星の願いはきらめいて｜リアクション

星の願いはきらめいて

　葉山三恵は身も心もうきうきしながら、花緑青駅へと向かっていた。
「あ、きたきた。おーい、みつえちゃーん！」
「きなこちゃん！」
　三恵は、手を振る餅々きなこの元へ、ふわーっと走り寄る。
「こっちのみんながみつえちゃんのはなしをきいてくれたひとたちですよ」
「皆様、この度は私の『お願いを叶えるのを手伝いたい』という話にご協力いただき、感謝いたしますわ」
　三恵はぺこり、と頭をさげる。
「なぁに、気にすることはない、嬢ちゃん。がんばってる子は好きなんでね、手助けをしたくなったのさ」
　和服の青年――三毛谷道哉がひらひらと手を振る。
「そうよねぇ、若い人はみんな我が子のように心配になってしまうの。だからちょっとだけ、お手伝いできればと思ってね」
　白髪交じりの髪をお団子にまとめた、三夜千暁がうふふ、と笑った。彼女の肩に乗ったフィギュアもぴょこぴょこ動いて喋り出す。
「あたしも、誰かのために頑張る魔法少女になるのもいいかなーって」
　三恵は感謝の気持ちを込めて、それぞれと握手をした。２５ｃｍフィギュアである姫之崎ありあとも、ふわーっと浮いて、危なげなく。
「きなこちゃん、どうもありがとう。では皆様、参りましょうか。寝子島神社へ」

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