改造版・ねこっこ☆モンスター｜リアクション

改造版・ねこっこ☆モンスター

　美崎岬・オニックマ・添木牡丹・ホワイトデビルＶＳ冴木竜司・マユメード・後木真央・タカッカー。
　直風満帆と桃原空音の仇討ちは白熱していた。
「ターなのだー！」
　タカッカーの肩に乗っていた後木は、オニックマに飛びかかる。
「せんせー避けて！」
　美崎がすかさず指示を出して後木を避け、「魔弾！」後木の着地点に向かって、ホワイトデビルが魔弾を放った。
「わわー！　なのだー！」
　後木は慌てて、白い魔弾を避けるが、避けたところで粉砕した魔弾およびチョークは後木の視界を奪う。
「これじゃあ前が見えないのだー！」
「隙ありですわね！」
　添木は後木めがけてメスを投げた。
「後輩の危機には黙って見ておけねぇ！　マーメイドキックだ！」
「当然ね！」
　マユメードが鮮やかにメスを蹴り払い、後方に控えている添木に向かう。
「後方ってことは、接近戦に持ち込めばこっちが有利ってな」
　冴木もマユメードの後を追って、添木を狙う。
「覚悟してねッ！」
　マユメードが脚を振り上げると、添木はゆったりと微笑んだ。
「……ちなみに遠距離担当だからって肉弾戦が有利とは限らないですよ？」
　マユメードが振り上げた脚を掴む。
「ッ！」
　マユメードはすかさず足を引くが、ビクともしない。
　添木の指が食い込んでいるのだ。
「まだまだよ」
　マユメードは動けないが、添木の猛攻は続く。
　足を掴んだのと同様に、空いている手でマユメードの腕を掴み、重心を低く下げて、つま先を相手にねじ込むように踏み込んだ。
「大纏崩捶」
　マユメードの足を投げ捨てると、彼女の顔めがけて添木は裏拳を放つ。
「おっぱいが好きだああああ!!」
　奇声を上げながら、添木の手とマユメードの顔の間に、冴木は顔をすべり込ませる。
　突然の出来事で添木は一瞬ひるんだが、それでも攻撃は止まらなかった。
「ひでぶッ！」
　これまた奇声を上げて冴木は吹き飛んだ。
　自身のろっこん『性春パワー！』で筋力強化をしていたので、ダメージは最小限に済んだが、それでも派手に吹き飛んだ。
「竜司くん！」
「まだ終わってないわよー？」
　今度こそと添木はマユメードに拳を叩き込む。
「やめろォオオ！　幼女が好きだあああ！」
　更に筋肉強化をはかって冴木は添木に飛びついた。
「や、やめッ！」
　添木は圧倒的な筋力差を前に成す術なし。
　マユメードも巻き込んで、三人揃って倒れ込んだ。
「あら、」
　それに気を取られた美崎・オニックマに向かって、後木・タカッカーが攻撃を仕掛ける。
「滑り込みキーックなのだー」
　オニックマの巨体が傾いた。
　

　もう片側のコートでは桜井ラッセルとライレエ・アーレンスがバトルに興じていた。
　しかしイガラッシーはまったく動かない。
「テーオー、『ねこぱんち』！」
　ライレエが景気よく指示を出すと、テーオーは容赦なくイガラッシーに拳（？）を振るった。
「大丈夫か、落ち着けって！　って心配ねーか。ラッシー微動だにしてねぇ……」
　ダメージを受けているのかさえわからない。
「次だ！」
　桜井が鍵を握りしめて鳥に変身する。
「ピピー！」（俺も入ってバードサンクチュアリー！）
　イガラッシーも鳥を召喚。
　猫VS鳥。
　遊んでるわけではない、が……
「おもしれぇな！」
　楽しそうな戦いだった。

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