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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【水泳大会】男が女で女が男で？！（あとカワウソとフツウ）
結論から言うと、彼女の胸の間に数匹もの小さなカエルやザリガニが入ったがめちゃくちゃくすぐったかった。紫苑はそれを堪えてカワウソの元へ。
「カワウソさん、ご飯捕ってきましたから食べながら行きましょうね♪」
先に手にしたごはんを食べて貰い、道すがら胸に蓄えたご飯を食べさせて進む作戦だ！ これには桜もびっくりした。
（ど、どうなってるの……？）
唖然とした桜だが、すぐに我に帰るとザリガニをカワウソに食べさせて進ませようとする。
（潜って、ザリガニたちを探して捕まえてカワウソさんのところに戻って……これ、結構大変じゃないかな？）
彰尋とタッグを組んだカワウソはかわいくおねだり。彼もまた器用にカエルなどを捕まえて与えていくが、進みがちょっと遅いだろうか？
「ほら、おたべ」
修も苦労して捕まえたザリガニをカワウソに与え、どうにかルートを進んでもらうようにお願いする。だが、途中で飽きてふらふらしてしまうので、その都度ご飯をあげて進んでもらう。
「あっ、そっちじゃないよ～」
あおいから貰ったご飯を食べ終えたカワウソが、ぷくぷく泡が立つ場所へ泳いで行ってしまう。非常に気まぐれな子とタッグを組んでしまったようだ。それに釣られレースに参加していたカワウソ達が、一時期そこでくるくると楽しそうに遊び始める。
「まだこっちにごはんがあるぞ～」
「ほら、こっちだよ！ おいで！」
修と夏朝がそれぞれのタッグパートナーをザリガニで呼び寄せる。二人が手間取っている間に、夏夜のタッグパートナーが採れたてのカエルをもぐもぐしながらコースへ。
「こっちよ……」
桜も慎重にご飯でさそい、カワウソも彼女の健闘に答えゆっくり進んでいく。
その一方、紫苑から数匹のごはんが逃亡！！ カワウソが自分で捕ろうとして拘束が解けた模様！！
「あ～、これは盲点でしたね～」
紫苑は逃げたうちの２、３匹を捕まえるとカワウソをそれで釣ってルートへ誘う。
なかなか一周まわれないこの非常にまったりとなごむレース。観客たちは飽きもせずまったりと寛いでみている。
（これは終わるの……？）
夏夜は一抹の不安を覚えた。
「よし、いい子だ」
彰尋は、満足気な顔で泳ぎ出したカワウソの後を追う。それに続くのはあおいとタッグを組んだカワウソだ。
（おいつけるかな）
先には夏夜のチームと修のチームが……。そして、三番目あたりで桜と夏朝が接戦中。先ほどまで先行していた紫苑のチームは再びご飯探しと大苦戦中。自分の前にいる彰尋のチームは調子を上げ夏朝と並んでいた。
だが、ここでアクシデントが発生する。修とタッグを組んだカワウソが、プールサイドへ行こうとしている。
「どうしたんだ？」
あわてて修が抱っこすると、頭へよじ登ってそのままうとうと。これは修も予想外だ。
「ほら、起きような？ 終わったら眠らせてあげるから」
修が優しく起こすもカワウソは既に夢の中である。その傍を夏夜がカワウソと共に泳いでいく。合間合間に餌を与え、カワウソはもうすぐ一周しようとしていた。
（凄い！ 夏夜ちゃん凄い！！）
夏朝は自分のパートナーの頭を撫でつつも、片割れの進撃に目を見張る。だが、後ろにはあおいたちが迫っている。桜だって俄然がんばっている。
「もうすぐよ」
桜は自分のパートナーにザリガニをあげながら励ましていた。
「僕も負けないよっ」
夏朝は、きゅいっ！ と声を上げて泳ぎ出した相棒と共に進んだ。
「あら～、水着が壊れましたねぇ」
いつの間にかザリガニに切られたか、ちぎれたかは不明だが紫苑がぽろりしかけていた。どうにか手で押さえながら、カワウソと共に進みあおいを追い抜く。
（これはリタイアか？）
修が困っているその前をこんどは夏朝が通り過ぎ、彰尋が通り過ぎていく。少し焦っていると、彼の思いが伝わったのかカワウソは眠そうに目をこすると泳ぎ始めた。
「よしっ！ いっしょにがんばろうな？」
カワウソは修の言葉に頷き、小さく鳴いてから泳ぎ出す。
観客からの声援を受けながら泳いでいくカワウソたち。その先頭を行くのは夏夜チームだ。初夏の花々でできたゴールテープを切った夏夜とカワウソは、拍手で出迎えられた。
「？！ やったっ！」
夏夜が喜んでいると、カワウソがきゅいきゅい言いながら彼女に頬を寄せる。まるで「ありがとう」と言っているようにも思えた。
つづいてどうにか追い越した修に続き夏朝がゴール。そして彰尋、桜と続き最後は紫苑とあおいの2人が同時にゴールした。
「これはこれは面白い結果になりましたね」
と宝石商が拍手をしながら７人を出迎える。そして彼は赤ちゃんの拳大の黒真珠を夏夜に握らせた。
「これは貴方の勝利のあかしだよ」
「あ、ありがとう……」
きょとんとしてしまった夏夜だが、自然と口元が綻んでいた。
観客たちが、拍手で７人と７匹をたたえ合い、選手たちもお互いの健闘をたたえ合う。
歓声と拍手が渦となり、いつのまにか辺りを白い光が満たしていった。
（それにしても）
紫苑は思う。この水着の壊れた部分、どうしようか……と。
「カワウソさん、ご飯捕ってきましたから食べながら行きましょうね♪」
先に手にしたごはんを食べて貰い、道すがら胸に蓄えたご飯を食べさせて進む作戦だ！ これには桜もびっくりした。
（ど、どうなってるの……？）
唖然とした桜だが、すぐに我に帰るとザリガニをカワウソに食べさせて進ませようとする。
（潜って、ザリガニたちを探して捕まえてカワウソさんのところに戻って……これ、結構大変じゃないかな？）
彰尋とタッグを組んだカワウソはかわいくおねだり。彼もまた器用にカエルなどを捕まえて与えていくが、進みがちょっと遅いだろうか？
「ほら、おたべ」
修も苦労して捕まえたザリガニをカワウソに与え、どうにかルートを進んでもらうようにお願いする。だが、途中で飽きてふらふらしてしまうので、その都度ご飯をあげて進んでもらう。
「あっ、そっちじゃないよ～」
あおいから貰ったご飯を食べ終えたカワウソが、ぷくぷく泡が立つ場所へ泳いで行ってしまう。非常に気まぐれな子とタッグを組んでしまったようだ。それに釣られレースに参加していたカワウソ達が、一時期そこでくるくると楽しそうに遊び始める。
「まだこっちにごはんがあるぞ～」
「ほら、こっちだよ！ おいで！」
修と夏朝がそれぞれのタッグパートナーをザリガニで呼び寄せる。二人が手間取っている間に、夏夜のタッグパートナーが採れたてのカエルをもぐもぐしながらコースへ。
「こっちよ……」
桜も慎重にご飯でさそい、カワウソも彼女の健闘に答えゆっくり進んでいく。
その一方、紫苑から数匹のごはんが逃亡！！ カワウソが自分で捕ろうとして拘束が解けた模様！！
「あ～、これは盲点でしたね～」
紫苑は逃げたうちの２、３匹を捕まえるとカワウソをそれで釣ってルートへ誘う。
なかなか一周まわれないこの非常にまったりとなごむレース。観客たちは飽きもせずまったりと寛いでみている。
（これは終わるの……？）
夏夜は一抹の不安を覚えた。
「よし、いい子だ」
彰尋は、満足気な顔で泳ぎ出したカワウソの後を追う。それに続くのはあおいとタッグを組んだカワウソだ。
（おいつけるかな）
先には夏夜のチームと修のチームが……。そして、三番目あたりで桜と夏朝が接戦中。先ほどまで先行していた紫苑のチームは再びご飯探しと大苦戦中。自分の前にいる彰尋のチームは調子を上げ夏朝と並んでいた。
だが、ここでアクシデントが発生する。修とタッグを組んだカワウソが、プールサイドへ行こうとしている。
「どうしたんだ？」
あわてて修が抱っこすると、頭へよじ登ってそのままうとうと。これは修も予想外だ。
「ほら、起きような？ 終わったら眠らせてあげるから」
修が優しく起こすもカワウソは既に夢の中である。その傍を夏夜がカワウソと共に泳いでいく。合間合間に餌を与え、カワウソはもうすぐ一周しようとしていた。
（凄い！ 夏夜ちゃん凄い！！）
夏朝は自分のパートナーの頭を撫でつつも、片割れの進撃に目を見張る。だが、後ろにはあおいたちが迫っている。桜だって俄然がんばっている。
「もうすぐよ」
桜は自分のパートナーにザリガニをあげながら励ましていた。
「僕も負けないよっ」
夏朝は、きゅいっ！ と声を上げて泳ぎ出した相棒と共に進んだ。
「あら～、水着が壊れましたねぇ」
いつの間にかザリガニに切られたか、ちぎれたかは不明だが紫苑がぽろりしかけていた。どうにか手で押さえながら、カワウソと共に進みあおいを追い抜く。
（これはリタイアか？）
修が困っているその前をこんどは夏朝が通り過ぎ、彰尋が通り過ぎていく。少し焦っていると、彼の思いが伝わったのかカワウソは眠そうに目をこすると泳ぎ始めた。
「よしっ！ いっしょにがんばろうな？」
カワウソは修の言葉に頷き、小さく鳴いてから泳ぎ出す。
観客からの声援を受けながら泳いでいくカワウソたち。その先頭を行くのは夏夜チームだ。初夏の花々でできたゴールテープを切った夏夜とカワウソは、拍手で出迎えられた。
「？！ やったっ！」
夏夜が喜んでいると、カワウソがきゅいきゅい言いながら彼女に頬を寄せる。まるで「ありがとう」と言っているようにも思えた。
つづいてどうにか追い越した修に続き夏朝がゴール。そして彰尋、桜と続き最後は紫苑とあおいの2人が同時にゴールした。
「これはこれは面白い結果になりましたね」
と宝石商が拍手をしながら７人を出迎える。そして彼は赤ちゃんの拳大の黒真珠を夏夜に握らせた。
「これは貴方の勝利のあかしだよ」
「あ、ありがとう……」
きょとんとしてしまった夏夜だが、自然と口元が綻んでいた。
観客たちが、拍手で７人と７匹をたたえ合い、選手たちもお互いの健闘をたたえ合う。
歓声と拍手が渦となり、いつのまにか辺りを白い光が満たしていった。
（それにしても）
紫苑は思う。この水着の壊れた部分、どうしようか……と。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2022年01月23日
- 参加申し込みの期限
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- 2022年01月30日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2022年01月30日 11時00分
