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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
トライアド・ディフェンダーズ
【セイガの塔・５】
地上部隊はジリ貧であった。
屋上からの援護射撃も効果はあったが、スケルトンの無限増殖を止めない限り、いくら経ってもハイデーモンへ辿り着けない。
更にゴブリンテイマーやシャーマン、オーク重騎兵など主力部隊は指揮官級の亜人も存在しており、地上部隊の人数不足も押される原因であった。
「弓矢隊、点火です！ 地上へ向けて火の雨を！」
天満、全員に火矢を要請。全員の着火を確認すると、一斉に地上へ向けて火を放つ！
これは地上部隊にとって救いの炎となった。
アンデッドは死体が再利用されるので、焼き払ってしまえば蘇生術が効かなくなるのだ。
加えてスケルトンも火に弱いようで、身体に炎が燃え移って浮き足立つ骸骨たち。
これにはハイデーモンも空中で地団駄を踏んでいるではないか。
「不死の者には火が有効のようですわ！ 第二射、第三射、続けて火矢を！ 火計で攻め立てましょう！」
屋上から降り注ぐ聖なる炎が、不浄の輩を焼き払い、浄化していく！
「よし！ 生きてる亜人は俺に任せろ！」
市橋はリミットオーバーを宣言。
「音色が大音量で響く効果だ！」
槍の柄に描かれたピアノの鍵盤がゴブリンシャーマンに叩き付けられると、不協和音が辺り一面にばらまかれた！
思わず敵味方問わずに耳を塞いでしまう！
「市橋！ これはさすがに失敗だと思う……！」
逆巻が苦言を呈すると、市橋は「ごめん……」と神妙な顔で謝った。
音響兵器としての発想は良かったのだが、周りに味方が居ることを想定していなかったのが欠点である。
業を煮やした残るデーモンたちが、スケルトンを召喚しながら突撃を開始！
すると突然地面の数箇所が大音量とともに爆ぜた！
実は天満は兵士に頼んで、火薬の詰まった木箱を罠の１つとして数箇所に埋めてもらっていたのだ。
先程の火矢攻撃での火炎が、ようやく導火線に引火したようだ。
タイムラグは発生したものの、この爆発でデーモンたちの動きが一瞬止まった。
そこを見逃さない浅沼と澪乃！
再び浅沼はろっこんで羽ばたき、槍で迎撃を開始！
「ここは通さへんで！ って、人の話聞けやアホ！」
その横をすり抜け、屋上へ向かってくるデーモンの１体！
「さ……、時間だね。行かなきゃ！」
澪乃は槍を抱えると、愛用の懐中時計で時刻を確認した。
すると、どうだろう！
ろっこん『空飛ぶ散歩のお時間です。』により彼女の身体はフワフワと浮き出して、塔の手すりを蹴って空をあるくように浮遊だした！
「や、やっぱ歩く程度の速さでしか移動できないのね……」
浅沼のようにスイスイ移動できるのを羨ましく眺める澪乃。
それでも、接近戦に持ち込める飛行能力は有利であることに変わりはない。
「負けないよ！ あたしだって、戦える！」
少女は浅沼を躱したデーモンへ槍の穂先を突き出した！
デーモンは剣でその穂先を弾いたあと、澪乃の懐へ剣を滑り込ませる。
しかし槍の柄で何とか彼女はそれを防ぐと、がむしゃらに槍をフルスイング！
「当たれぇー！！」
槍が空を切って低く唸りながら、デーモンの脇腹を強かに打ち抜いた。
懐に潜りすぎていたのか、槍のリーチに巻き込まれる形で吹っ飛ばされるデーモン。
そこへ天満の号令が掛けられれば、デーモンの身体は一瞬にして矢の的と化す。
地上へ落下したデーモンは、市橋と望月によって切り刻まれていった。
空と地上のコンビネーションが上手く噛み合い、大群を押していく防衛班。
行ける、誰もがそう思ったその時。
デーモンたちが後方へ下がり、焼け焦げていない死体を後方へ回収し始めた。
召喚で戦力を補充するようだ。
「追うか？」
地上の市橋が判断を仰ぐ。
「深追いはやめたほうがいいかもな」
「僕もそう思う。持ち場は離れるべきじゃない」
望月、逆巻ともに深追いを反対。
敵陣へ突っ込むためには、戦力が少なすぎると判断したからだ。
市橋もはやる気持ちを抑えつつ、兵士たちに声を掛けた。
「今のうちに怪我人は治療を受けてくれ！ 次が最後の衝突だぞ！」
目の前のスケルトンとゾンビの軍勢は倍々に膨れ上がる。
「なんでもいいので、布地をこちらへ！ 火矢のストックが尽きそうですわ！」
天満も僅かなこの時間に補給を怠らない。
空中に浮かぶ２人は、そのまま空で待機。
残るデーモンたちを見据える。
日月は限られた時間を有効に使うため、塔の中でリミットオーバーしてまで兵士の処置を施す。
そして膨れ上がった兵力差、およそ50倍。
９割が脆いスケルトンとはいえ、相手は物量で押し潰す気だ。
「僕も本腰入れて防衛しないとだね」
逆巻は描いた魔法陣の中に入り、いつでもろっこんを発動出来るように身構えた。
地上部隊はジリ貧であった。
屋上からの援護射撃も効果はあったが、スケルトンの無限増殖を止めない限り、いくら経ってもハイデーモンへ辿り着けない。
更にゴブリンテイマーやシャーマン、オーク重騎兵など主力部隊は指揮官級の亜人も存在しており、地上部隊の人数不足も押される原因であった。
「弓矢隊、点火です！ 地上へ向けて火の雨を！」
天満、全員に火矢を要請。全員の着火を確認すると、一斉に地上へ向けて火を放つ！
これは地上部隊にとって救いの炎となった。
アンデッドは死体が再利用されるので、焼き払ってしまえば蘇生術が効かなくなるのだ。
加えてスケルトンも火に弱いようで、身体に炎が燃え移って浮き足立つ骸骨たち。
これにはハイデーモンも空中で地団駄を踏んでいるではないか。
「不死の者には火が有効のようですわ！ 第二射、第三射、続けて火矢を！ 火計で攻め立てましょう！」
屋上から降り注ぐ聖なる炎が、不浄の輩を焼き払い、浄化していく！
「よし！ 生きてる亜人は俺に任せろ！」
市橋はリミットオーバーを宣言。
「音色が大音量で響く効果だ！」
槍の柄に描かれたピアノの鍵盤がゴブリンシャーマンに叩き付けられると、不協和音が辺り一面にばらまかれた！
思わず敵味方問わずに耳を塞いでしまう！
「市橋！ これはさすがに失敗だと思う……！」
逆巻が苦言を呈すると、市橋は「ごめん……」と神妙な顔で謝った。
音響兵器としての発想は良かったのだが、周りに味方が居ることを想定していなかったのが欠点である。
業を煮やした残るデーモンたちが、スケルトンを召喚しながら突撃を開始！
すると突然地面の数箇所が大音量とともに爆ぜた！
実は天満は兵士に頼んで、火薬の詰まった木箱を罠の１つとして数箇所に埋めてもらっていたのだ。
先程の火矢攻撃での火炎が、ようやく導火線に引火したようだ。
タイムラグは発生したものの、この爆発でデーモンたちの動きが一瞬止まった。
そこを見逃さない浅沼と澪乃！
再び浅沼はろっこんで羽ばたき、槍で迎撃を開始！
「ここは通さへんで！ って、人の話聞けやアホ！」
その横をすり抜け、屋上へ向かってくるデーモンの１体！
「さ……、時間だね。行かなきゃ！」
澪乃は槍を抱えると、愛用の懐中時計で時刻を確認した。
すると、どうだろう！
ろっこん『空飛ぶ散歩のお時間です。』により彼女の身体はフワフワと浮き出して、塔の手すりを蹴って空をあるくように浮遊だした！
「や、やっぱ歩く程度の速さでしか移動できないのね……」
浅沼のようにスイスイ移動できるのを羨ましく眺める澪乃。
それでも、接近戦に持ち込める飛行能力は有利であることに変わりはない。
「負けないよ！ あたしだって、戦える！」
少女は浅沼を躱したデーモンへ槍の穂先を突き出した！
デーモンは剣でその穂先を弾いたあと、澪乃の懐へ剣を滑り込ませる。
しかし槍の柄で何とか彼女はそれを防ぐと、がむしゃらに槍をフルスイング！
「当たれぇー！！」
槍が空を切って低く唸りながら、デーモンの脇腹を強かに打ち抜いた。
懐に潜りすぎていたのか、槍のリーチに巻き込まれる形で吹っ飛ばされるデーモン。
そこへ天満の号令が掛けられれば、デーモンの身体は一瞬にして矢の的と化す。
地上へ落下したデーモンは、市橋と望月によって切り刻まれていった。
空と地上のコンビネーションが上手く噛み合い、大群を押していく防衛班。
行ける、誰もがそう思ったその時。
デーモンたちが後方へ下がり、焼け焦げていない死体を後方へ回収し始めた。
召喚で戦力を補充するようだ。
「追うか？」
地上の市橋が判断を仰ぐ。
「深追いはやめたほうがいいかもな」
「僕もそう思う。持ち場は離れるべきじゃない」
望月、逆巻ともに深追いを反対。
敵陣へ突っ込むためには、戦力が少なすぎると判断したからだ。
市橋もはやる気持ちを抑えつつ、兵士たちに声を掛けた。
「今のうちに怪我人は治療を受けてくれ！ 次が最後の衝突だぞ！」
目の前のスケルトンとゾンビの軍勢は倍々に膨れ上がる。
「なんでもいいので、布地をこちらへ！ 火矢のストックが尽きそうですわ！」
天満も僅かなこの時間に補給を怠らない。
空中に浮かぶ２人は、そのまま空で待機。
残るデーモンたちを見据える。
日月は限られた時間を有効に使うため、塔の中でリミットオーバーしてまで兵士の処置を施す。
そして膨れ上がった兵力差、およそ50倍。
９割が脆いスケルトンとはいえ、相手は物量で押し潰す気だ。
「僕も本腰入れて防衛しないとだね」
逆巻は描いた魔法陣の中に入り、いつでもろっこんを発動出来るように身構えた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年10月19日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年10月26日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年10月26日 11時00分
