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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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【水泳大会】男が女で女が男で？！（あとカワウソとフツウ）
序：楽しもう！ ごくフツウの水泳大会！
――寝子島高校水泳大会・当日。
「今年も水泳大会の日が来ましたね」
「そう、ですね……」
綺麗に晴れた空を見上げ、浅井 幸太がわくわくした様子でそういえば傍らの瓜山 メイは少し苦笑した。太陽の眩しさに少し目が眩んだのかもしれない。
プールでは忙しそうに体育委員会の生徒も動いており、今年の体育委員長である恵御納 夏夜もまた最終チェックに余念がなかった。
「おつかれさまです」
「いえ……。瓜山先生も浅井先生も今日は暑くなると天気予報で言っていたので、気を付けて」
夏夜は僅かに微笑み、一礼する。そうしながらも
（もうすぐ水泳大会が始まる。何故だかわくわくするな……）
と少し胸が躍るような気がしていた。
「晴れてよかったわね、委員長！」
そう言ったのは、体育委員の一人である羽生 碧南だった。彼女は青空の下がすがすがしいのか、笑顔で良く働く。
「気合入っているね」
「勿論！ こういうこまごまとしたことも大事でしょ？」
夏夜の言葉に、碧南はウインク１つ。しかし脳内では
（先週買ったゲームのワンシーンに似てる……。委員長が小柄な体育教師の星哉先生にそっくりなのよね～）
なんて思っているなんて夏夜は気付くはずもない。思わずにやけそうな顔を引き締め、彼女は「プールの確認行ってきます！」と急ぎ足でその場を去った。
開会式と準備体操がおわり、いよいよ競技が始まろうとしている。
（……本当に憂鬱だよぉ～～……。どうして雨にならなかったんだ……。あの時は本当に溺れたじゃないか……）
隅っこで頭を抱えている女子生徒が一人。実は泳げないのに「最後の一人が挙手しなかったから」という理由で100ｍメドレーに選出されてしまった月原 想花である。
彼女は空想と創作（詩と小説）が好きな根っからの文化系少女であり運動は大の苦手で、てるてるぼうずを猫鳴館の窓にさかさまに吊るすほどである。
あれこれ口実を設けて水泳大会をサボろうとしたが無駄だった。茫然と「ぼくはなんでここにいるんだろう」と呟いてしまうほどに彼女は弱っていた。
「どうしましたかぁ～？」
そこに声をかけてきたのは巫部 紫苑だ。彼女は体調を崩したのだろうか、と心配になり様子を見に来たらしい。
「あ、いえ、ダイジョウブデス」
強張った笑顔で答える想花に紫苑は優しい笑みで
「体調が思わしくない時は言ってくださいね。救護テントに保健委員さんもいますから」
と教えてくれた。
（いざ、という時は仮病を使おうかな……）
ギリギリまでどうにか泳がないで済む方法を模索できないか考えてみようと決意する想花。しかし、ここで声をかける者がもう一人。
「たしか、あなたも１００ｍメドレーの選手……よね？」
大人びた雰囲気がある（実際、諸事情でちょっと年上である）梓 智依子が想花に声をかけた。
「あ、は、はい……」
「最後の説明があるみたい。一緒に聞きに行きましょ？」
智依子の笑みに、想花は「泳げないから行きません」とは言いづらく、小さく返事を返したのだった。
「うふふ、よかったです」
紫苑はほっ、と胸を撫でおろす。
ちょっとした動作でたゆん、とビキニに包まれた胸が揺れるのはご愛敬か。
因みに紫苑曰く「学校の水着は胸やお尻がちょっと窮屈で……」という事でビキニである。何人かの生徒が鼻血を出したり悔しそうにハンカチを噛みしめたりしているが、紫苑の知らぬことである。
そんな彼女をちらり、と見てため息を吐く者が一人。楡宮 遠海である。彼女は紫苑のたわわなバストと自分のささやかなバストを見比べ再びため息を吐いてしまった。そして思い出すのは更衣室の鏡を見た事。寝子高のスク水に身を包んだ自分の姿を鏡で映すと、否応なくスレンダーな体型が強調されていた。
彼女はやせの大食いで、規格外にたくさん食べても全然胸には栄養がいかない。母親は自分と同じ体型だけどやや胸が大きいというのに……。それが悔しいのかもしれない。
（それに……プールの類に来ると毎回思うのだけど、この学校って男女ともに……特に女子のレベルが異常に高すぎるよの。ざっと見まわしただけでも、さっきの先輩とか、背が高くてファッションモデルのように美しい梓智依子嬢とか！ とにかく可愛かったり美人だったりで、なおかつボンキュッボン揃いで……）
通り過ぎる生徒たちを見ながら、遠海はぽつり、と呟く。
「本当にこの学校、レベルが高すぎる。絶対何かが間違ってる……？」
そんなことを思わず呟いてしまう遠海自身も、十分可愛らしい部類に入るのだが、この様子ではどうやら気付いていないらしい。
遠海は、ため息を再び吐きながら観戦席に戻っていった。
そんな彼女の中でくすぶるモヤモヤはやがて……闘志となる。
――寝子島高校水泳大会・当日。
「今年も水泳大会の日が来ましたね」
「そう、ですね……」
綺麗に晴れた空を見上げ、浅井 幸太がわくわくした様子でそういえば傍らの瓜山 メイは少し苦笑した。太陽の眩しさに少し目が眩んだのかもしれない。
プールでは忙しそうに体育委員会の生徒も動いており、今年の体育委員長である恵御納 夏夜もまた最終チェックに余念がなかった。
「おつかれさまです」
「いえ……。瓜山先生も浅井先生も今日は暑くなると天気予報で言っていたので、気を付けて」
夏夜は僅かに微笑み、一礼する。そうしながらも
（もうすぐ水泳大会が始まる。何故だかわくわくするな……）
と少し胸が躍るような気がしていた。
「晴れてよかったわね、委員長！」
そう言ったのは、体育委員の一人である羽生 碧南だった。彼女は青空の下がすがすがしいのか、笑顔で良く働く。
「気合入っているね」
「勿論！ こういうこまごまとしたことも大事でしょ？」
夏夜の言葉に、碧南はウインク１つ。しかし脳内では
（先週買ったゲームのワンシーンに似てる……。委員長が小柄な体育教師の星哉先生にそっくりなのよね～）
なんて思っているなんて夏夜は気付くはずもない。思わずにやけそうな顔を引き締め、彼女は「プールの確認行ってきます！」と急ぎ足でその場を去った。
開会式と準備体操がおわり、いよいよ競技が始まろうとしている。
（……本当に憂鬱だよぉ～～……。どうして雨にならなかったんだ……。あの時は本当に溺れたじゃないか……）
隅っこで頭を抱えている女子生徒が一人。実は泳げないのに「最後の一人が挙手しなかったから」という理由で100ｍメドレーに選出されてしまった月原 想花である。
彼女は空想と創作（詩と小説）が好きな根っからの文化系少女であり運動は大の苦手で、てるてるぼうずを猫鳴館の窓にさかさまに吊るすほどである。
あれこれ口実を設けて水泳大会をサボろうとしたが無駄だった。茫然と「ぼくはなんでここにいるんだろう」と呟いてしまうほどに彼女は弱っていた。
「どうしましたかぁ～？」
そこに声をかけてきたのは巫部 紫苑だ。彼女は体調を崩したのだろうか、と心配になり様子を見に来たらしい。
「あ、いえ、ダイジョウブデス」
強張った笑顔で答える想花に紫苑は優しい笑みで
「体調が思わしくない時は言ってくださいね。救護テントに保健委員さんもいますから」
と教えてくれた。
（いざ、という時は仮病を使おうかな……）
ギリギリまでどうにか泳がないで済む方法を模索できないか考えてみようと決意する想花。しかし、ここで声をかける者がもう一人。
「たしか、あなたも１００ｍメドレーの選手……よね？」
大人びた雰囲気がある（実際、諸事情でちょっと年上である）梓 智依子が想花に声をかけた。
「あ、は、はい……」
「最後の説明があるみたい。一緒に聞きに行きましょ？」
智依子の笑みに、想花は「泳げないから行きません」とは言いづらく、小さく返事を返したのだった。
「うふふ、よかったです」
紫苑はほっ、と胸を撫でおろす。
ちょっとした動作でたゆん、とビキニに包まれた胸が揺れるのはご愛敬か。
因みに紫苑曰く「学校の水着は胸やお尻がちょっと窮屈で……」という事でビキニである。何人かの生徒が鼻血を出したり悔しそうにハンカチを噛みしめたりしているが、紫苑の知らぬことである。
そんな彼女をちらり、と見てため息を吐く者が一人。楡宮 遠海である。彼女は紫苑のたわわなバストと自分のささやかなバストを見比べ再びため息を吐いてしまった。そして思い出すのは更衣室の鏡を見た事。寝子高のスク水に身を包んだ自分の姿を鏡で映すと、否応なくスレンダーな体型が強調されていた。
彼女はやせの大食いで、規格外にたくさん食べても全然胸には栄養がいかない。母親は自分と同じ体型だけどやや胸が大きいというのに……。それが悔しいのかもしれない。
（それに……プールの類に来ると毎回思うのだけど、この学校って男女ともに……特に女子のレベルが異常に高すぎるよの。ざっと見まわしただけでも、さっきの先輩とか、背が高くてファッションモデルのように美しい梓智依子嬢とか！ とにかく可愛かったり美人だったりで、なおかつボンキュッボン揃いで……）
通り過ぎる生徒たちを見ながら、遠海はぽつり、と呟く。
「本当にこの学校、レベルが高すぎる。絶対何かが間違ってる……？」
そんなことを思わず呟いてしまう遠海自身も、十分可愛らしい部類に入るのだが、この様子ではどうやら気付いていないらしい。
遠海は、ため息を再び吐きながら観戦席に戻っていった。
そんな彼女の中でくすぶるモヤモヤはやがて……闘志となる。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2022年01月23日
- 参加申し込みの期限
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- 2022年01月30日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2022年01月30日 11時00分
