同じシリーズの商品で耳としっぽが同じなのでペアに見える。
そのことにあおいも気付いていて、「おそろいね」と笑った。
その他にも、あおいは何点か、一緒に付けるアクセサリーや部屋を飾る小物などを買った。ウサギの柄のシャツと背中にフランケン風つぎはぎのかわいいクマが描かれたTシャツ。そして彰尋のお勧めで、ダルメシアン柄のワンピース等。
「かわいい物ばかりだから、散財しちゃった」
そう言いながらも、うれしそうに買ったばかりの服の入ったビニール袋を抱き締めるあおいに、彰尋は早速着てみることを提案した。
「パーカーなら今の服の上からでもはおれるし」
「そうね。そうしようかな。
じゃあ彰尋くんも着てね。私だけにしないで」
「わかった」
更衣室でさっと着替えをすませるとその足でカフェに向かい、そこでさいかわ柄のカップがもらえることを知って、2人でスペシャルランチを頼んで食べた。
帰宅後、箱を開けてみるとそれはたくさんの動物たちがちりばめられた総柄のカップだった。レジでどの動物か聞かれたりしなかったから、きっと種類はこれ1つで、あおいの物もこれと同じ物なのだろう。
「お兄ちゃん、お夕飯――あー。かわいー。それいいなー」
呼びに来た妹が、廊下からひょいっと中を覗き込んで、うらやましそうな声で言う。
「これはだめだ。あげない」
「えー?」
「かわりに今度、別のを買ってやるから」
「わーい! 約束ね!」
妹はそれで満足したようだ。弟の「お兄ちゃん、おなか減ったー。お夕飯なーにー?」と催促する声が聞こえてきて、弟もやって来る前にと、急ぎ妹と連れ立って部屋を出ていく。そして、あらかじめ下味を済ませてあった野菜や肉で手早く夕食を作り、食べ盛りの2人の弟妹に食べさせながら、部屋に残してきたカップを思った。
おそろいのカップ、というには配布される数が膨大で、ちょっと語弊がある気もしたが、それでもあおいが同じ物を持っていることには変わりない。
(今ごろあおいさんも、あれを開けて見てるのかな)
「かわいい」と、手にとっている姿が浮かんできて、自然と口元がほころぶ。
ほっこりした気分で、今日もいい一日だったと彰尋は思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年04月13日
参加申し込みの期限
2022年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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