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【海開き】Enjoy Beach Opening!
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◆
絶好の日和のなかで迎えた海開き。
島民はもちろんのこと、本土からの観光客が押し寄せる寝子ヶ浜の一角に、海の家『マリンスクール』はあった。
「まさか海まで来てウェイトレスをする事になるなんてねぇ」
店の奥に設えられた更衣室で、
ヴィーゼ・ベルンスタイン
はロッカーの扉を開けた。着替えるよう言われたから、共通デザインの水着なり店のロゴとかがプリントされたTシャツなりがあるものと思っていたのだけれど。
普通に制服らしきものがハンガーにかかっていた。
手にとったヴィーゼの顔に戸惑いの色が浮かぶ。だってこの制服――。
「――学生服、よね?」
そう、学生服風だった。しかもファンタジー風。海の家でこれとは、オーナーはなかなか特殊な趣味の持ち主らしい。とはいえちょっと暑そうなことを除けば問題はなさそうだ。
「こんなものかしら?」
袖を通すと思ったより風通しの良い生地で、着心地は悪くない。ただ背丈に合わせているせいか胸元がきつい感じがしたので、軽く開けることにした。下には水着を着ているし、問題はないだろう。
それじゃいつも通り――、
と血の腕を出そうとし、ここでは駄目だとひっこめる。ここは霊界ではないのだ。しかし普段からウェイトレスとして働いている身、使えなくても問題はない。
そうして店に出た矢先、さっそくお呼びがかかった。
「すみませーん、注文お願いしますー。」
「は~い、只今お伺いしまーす!」
そう広くはない店内に並んだ席の間を、するりとお客さんのもとへ向かう。
「焼きそばと……あ、このスイカのスムージーも一つ」
「えっ、そんなのあったの? あたしもそれ、あと冷製パスター一つおねがいしまーす!」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
注文をメモに取りながら、ヴィーゼはスイカのスムージーを心に留めた。夏らしくて目を引くし、霊界のカフェでも夏メニューに使えるかもしれない。
それから空いたグラスなんかを片付けにまわっていると、メニューと難しい顔でにらめっこしているお客さんの姿を目に留めた。
「ご注文にお悩みですか?」
声をかけると、お客さんは「実は……」と苦笑を浮かべた。なら、とヴィーゼはお客さんの好みを聞いてみることにした。
「炭酸がのみたいけど甘くないのがいい……でしたら、こちらのレモンのジンジャーエールはいかがでしょう?」
「あ、こんなのあったんだ。じゃあこれください!」
「かしこまりました。少々お待ちくださいね」
オススメしながら、また一つ良さそうな夏メニューを心に留めるヴィーゼだった。
そんなヴィーゼのやり取りが聞こえていたのだろう。
「ねえねえお兄さん、オススメの飲み物とかってあります?」
八神 修
が注文を取りにきた卓のお姉さんたちが、不意にそんなことを言った。
「オススメですか。そうですね……お客様は少々お疲れ気味のご様子。こちらのレモンと蜂蜜のソーダなんでいかがでしょう?」
笑みとともにオススメすれば、お姉さんは笑顔にやられたのかきゃーきゃー言いながら人数分注文してくれた。
「ご注文ありがとうございます。少々お待ちください」
ふわりと笑んで卓を去り、ふぅと小さく息をこぼす。
体力づくりの一環として挑戦してみたバイトだったが、立ちっぱなし歩きまわりっぱなし、そこに接客応対もとなるとなかなか忙しくて大変だ。
だからこそ、挑戦したかいがあったというものだが。
「まだまだこれから、がんばらないとな」
軽く肩をまわし、別卓からの呼びかけに応えてそちらへ向かう。
◆
「お待たせしました。烏龍茶とコーラと、それからラーメンです」
淡々と注文を運ぶ
月原 想花
は、どこか海開きの賑やかさから薄皮一枚隔てているような様子だった。それもそのはず、期末で赤点取って補習を受ける羽目になったのだから。そんな状況で夏だ!海開きだ!と言われてもテンションが上がらないのだ。でも海の家のバイトには来た、時給良かったし。
どうせ居場所のない実家に帰省する気はさらさらないし、かといって夏をただ猫鳴館でじっと過ごすのは気が進まないし。そういう意味でもちょうど良かった。
「……やっぱりちょっと暑いや」
額にじんわりと浮かんだ汗を拭う。生地は気を使ってるみたいだけど、学生服風の制服はそれでもちょっと暑い。なんで海の家まで着て学生服?とも思ったものの、ファンタジーは好きだしデザイン自体は気に入っている。
「スペシャル焼きそばとかき氷、四番さんにおねがーい!」
「はーい、持ってきます」
コンセプトのわりにメニューが普通の海の家とそんなに変わらないのは、コンセプト系のメニューだと回転率とかに問題あったりするせいなだろうか。冷製パスタとか比較的頑張ってるメニューもあるけど。
「そういえば四番、って……」
想花が四番テーブルに視線を向けると、そこにはMewTuberのあいおシスターズ――
アイオ・キャンドライト
と
喜矢武 あいお
の二人が居た。
「「きゃんもーにん!」」
「あいおシスターズのあいお(姉)ですわ」
「あいおシスターズのあいお(妹)ですわ」
おそろいデザインで色違いな水着に身を包むアイオとあいおが揃って声をあげる先には、配信用のカメラがある。そう、今日の配信はこのマリンスクールからだった。
「今日はオーナー様から許可をいただきまして、寝子ヶ浜海岸にある海の家『マリンスクール』より配信しています」
店内が見えるように、少しカメラを動かす。カウンター席の辺りでかき氷を作っている店員が、それに気付いてひらひらと手を振った。
「こちらのお店では店員さんは、全員ファンタジー風な制服を着ているというコンセプトなのですわ。ちょっと変わった海の家ですわね!」
「姉さん、さっそく注文が来たのですわ」
「お待たせしました。スペシャル焼きそばとかき氷です」
気持ち小さくなった想花が、焼きそばとかき氷をテーブルに置く。映らないよう、そのままそそくさとフェードアウトしていった。
よーく見てください、とカメラを焼きそばにフォーカスするアイオ。できたてで湯気の立つやきそばのアップに、流れるコメントは「美味しそう」だったり空腹を訴えるものがほとんど。
そんな中、とあるコメントをアイオは逃さず拾い上げた。
『ニンジンが星の形してる』
「そうなんです! スペシャルなだけあってニンジンが星型になっていたり、太陽みたいなまん丸の目玉焼きが乗っていておしゃれなんですよ。かき氷はバニラアイス付きで――」
そのままカメラをかき氷に、
「うーん! バニラアイスが練乳の代わりになってミルキーなブルーハワイになってますぅ」
「ってあいおちゃん!?」
もう食べてた。
ミルキーな味わいに、あいおが顔をほころばせる。
「ここのお店は店員さんの制服もおしゃれなんですよね」
今度はふらりと席を立ち、そのまま配信カメラの外へ。
「ちょっとどこ行くんですか! 配信中ですよーっ!」
というアイオの焦った呼びかけも聞こえていないのか、そのまま近くで空いた席を片していたヴィーゼに声をかける。
「ちょっと写真撮ってもいいですかぁー。顔NGなら衣装部分だけ撮らせてくださーい」
「お盆持ったままでも良いですか?」
「大丈夫ですよぉ。はいチーズ!」
器用にコップやお皿を積んだお盆を右手に持ったまま、左手でピースするヴィーゼを、スマホでパシャリ。ファンタジー風の学生服に赤い髪や金色の瞳があわさって、なかなか良い雰囲気の一枚が撮れた。
お礼を言って、それから再び店内をふらふらり。
「姉さんと行った星幽塔の世界もこんな感じだったのですよぉ」
あっちもこっちも素敵な服装ばかりの店内をきょろきょろと見まわして、今度は男性店員――修に声をかける。
「すみませーん、写真撮ってもいいですか?」
「ええ、どうぞ。俺でよければ」
と微笑む男性店員の制服姿は、「お嬢様お坊ちゃまのお世話のために学生として入り込んでいる執事」みたいな印象だった。本人の雰囲気のせいだろうか。
そんな感じで、ここでもパシャリ。
「……アイオは一人でも続けますからね」
戻ってくる気配のまるでない妹の後ろ姿から視線を外し、アイオは配信の方に意識を戻した。あいおへのお仕置きは後程考えるとしよう。
「えーっと、映ってもいいよーって方いますかー?」
「はーい! オレオレ!」
元気な声に振り向けば、今しも画面に映りそうなところまで身を乗り出している少年が一人いた。龍樹である。
かわいいお姉ちゃんがしゃべってるな~と思ったら配信中だったので、興味津々で顔を出していたところだった。
「じゃあ勢いよく来てくれた男の子! お名前とこの夏の意気込みをお願いしますわ」
「オレは寝子小のリョージュ、カプギアマスターやってるぜ! と、この夏の意気込み?」
「宿題七月で終わらせるぞーとか、ラジオ体操毎日行くぞとか!」
「えーと、思い切り楽しむ! 海も、かき氷も、ゲームも!」
かわいい女の子とも遊びたい、というのも龍樹的にはあるのだが……それはあんまり大声で言わない方がいいだろう。
「夏を楽しもうという気持ちが伝わってきますわね。はい、みんな拍手ー!」
コメント欄を「888888」だったり拍手の絵文字だったりが飛び交い、店内からもパラパラと拍手が起こった。
「とりあえずこの焼きそばはあげますから、食べてくださいね」
「え、マジで!? ありがとな!」
ありがたく、そして美味しくスペシャル焼きそばをいただく龍樹。
「何あれー、TVの中継?」
「あれってあいおシスターズじゃない? MewTuberの」
「シスターズ? 一人しかいなくない?」
そんなあいおシスターズ(今はアイオだけだが)の配信の様子を興味ありげに眺めているのは、
篠原 翠響
と友人たちだった。さっきまで浜辺で遊んでいて、ちょっと休憩しにマリンスクールを訪れたところだ。
出演者募集の呼びかけに、友人たちがノリ気になって手を挙げた。
「はーい、であはそちらのお嬢さんがた! 今日はお友達で遊びに?」
そんな感じで順番にマイクを向けられ、翠響の番がやってくる。
「
篠原 翠響
、寝子高の1年生でーす」
「その水着可愛いですねー」
「これ、お気に入りなんだ」
「めっちゃ似合ってるよねー、プロポーションもいいし!」
と、横から友人。それが拾われ、「ずばり秘訣は? スポーツとか?」と聞かれた。
「新体操やってまーす。去年の全日本ジュニア選手権で入賞もしたんだ」
さらっと言ってのけた。言い方次第では嫌味になるかもしれないところがそうはならないのは、翠響の明るさのためだろうか。
「それはすごい! ではそんなあなたのこの夏の抱負をどうぞ!」
「えーっと、まずは今日の海開きを楽しむ!」
「はい、ありがとうございまーす! では皆さんにはこちらのたこ焼きセットをどうぞ!」
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シルバーシナリオ(150)
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5人まで
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
32人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年02月22日
参加申し込みの期限
2022年03月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月01日 11時00分
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