this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<異世界アルカニア1> 蒼き獣は嘆きの咆哮を上げる
1
2
3
つぎへ >>
村の中を木こりの男性と共に走る姿があった。
彼女は
常闇 月
。ちーあと共にこの村を救う為にやってきた寝子島の民だ。
「森から強力な魔物が迫っています、どうか避難を」
「森に強力な魔物だぁ? そんなのいるわけが……」
村人は怪訝な顔を見せる。いきなり来た見知らぬ旅人の言うことを信じる道理はない。
だが彼女の隣にいた木こりが慌てた様子で話すと村人は驚いた表情を見せた。
「本当だって! 俺も危ない所だったんだが、この子が助けてくれてなぁ。バカでかい奴がこっちに来てる、早くみんなを逃がさんと!」
「そうだったのか、疑ってすまんかったな。こうしちゃおれん、わしも声掛けしてくるからお前たちも頼むぞ」
こうして村人と手分けして常闇は村人たちを避難させた。
避難場所としては村はずれにある資材倉庫が良いとされ、村人たちはそこへ事態が収束するまで避難することとなった。
「それでは私たちが来るまで、決して扉を開けたりしないでくださいね」
常闇がそう言って扉を閉めようとすると村人の男性が声をかける。彼の表情はとても心配そうだ。
「あの村は先祖代々受け継いだ土地なんだ、だから……」
心配そうな男性へ柔らかな表情で常闇は微笑んだ。
「大丈夫です。私たちが必ず、守って見せますから」
その言葉に安堵した男性の表情を最後に常闇は扉を閉める。
木々が倒れる音がする方向を眺め、常闇は険しい表情をする。
「……これで村人の避難は完了ですね。ですが、予想以上にデスクルザの進行が早い。村への到達前に倒せるといいのですけど……」
村へ敵が到達する前に討伐が成功すれば村への被害はない。それは彼らの生活が脅かされないということになる。
逆に甚大な被害を出してしまえば、村人は明日を生きることすら難しくなるだろう。
「責任重大ですね、気を引き締めていかなければ」
◆
村から森へと向かう道の途中に土や岩で出来た防壁が並んでいる。
それらはある程度、ずらして配置されておりすんなりと通れるようなものではない。
その防壁の上に立つ
八神 修
は目を細めて辺りを注意深く観察していた。
ふと八神は何かに気付き、パワースリングを取り出すとある場所へ狙いをつけて弾を放つ。
彼が狙った場所は森の木々の間。背の高い木の葉に隠されたその場所で弾は何かに当たった。
羽の生えた目玉のような物体が地面へ落下する。それはぐしゃりと潰れて動かなくなった。
「覗き見はさせない、データ収集なんぞさせるつもりはないからな。」
ほかに怪しい者がいないことを確認すると八神は傍らの少女の方を向いた。
「さてちーあ、敵の進攻状況はどうなっている? 予想外の方向から向かってきているとかないか?」
八神に問いかけられた水色髪の少女【ちーあ】は透明なモニターを空中に出現させるとすいすいと手で操作する。
しばらく目をモニターに走らせた後、彼女は八神の方を向いた。
「問題ないのです。敵はレキオの集団とその後方から追い立てるようにデスクルザがいるのみなのですよ」
「そうか、それなら問題はないな」
彼らが立つこの防壁は八神がろっこんを用いて作成した物だ。周辺の土や岩などを用いた即席の防壁は絶対の防御ではないが、強固な盾となるだろう。
安全性を考え、狙撃を防ぐ壁に身を隠しながら覗き穴から八神はちーあの示した方向を眺める。
「こちらの準備は整えた。後は神野の説得が上手くいくといいんだが……」
彼が見つめる方向には一人の女性が立っている。
彼女は
神野 美野梨
。興奮するレキオを説得しようと彼らの前に立ちはだかったのだ。
風が流れ、彼女の髪を揺らす。美野梨は少々緊張した面持ちをしていた。それもそうだろう、これから興奮した獣の大軍へと相対するのだから。失敗すれば、そこに待つのは獣の大軍による襲撃だ。無事で済むはずがない。
ふと彼女の足元へ猫が現れる。それは村の傍で暮らしていた野性の猫だ。
美野梨はそれに気が付くと『にゃあ』と声を上げる。すると彼女の心に猫の意思が伝わってきた。それは精神感応とも言われる念話というものだ。
(あの獣たち、めちゃくちゃ怖がっているようだよ、お腹も空いてるみたい)
(やっぱりね。いきなり襲われたんだもの、怪我してる子もいるだろうし、早く安心させてあげないと)
空からフワッと小鳥が彼女の肩に降り立つ。再び美野梨は鳴き声を上げた。
(あら、鳥さん。えっとレキオたちの位置はどうだった?)
(ああ、あいつらならこのままこっちに突っ込んでくるぜ。でもいいのかよ、結構な数だ。もし説得できなかったら……)
心配そうな鳥へしっかりとした口調で美野梨は応える。その様子から不安さは見受けられない。
(大丈夫、彼らも被害者だもの。ちゃんとご飯を用意して話せばわかってくれるはずよ)
美野梨が立つ所から離れた位置、デスクルザとの戦闘になった際、巻き込まれないような位置に複数の獣を満足させられるぐらいの生肉と大量の水が用意されていた。水は馬屋に置く水桶の余りを流用させてもらっている。
それから数分後、彼女の前にレキオたちが現れた。彼らは全員がどこかしら怪我をしており、子供も一緒にいるようだった。
話しかけようとして見つめる美野梨を見てひと際大きいレキオが一歩踏み出して唸り声を上げる。その瞳には恐怖と不安の色が見えた。
彼を落ち着かせようと美野梨は『にゃあ』と鳴き、対話を試みる。
(落ち着いて、私たちは敵じゃないわ。まずは少し話せない?)
(……っ!? 人が、我らと話すことができるというのか! そちらには敵意がない、だと?)
(ええ、その通りよ。お腹空いてない? 食糧と水は用意したわ。怪我している子がいれば私が治療もする。その代わりに村人を脅かさないように少し離れた位置で待機してくれない? どう、悪い提案では無いと思うのだけれど)
考え込むように大きなレキオは押し黙る。考えているのだろう、この人間を信じるべきかどうか。
(わかった、お前を信じよう。その目に嘘偽りはないようだからな。では食糧のある所へ案内してくれ。皆も疲れ切っている)
(ありがとう。無益な戦いを避けたあなたの判断に感謝するわ)
美野梨が食糧と水のある位置へ案内するとレキオたちは体を休めて休息を取り始める。
その間を歩きながら怪我が酷いレキオを優先的に美野梨は治療していく。
すると一体の老いたレキオが彼女に話しかけてきた。そのレキオは片目を失っているようだ。それは古い傷で最近のものではない。
(お嬢さん、あなたのおかげで我らの群れは救われた。全員を代表して感謝をさせてくれんか、ありがとう)
(いえ、私はできることをしただけだから。そんな感謝なんて……)
レキオたちとあのまま戦闘になっていれば、多数の被害が出ただろう。勿論、レキオ側にだ。
それを防いだのは紛れもなく美野梨の功績。老いたレキオはそんな彼女に感謝を述べたかったようだ。
ある程度治療を終えた美野梨は戦線へ戻る為、その場を後にしようとする。そんな彼女へひと際大きいレキオがひと鳴きした。
(感謝する、人間の娘よ。そなたの武運を祈るぞ!)
(ええ、ありがとう。それじゃ行ってきます)
1
2
3
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<異世界アルカニア1> 蒼き獣は嘆きの咆哮を上げる
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
ウケッキ
前回シナリオ
開くは異世界の扉、逃げるは正体不明の少女
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年02月26日
参加申し込みの期限
2022年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!