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南紀白浜を臨海学校で味わい尽くす!
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北里 雅樹
は二日目の朝を旅館の一室で迎えた。部屋はがらんとしていた。テニスサークルの面々は挙って朝風呂に出かけていた。
雅樹は旅館が用意した浴衣を着て窓辺に置かれた椅子でくつろぐ。窓からは小さいながらも手が行き届いた日本庭園が楽しめる。その向こうには青い海の一部が見えていた。
――運動とは無縁と思っていたこの俺が京都大学のテニスサークルに入ることになるとは。その切っ掛けを作ったのが
坂本 美優
だった。ショートの髪と雰囲気が元カノの椎井にどことなく似ていた。
それもあって俺は美優と付き合うことになった。学部が違うので一緒にいられる時間は少ない。テニスサークルは有り難い。美優と会う時間を与えてくれる。
今日は南紀白浜アドベンチャーワールドに出かけることになっていた。
「……海の次は動物園か」
手前のテーブルに置かれたパンフレットを手に取る。パラパラと頁を捲るとイルカやライオン、ジェットコースター等の写真が掲載されていた。個々の説明もあったが読み飛ばした。
「寄せ鍋のようだ」
「今は夏やで」
笑いながら美優が戻ってきた。しっとりと濡れた髪と色付いた頬が女の色香を漂わせる。
「なんやの。またじっと見て」
「色っぽいなと」
「みんながおるから、これで我慢してや」
美優は前屈みになった。雅樹は顔を上げた。二人の唇が重なり、湿った音を立てた。
最終日の早朝、
椎井 莉鳥
は同室となったクラスメイト達の輪に加わって行き先を話し合っていた。
「やっぱり、和歌山ラーメンの食べ歩きでしょ」
「なんでよ。本場じゃなくても食べられるし、ここは海の一択よね」
「遠泳があったじゃない。もう海はいいよ。ここはのんびりと温泉で」
「温泉なら寝子温泉があるじゃない。どう考えても南紀白浜アドベンチャーワールドだよ。これしかないって。椎井さんはどう思う?」
一人が聞くと全員の目が莉鳥に集まる。
「私もアドベンチャーワールドで。複合施設みたいだから楽しめる幅が広いと思うわ」
「動物園のイメージが強いけど、遊園地でもあるんだよね?」
「水族館みたいなところもあるらしいよ」
「じゃあ、決まりでいいよね」
「和歌山ラーメンはあるのかな」
一人の疑問に陽気な笑い声が重なった。
行き先が決まったことで全員が一斉に着替え始める。
莉鳥はライムグリーンのタンクトップに白いショートパンツを合わせた。全員が夏向きの格好となり、明るい雰囲気で部屋を出た。
南紀白浜アドベンチャーワールドは開園と同時に、どっと客が押し寄せる。家族連れが多く、五分と経たない間に迷子のお知らせが入った。
その流れに莉鳥達も乗った。
「凄い人だね」
「どこから回ろうか」
「フードコートはどこだろう」
「ホテルで朝食を済ませたじゃない」
「ラーメンは別腹だよ」
「あんただけ!」
掛け合い漫才のような遣り取りに莉鳥は微かな笑みを浮かべた。
「アドベンチャーワールドは?」
「代名詞だよね。そこで決まり」
莉鳥の提案を全員が受け入れた。大型の草食動物や肉食獣を見ては仲間内で大いに盛り上がった。
勢いは止まらず、マリンワールドにも行った。海獣館にいたシロクマには全員が悲鳴にも似た声を上げた。いきなり立ち上がるとこちらに向かって体当たりのような飛び込みを見せたのだった。
「なんか、声を出したら喉が渇いてきたよ」
「歩き回って足の裏がチリチリする」
「あそこに売店があるから行ってみない?」
「私はもう少しここにいるわ」
一人、莉鳥は残った。少し歩いて何げなく周囲を見ていると全身が固まった。知らずに表情が歪む。雅樹も驚いたような顔で立ち尽くしていた。
先に動いたのは莉鳥であった。冷静を装って声を掛ける。
「雅樹、どうしてここにいるの?」
「今、大学が休みで、テニスサークルの仲間と一緒に来ているんだ」
「そう」
「お前こそ、何故ここにいるんだ?」
「学校行事よ。雅樹も行ったことがあるはずよ、臨海学校」
素っ気なく返した。雅樹は少し考えるような間を取った。
「元気そうだな」
「体調は悪くないわ。雅樹は大学生活、どうなの?」
「ここまでは順調だな。一年の間に可能な限り単位を取って三年の就活に望む予定だ」
「意外と堅実なのね。私も今年が最後の高校生活になるわ」
「体育大学に進学するのか?」
「さあ、まだ決めていないわ」
莉鳥は売店の方に目を向けた。クラスメイトが出てくる気配はなかった。
「……俺、大学で彼女ができたんだ」
「そう、良かったわね」
「驚かないんだな」
「私達はとっくに終わった関係でしょ」
冷め切った言葉に雅樹は何も言い返せない。
「じゃあ、もう行くわね。お元気で」
姿を現したクラスメイト達の元へと戻る。
雅樹は小さくなる後ろ姿をぼんやりと眺めていた。肩に手が置かれ、軽く揺さぶられた。
後ろを振り返ると少し怒ったような顔をした美優がいた。
「どうしたん? 何回も呼んだのに」
「ああ、悪い。少し考え事をしていたんだ」
「そうなん? なんか顔が暗いんやけど」
「なんでもない。行こう」
雅樹は美優の肩をそっと抱く。莉鳥とは正反対の方向に歩き始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
動物・自然
NPC交流
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月30日
参加申し込みの期限
2022年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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