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- 00月00日生 00歳
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【水泳大会】男が女で女が男で？！（あとカワウソとフツウ）
急：盛り上がれ！ 最後まで！
気が付くと、不思議な場所へ行っていた面々は、自分たちの知る寝子高のプールに戻っていた。
疲れた者、そこまで疲れなかった者と違いはあるが、何はともあれ一安心である。
（あ、俺次の競技じゃん）
元に戻った事にほっとした瞬間思い出した響 蒼留人。彼が気合を入れなおしていると、「次みたいだな、がんばれよ」と応援する声が。よく見れば小柄な男性教諭が手を振っている。浅井 幸太だ。
「はいっ！」
そう元気に返事を返した蒼留人だったが……浅井先生が纏っていた水着がどうもカワウソとか性別反転したプールで見かけた女性のパンツ部分の色に似ていたし、思い出すとなんかこう、顔立ちとか似ているような気が……。
（まさか……あの女性って……浅井先生が女性になってしまった姿だというのか！？）
さきほどの事を「悪い夢をみたとでも思って忘れよう」と考えていたのだが、忘れられるだろうか……。蒼留人は大きなため息を吐くのであった。
「さっきはお疲れ様」
「修君も」
八神 修はストレッチをする七夜 あおいににこり、と笑う。彼はあおいの応援に来たのだ。
「しかしメドレーリレーの選手になるなんてね」
「ちょっと泳ぐのが早くなったから、チャレンジしてみたくなったの」
あおいが両手を握り締め微笑むと、修は少しだけ頬を赤くする。修は「がんばって」と言ってあおいに頷いた。
「次は、個人最後の種目、１００ｍメドレーです。選手の方はお集まりください。また、最終種目の１００ｍメドレーリレーの選手も準備のためお集まりください」
鴻上 彰尋がマイクに向かい放送するその声に、梓 智依子はゆっくりと顔を上げた。
彼女は色々と事情があり、シングルマザーである。４年間育児に専念していたがこの春寝子高へ入学。普段は育児と学校生活の両立で多忙な日々を過ごしている。
因みに、彼女は１００ｍメドレーリレーの選手にエントリーしている。この前のプール開きで行われたタイムアタックにて31秒という数字を出したことからだった。
今回は授業な為愛娘を連れていく事が出来なかった。代わりにクラスメイトに写真をとってもらったり、自撮りしたりしており、それを見せてあげようと考えていた。
それを振り返り、小さく微笑んだ智依子はスマホを友人に預け集合場所へ向かう。
（得意なバタフライとクロールまで体力は温存しておこう）
頭で作戦を練っていると、朝に会った月原 想花が頭からタオルを被ってガタブルしていた。
「だ、大丈夫？」
思わず心配になり声をかける智依子。想花は漸く彼女に気付いたのか、恐る恐る顔を上げた。
「もう本番？」
「ううん。今、男子の１００ｍメドレー中」
智依子のいう通り、プールでは男子の１００ｍメドレーが行われている。丁度蒼留人が２位でターンして見事な泳ぎを披露していた。
「そんな情けない声を出さないの。実力を出せないわよ？」
篠原 翠響が落ち着かせるように言う。先ほどフシギな出来事に巻き込まれて酷い目にあったものの、気持ちの切り替えには成功しているようだ。
「だって……」
想花は再び俯き、思わず顔を見合わせる２人。そこに現れたのが体育委員長で尚且つ１００ｍメドレーの選手でもある恵御納 夏夜だった。
「男子の部が全部終わったから、並ぶようにって……て、どうしたの？」
「実は……」
翠響が事情を説明しようとした時、笛が鳴る。集合の合図だ。
（どうしよう、もう出番が……）
想花は胃が縮こまったような気がする。だが、もうやるしかなくなった。涙目のまま眼鏡をはずせば、視力が悪いのも相まって色々とぼやけてしまった。
（もう情けないやら、絶望的と言うか……）
「こうなれば、自棄だよ」
──視力が悪いのと、涙目になったせいとで──もう情けないやら、絶望的と言うか。
想花は、ぽつり呟いた。
「……待っているわ」
眼鏡を預かった智依子は、想花へ静かにそう言った。
（新体操ほどじゃないけど、こっちも得意なのよ）
瞳を閉ざした翠響は、呼吸を整える。飛び込み台に立った彼女は瞳を閉ざし、神経を集中させた。所謂『ゾーン』に入った状態だ。
（そういえば、エントリーした記憶はないな）
夏夜は水泳帽を被りなおしながら考える。朝、タイムスケジュールなどをチェックしていたら自分の名前が１００メドレーの選手名簿に記してあった。これに驚いた物の、何かの縁だろうと考え、彼女は飛び込み台に立つ。
（早く終われ早く終われ早く終われ……）
想花は呪詛を吐くような表情で水面を見ている。早くスタートの合図がないだろうか。泳げない自分にやらせることがどんなことが見せてやる。
気が付くと、不思議な場所へ行っていた面々は、自分たちの知る寝子高のプールに戻っていた。
疲れた者、そこまで疲れなかった者と違いはあるが、何はともあれ一安心である。
（あ、俺次の競技じゃん）
元に戻った事にほっとした瞬間思い出した響 蒼留人。彼が気合を入れなおしていると、「次みたいだな、がんばれよ」と応援する声が。よく見れば小柄な男性教諭が手を振っている。浅井 幸太だ。
「はいっ！」
そう元気に返事を返した蒼留人だったが……浅井先生が纏っていた水着がどうもカワウソとか性別反転したプールで見かけた女性のパンツ部分の色に似ていたし、思い出すとなんかこう、顔立ちとか似ているような気が……。
（まさか……あの女性って……浅井先生が女性になってしまった姿だというのか！？）
さきほどの事を「悪い夢をみたとでも思って忘れよう」と考えていたのだが、忘れられるだろうか……。蒼留人は大きなため息を吐くのであった。
「さっきはお疲れ様」
「修君も」
八神 修はストレッチをする七夜 あおいににこり、と笑う。彼はあおいの応援に来たのだ。
「しかしメドレーリレーの選手になるなんてね」
「ちょっと泳ぐのが早くなったから、チャレンジしてみたくなったの」
あおいが両手を握り締め微笑むと、修は少しだけ頬を赤くする。修は「がんばって」と言ってあおいに頷いた。
「次は、個人最後の種目、１００ｍメドレーです。選手の方はお集まりください。また、最終種目の１００ｍメドレーリレーの選手も準備のためお集まりください」
鴻上 彰尋がマイクに向かい放送するその声に、梓 智依子はゆっくりと顔を上げた。
彼女は色々と事情があり、シングルマザーである。４年間育児に専念していたがこの春寝子高へ入学。普段は育児と学校生活の両立で多忙な日々を過ごしている。
因みに、彼女は１００ｍメドレーリレーの選手にエントリーしている。この前のプール開きで行われたタイムアタックにて31秒という数字を出したことからだった。
今回は授業な為愛娘を連れていく事が出来なかった。代わりにクラスメイトに写真をとってもらったり、自撮りしたりしており、それを見せてあげようと考えていた。
それを振り返り、小さく微笑んだ智依子はスマホを友人に預け集合場所へ向かう。
（得意なバタフライとクロールまで体力は温存しておこう）
頭で作戦を練っていると、朝に会った月原 想花が頭からタオルを被ってガタブルしていた。
「だ、大丈夫？」
思わず心配になり声をかける智依子。想花は漸く彼女に気付いたのか、恐る恐る顔を上げた。
「もう本番？」
「ううん。今、男子の１００ｍメドレー中」
智依子のいう通り、プールでは男子の１００ｍメドレーが行われている。丁度蒼留人が２位でターンして見事な泳ぎを披露していた。
「そんな情けない声を出さないの。実力を出せないわよ？」
篠原 翠響が落ち着かせるように言う。先ほどフシギな出来事に巻き込まれて酷い目にあったものの、気持ちの切り替えには成功しているようだ。
「だって……」
想花は再び俯き、思わず顔を見合わせる２人。そこに現れたのが体育委員長で尚且つ１００ｍメドレーの選手でもある恵御納 夏夜だった。
「男子の部が全部終わったから、並ぶようにって……て、どうしたの？」
「実は……」
翠響が事情を説明しようとした時、笛が鳴る。集合の合図だ。
（どうしよう、もう出番が……）
想花は胃が縮こまったような気がする。だが、もうやるしかなくなった。涙目のまま眼鏡をはずせば、視力が悪いのも相まって色々とぼやけてしまった。
（もう情けないやら、絶望的と言うか……）
「こうなれば、自棄だよ」
──視力が悪いのと、涙目になったせいとで──もう情けないやら、絶望的と言うか。
想花は、ぽつり呟いた。
「……待っているわ」
眼鏡を預かった智依子は、想花へ静かにそう言った。
（新体操ほどじゃないけど、こっちも得意なのよ）
瞳を閉ざした翠響は、呼吸を整える。飛び込み台に立った彼女は瞳を閉ざし、神経を集中させた。所謂『ゾーン』に入った状態だ。
（そういえば、エントリーした記憶はないな）
夏夜は水泳帽を被りなおしながら考える。朝、タイムスケジュールなどをチェックしていたら自分の名前が１００メドレーの選手名簿に記してあった。これに驚いた物の、何かの縁だろうと考え、彼女は飛び込み台に立つ。
（早く終われ早く終われ早く終われ……）
想花は呪詛を吐くような表情で水面を見ている。早くスタートの合図がないだろうか。泳げない自分にやらせることがどんなことが見せてやる。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2022年01月23日
- 参加申し込みの期限
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- 2022年01月30日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2022年01月30日 11時00分
